ヘッドライン
2002年1月20日号《ヘッドライン》
2002年1月20日号ヘッドライン《ヘッドライン》
= 1面 =
◎日本聖書協会がネットで聖書公開——3月から新共同訳ネット頒布も
★中国:聖書持ち込みで香港貿易商を起訴——「邪教」容疑で死刑の可能性も
★リバイバルを求めて埼玉・飯能市にクリスチャンセンター開設
★政教分離の会:首相の伊勢神宮参拝に抗議
★新連載<「信仰」という名の虐待>[1]普通の教会がカルト化する現象 記・パスカル・ズィヴィー
★<落穂抄>教会の世界宣教の一環として生まれたキリスト教書店
= 2 面 =
★国旗・国歌強制更に厳しく:君が代伴奏忌避の教員ら苦境に——「今度は弾いてもらう」
★国旗・国歌強制更に厳しく:市民集会で強制反対の闘いへ団結——大阪府立校教師ら呼びかけ
★国旗・国歌強制更に厳しく:
★カルトへの対応は「強制改宗」ではない——浅見定雄氏が月刊「創」に勝訴
◎統一教会から「保護」した娘が両親と牧師訴え——2月に高裁判決
★9・11後の国際秩序テーマにTMRIがフォーラムを企画
★<世界の出来事フラッシュ>米国、イスラエル
★<論説>命の尊さを教える教育——生と死の意味を聖書の視点から示そう 記・杉本 玲子
= 3 面 =
★新年の抱負
= 4 面 全面広告=
☆日本ケズィック・コンベンション
沖縄大会(2月1~3日)、九州ケズィック(2月6~8日)、大阪ケズィック(2月13~15日)、京都大会(2月16日)、神戸大会(2月17日)、箱根ケズィック(2月19~21日)、東京大会(2月23~24日)、北海道ケズィック(2月26~28日)
= 5 面 神学校特集=
★献身のすすめ:宣教への熱き思いを 記・森谷 正志
★献身のすすめ:混迷の時代に何を選び取るのか 記・中村 敏
★献身のすすめ:神の目にはあなたは高価で尊い 記・松平ヨシュア
= 6 面 全面広告=
☆東京聖書学院 学生募集(Tel.042-391-3076)
= 7 面 =
★親の心動かした涙——映画「親分はイエス様」洗礼を後押し
★ビジネスマン伝道沖へ出でよ——クリスマスに出版記念クルージング
◎<北から南から>神奈川:難民支援に絵葉書集を作成——菅キリスト教会
★ノーサイド:アフガン難民支援にバザー用品募集
★「CDで聴くキリスト教音楽の歴史」がレコード・アカデミー特別賞を受賞
★<CDの時間>「永遠の慰め」 うたごえペトラ2
★<召天>高堂 要(劇作家、演出家、日基教団出版局局長代行、本名:高戸 要)
= 8 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>「私は神の道具」日本宣教のビジョン受け 記・河 成 海
★<真っ向勝負>質問:ニューエイジってどうなの? 回答者:平林 佐知子
★<今週の本棚>『聖書カウンセリング概説』山口 勝政著(自費出版、2100円)
★<今週の本棚>『天子の靴』ドナ・ヴァンリアー著(ポプラ社、1200円)
★<今週の本棚>『日ごと新たに』コーリー・テン・ブーム著(日本ホーリネス教団)
★<情報クリップ>催し情報ほか
日本聖書協会がネットで聖書公開−−3月から新共同訳ネット頒布も0201200101
インターネットの普及にともない、聖書本文のネット上での公開が多くの人から期待されていた。その期待に応え、財団法人日本聖書協会(JBS、渡部信総主事)では新共同訳聖書、口語訳聖書の全文公開に踏み切った。また、日本コンピュータ聖書研究会(能城一郎代表)の企画・制作で、新共同訳聖書の本文をネット上からダウンロードできるシステムを、3月からの頒布に向け準備している。今回無料で公開された新共同訳聖書の旧新約聖書と旧約続編、口語訳聖書の旧新約聖書は、JBSのホームページ(http://www.bible.or.jp)から検索することができる。ただ、検索できるのは1回につき20節までと制限がある。
JBSでは、著作権の問題と聖書本文の改ざんを恐れ、今まで公開を控えてきた。だが、多くの人に、より自由に聖書に触れてもらいたいとの願いから、公開を決めた。いずれは、新共同訳と口語訳の対訳検索も想定している。
