2001年11月11日号《ヘッドライン》

2001年11月11日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎WEF信教の自由委:教会が攻撃の的——拡大する宗教原理主義の脅威
★WEF信教の自由委:教会が攻撃の的——ラオス・逮捕さらに頻繁に
★パキスタン:「これは始まり」各地でテロ懸念——教会襲撃事件
★アフガン難民:厳冬期が来る前に救援急ぐ——キリスト教救援団体が連携体制
★テロ後緊急レポート:アメリカの教会は今<6>——ハワイ日本語教会の視点
★<落穂抄>心に届くホームページ伝道
☆第20回クリスチャン写真大賞作品募集

 = 2 面 =
★「テロ対策特措法」実効は疑問——「注視続ける」と土肥隆一衆院議員
★テロ対策特措法:宗教者ら共同で抗議したが
◎アフガン難民に早く食糧を——厳冬期目前の北部難民キャンプ
★中央アジア発展機構:内戦と干ばつのタジクで実績
★ワールド・ビジョン・ジャパン:ペシャワルにスタッフ派遣
★同盟基督靖国問題委:李仁夏氏迎え講演会——反感の連鎖はキリストが断つ
★チャーチ・オブ・ゴッド:日本で救われた米兵の重荷から宣教50年
★「ピアノ(君が代伴奏)が弾けない理由」——公立校音楽科教師と支援者らが学ぶ会
★<論説>同時テロと平和への道——「正義の戦争」是認の危うさ 記・油井 義昭
★ドイツ:ドイツ福音教会がテロの政治的解決を提言

 = 3 面 全面広告=
☆救世軍 「福音(ゴスペル)のすすめ」 11月24日(土)午後2時
会場:ウェスレアン・ホーリネス淀橋教会
http://www.salvationarmy.or.jp/

 = 4 面 PRのページ=
☆ヴォーリズ医療・保健・福祉の里——近江兄弟社がめざす21世紀の地域・老人医療
 = 5 面 IT特集=
★ネット世界のキリストの体——クリスチャンりんぐ(http://www.j-grace.com/lambkin/index2.html)
★今、熱いホームページのBBS——関西hi—b.a.(http://hibakansai.hoops.livedoor.com/)
★「これは使える」新しい聖書ソフト——聖書日課「デイリー・グレース」(http://www.wlpm.or.jp/)
★聖書のことばをトップページに——MacWin王国(http://y7.net.macwin/)
★英国:神様にメールを送ってみませんか?——プレミア・ラジオ局にデジタル祈祷競技サイト

 = 6 面 教育特集=
★校庭はないけれどBibleがある——ファウンテン・オブ・ライフ・インターナショナル
◎地元の学校と教会が連携——不登校と取り組むカリス広島
★広がるチャーチ&ホームスクーリングの輪——チア・にっぽん
★何より信仰継承を優先に——12年前からホームスクーリングを実践
★クリスチャン・スクールを始めませんか——11月17日に東京で講演と討論会

 = 7 面 =
★「足して割る」ではなく「生かしあう」——第1回東海青年宣教大会
★「暗闇に光を」——テロ後伝道講演会で語るアーティストのマコト・フジムラさん
★深み増した「伝説のシンガー」——小坂 忠さん26年ぶりにセキュラーレーベルからCDリリース
★キリストの人格と愛によって変えられる——MB恵みの丘キリスト教会教育講演会
★<CDに時間>「Worship」 マイケル・W・スミス

 = 8 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>「羊が羊を産むんだよ」兄のひと言で解放される 記・蔦田 緑乃
★<真っ向勝負>質問:一時的に好き? 本気で好き? 回答者:小澤由紀恵
★<今週の本棚>『神は何のために動物を造ったのか』A・リンゼイ著(教文館、3300円)
★<今週の本棚>『よくわかる旧約聖書の歴史』樋口 進著(日本基督教団出版局、1800円)
★<今週の本棚>『あなたの悲しみをわたしに』(女子パウロ会、1200円)

WEF信教の自由委:教会が攻撃の的−−拡大する宗教原理主義の脅威=0111110101

約2億人から4億人のクリスチャンが現在、苦難の中にいると推定されている。
10月末、パキスタンでは、教会の礼拝に出席したクリスチャンに対しイスラム過激派によると思われる銃乱射事件があり、18人が死亡した。
拡大する宗教原理主義と抑圧的な共産主義が、世界各地で教会を脅かしている——世界福音同盟(WEF)信教の自由委員会が「迫害下の教会のために祈る日」(11月第2日曜日)に向けて、今年も世界各地の迫害の現状と祈りの課題を発表した。
今回は特に、最近状況が悪化しているラオスと、イスラム原理主義政権による組織的な弾圧がやまないスーダンなどに焦点を合わせている。
 アフリカの多くの教会指導者は、急激なイスラム化が、キリスト教会での礼拝の自由の最も大きな妨害であると受け止めている。
イスラム原理主義者が、国の法律としてシャリア法(イスラム法)を導入しようとする動きが活発化している。
 ナイジェリアではすでにイスラム法が数多く制定され、教会と国全体に破壊的な影響を与えている。
スーダンではイスラム主義政権がイスラム教を強制し、10年にわたりクリスチャンとアニミストが多数を占める南部へジハード(聖戦)を続け、多くのクリスチャンが奴隷とされている。
 アジアでは、インドネシアやフィリピンで戦闘的なイスラム教徒のグループが政治不安を利用し、クリスチャンを追い出し、分離主義的なイスラム教区を作り出そうとしている。
 また、インドではヒンズー教戦闘グループが、クリスチャンや教会を攻撃し、ヒンズー教徒の改宗を妨げ、キリスト教の宣教師の働きをやめさせようとするヒンズー民族主義を押し進めている。
 共産主義国の中国、北朝鮮、ラオスでは国家にとって脅威と思われるほどに大きくなった運動やグループには、たとえ政治的な課題を持っていない家の教会であっても報復してくる。
中国の当局者は、この数か月の間、家の教会の成長と一致を妨害しようと執拗に教会指導者をねらっている。
 また、コロンビアでは、政府軍、軍事集団、ゲリラグループ、さらに麻薬カルテルの間の戦いの結果、約200万人の国内難民が生じた。
クリスチャンがかなりの割合を占めている。
ホームページhttp://www.linkclub.or.jp/~jea/に各国の詳細な祈祷課題がある。

アフガン難民に早く食糧を−−厳冬期目前の北部難民キャンプ=0111110203=

国際飢餓対策機構は、タジキスタンを拠点に実績を持つ「中央アジア発展機構」などキリスト教緊急援助・自立開発4団体で連携し、アフガン難民支援の合同プログラムを開始した。
日本国際飢餓対策機構はこれに対し、資金・物資・人材の面で全面的に協力することを決め、募金を呼びかけている。
安全に入国することが可能になり次第、日本人スタッフ2人を現地に派遣する予定。
 主な活動は、アフガン国内に食糧を届け配布するほか、冬服、毛布、靴などの物資をなるべく多くの人に届け、厳しい冬を越せるように支援する。
また、国内避難民や弱って病気になっている人々への健康サービス、難民や戦乱で家屋を失った家族らにテントや避難所を提供。
さらに、戦争後をにらみ新年には農業復興プログラムによって人々の自立を手助けすることも計画している。
 支援対象はバダクシャン州(人口100万)、タッカール州(人口80万)に住む3万8000家族。
今後の活動計画としては、タリバン軍の前線拠点が撤退した場合により多くの人々に援助が届くよう、アフガン国内の北部同盟支配地域に資材を事前に展開配備する予定。
すでにアフガン北部に事務所と倉庫を確保し、責任者を駐在させている。
 【募金あて先】郵便振替00170・9・68590、日本国際飢餓対策機構(「アフガン難民指定」と明記)。
TEL0729・95・0123。

地元の学校と教会が連携−−不登校と取り組むカリス広島=0111110602

全国的に学校に行けない不登校の子が増えている中で、広島県にあるアッセンブリー・三滝グリーンチャペル(広島市西区三滝本町2ノ10ノ24)では、地元の小学校、中学校と連携し、今年4月から不登校の小学生、中学生のためのフリースクール「カリス広島」を開校した。
同教会の牧師で代表の堀川寛さんは「不登校は教会が取り組むべき問題です」と語る。
 開校時間は月曜日から金曜日の午前9時から午後3時まで。
教科学習、ゲーム、パソコン、英会話、音楽などの屋内活動や、スポーツ、社会見学などの屋外活動を実施している。
 考え方は?子どもたちをあるがままに受け入れ、安心できる居場所を提供する、?自分自身を肯定的にとらえ、他人を尊重する姿勢を持てるようになる、?基礎的な学力を身につけさせ、個性を尊重し、長所を伸ばすための方向づけをすること、など。
 特徴は、学校に行かなくても「カリス広島」で勉強していれば単位が取れるということ。
堀川さんは「校長の裁量で、フリースクールの出席を学校の出席と認めたり、定期テストをフリースクールで受けることができるようになった。
そのため、学校に行かないことが、かつてのように内申書に響かなくなった」と言う。
 現在、学校教育に適応しづらい小学生1人、中学生2人が、堀川さんと教会員の常勤スタッフ2人、数人のボランティアの指導のもとで勉強している。
 「宣教的なことは前面に出してはいない」が、将来的には、ミッションスクールにしたいとの願いも。
「とにかく、必要がある限り続けます」と堀川さんは語った。
 問い合わせはTEL.082-237-2823、FAX.082-237-7766、三滝グリーンチャペル内 カリス広島まで。