コンピュータを利用する世代をねらい、書店で見るよりも気軽に聖書本文に触れられることによって、聖書を買う人の増加を期待している。
3月1日正午から、ネット上で頒布される「JNet-ばいぶる新共同訳聖書続編付Win版」は、聖書テキストのほか、語句検索、聖書の学び、聖書関連サイトの紹介などの機能が搭載されている。消費税込み千円で販売される予定だ。
日本のIT政策が完了する2011年までに、全世帯にこのソフトを頒布することを目標としている。
◇JBSでは、聖書頒布の働きを広く理解してもらうことを目的に、プロモーションビデオを作成した。教会に、無料で配布する。希望教会はTEL03・3567・1988、広報係まで。
統一教会から「保護」した娘が両親と牧師訴え−−2月に高裁判決0201200205
霊感商法など詐欺的・反社会的活動で知られる世界基督教統一神霊協会(統一協会)のマインドコントロールの犠牲となり、信者となった娘を救出する目的で「保護」したことで、娘が両親とそれを助けた高澤守牧師(キリスト教神戸真教会)を相手取り、損害賠償(2千150万円)と説得行為の停止を求めて訴えた民事裁判が続けられている。2000年8月に出された鳥取地裁の判決では、両親と牧師に賠償金55万円の支払いと、今後原告を強制的に統一協会から救出しようと説得してはならないと、命じられた。
両親は、「統一協会という悪の集団から救出するという善の行為に対して、介在する法はないはず。仮にあったとしても、統一協会の悪の方がはるかに大きい」として広島高裁松江支部に控訴した。
「統一協会の被害者家族を支援する山陰の会」(佐藤勝徳代表)が発足し、全国から約5千3百人以上の署名が集められ、嘆願書とともに裁判所に提出された。
「本当の神の御名が汚されていることに耐えられない」という高澤牧師は、この裁判が前例になることによって、統一協会からの救出活動が制限されることを危惧している。
すでに口頭弁論は終わっており、判決は、12月21日に出されることになっていたが、裁判所の都合で2月22日に再度変更された。
<北から南から>神奈川:難民支援に絵葉書集を作成−−菅キリスト教会0201200703
手作りの絵はがき販売の収益金で、アフガニスタン難民の支援をしている教会がある。日本福音キリスト教会連合・菅キリスト教会(岩松康宣牧師)では、毎年行っている「オープン・チャーチ」でバザーを開き、その収益金をバングラデシュの井戸、学校建設、メキシコのストリートチルドレン支援のためにささげてきた。昨年11月のオープン・チャーチでは、それまでの不用品バザーを縮小して、それに代わって教会に集う人たちそれぞれの得意とする能力を生かして、クッキーやぎょうざ、パンなどを作って売ることを拡大して行った。その中で岩松牧師夫人で学生時代に絵を学んでいた晴美さんは、花を題材にした絵を描き、それを岩松牧師がスキャナーに取り込み、パソコンを使って原画さながらの発色ではがきに印刷した。晴美さんの姉の斎藤文江さんも絵を描き、それぞれの絵はがきを7枚セット250円で販売した。オープン・チャーチ以後も岩松牧師の知り合いの牧師や信徒の口コミ、文江さんの知り合いの喫茶店を通して、これまで千枚以上が売れた。
岩松牧師は「テロ報復で攻撃を受け、傷つくアフガンの人々に、何かで貢献したいと、教会の委員会で話が出てきた。バザーでは地域の人が多く来るので、一般の人が共感できる支援活動を展開しました」と語る。同教会ではバングラデシュ、メキシコ、アフガニスタンの子どもたちへの支援に焦点を当てながら、教会に集う子どもたちにもその働きを啓発してきた。子どもたちもそれを受けて、オープン・チャーチでは楽しそうに、やる気を見せて臨んだ。
晴美さんは「教会が建て上げられる中で、多くの人の祈りと支えがあった。その感謝をこのような形で表しました」と言う。同教会では、今回のアフガン支援のほか、メキシコのストリートチルドレンの支援をこれからも継続的に進めていく。「直接伝道ではないが、地域との接点を持ちつつ、地域から世界へと視野を広げていきたい」と岩松牧師は語る。