ヘッドライン
[CSD]2002年2月24日《ヘッドライン》
[CSD]2002年2月24日《ヘッドライン》= 1面 =
★東京国際マラソン優勝のエリック・ワイナイナ選手——信じてあきらめない
★「有事法制」の動きに危機感——各地で2・11集会
★<召天>弓山喜代馬氏が逝去——日本ペンテコステ運動の草分け
◎米大統領の明治神宮参拝取りやめ要請——キリスト教団体から「深い憂慮」を表明
★<「信仰」という名の虐待>[6]牧師の言葉を聖書の言葉と・・・ 記・パスカル・ズィヴィー
★<落穂抄>ユダヤ人にはユダヤ人、青年には青年
= 2 面 =
★整えられる帰国クリスチャン——米国でのイクイッパー・カンファレンスに実り
◎戦時下、青山学院の苦悩を検証——「永久にキリスト教主義」から「教育勅語の聖旨」へ改定
★ハワイの日韓教会が協力——ミッション・バラバの証しが懸け橋
★2・8独立宣言の意義を日本・在日の青年ら共有——ゆかりの地で在日フェスティバル
★<米国>イスラエル政府が福音派との関係を強化
★<世界の出来事フラッシュ>中国、フィリピン
★<論説>二元性の克服——信仰を表明して生きる者に 記・片岡 伸光
= 3 面 各地の2・11集会から=
★<講演要旨>今日の日本の教会に語る殉教者・朱基徹牧師の精神——野寺博文氏
★<講演要旨>日本の右傾化に信仰のネットワークで対応を——金南植氏
★<講演要旨>隣人を殺す「テロ特措法」有事法制から靖国法案へ——住吉英治氏
★<講演要旨>政教分離は様々な平和的生存を考えたもの——今村嗣夫氏
★信教の自由と平和を守る香川キリスト者の会発足へ
= 4 面 全面広告=
☆第9回全国青年宣教大会 大阪大会
会期:3月20日~21日、会場:クレオ大阪中央
TEL.06-6782-7333
= 5 面 =
★本物のクリスチャンになろう——J+Passion Tokyo
◎信仰生活助ける本を——東京・神田神保町に「古書 ちいろば」オープン
★犠牲愛に心動かされて——JR新大久保転落事故追悼コンサート
★<北から南から>大阪:まるで小さな美術館のような会堂——単立・泉南聖書教会
★<召天>カール・クライダー氏(国際基督教大学初代教養学部長)
★<召天>日名 永氏(ひな・ひさし、東大宮福音自由教会牧師)
= 6 面 生活のページ=
★<あの日のメッセージ>姉への迫害から一転 回心「行いの信仰を越えて」 記・松田 吉広
★<投稿>伝道宣教に生きる私たち
★<投稿>「ハリポタ」の記事を読んで
★<今週の本棚>『医療倫理の拠りどころ』ケネス・E・シェンマーほか著(日本看護協会出版会、2000円)
★<今週の本棚>『牧場納少女 カトリ』アウニ・ヌオリワーラ著(いのちのことば社、1400円)
★<今週の本棚>『不屈の楽天主義』リッチ・デヴォス著(アイシーメディクス、1800円)
★<情報クリップ>催し情報ほか
米大統領の明治神宮参拝取りやめ要請−−キリスト教団体から「深い憂慮」を表明0202240104
今月17日に来日するブッシュ米大統領が、18日朝、小泉首相と共に東京・代々木の明治神宮を参拝すると報道されたことに対し、日本福音同盟(JEA=蔦田公義理事長、稲垣博史総主事)、「政教分離の会」(西川重則事務局長)などは、首相および米大統領の参拝に反対し、取りやめを要請した。米大統領あてのJEA書簡は、神道形式の柏手を打たなくても、神社で一礼することは礼拝行為とみなされるとして、「深い憂慮」を表明。人間である明治天皇が神になったと考えられている神社で参拝することは、クリスチャンにとって偶像礼拝であることも指摘。戦時中に多くのキリスト教指導者が神社参拝を拒否して逮捕・投獄され、拷問にあい殉教した人もいることに注意を促し、訪日でいかなる偶像礼拝行為もしないよう強く要請した。同書簡は、米国福音同盟、世界福音同盟にも送付した。
「政教分離の会」は、反対の理由として、日本国憲法20条3項(政教分離の原則)だけでなく、米国憲法修正一条(国教樹立禁止の原則)の精神に反することをあげる。また、特定の宗教施設への参拝を提案するという違憲行為は、小泉首相が米大統領との親密さを示そうとするものであっても厳に慎むべきことであると指摘し、日本国憲法に基づく国際善隣外交を行うことを要望した。
戦時下、青山学院の苦悩を検証−−「永久にキリスト教主義」から「教育勅語の聖旨」へ改定02022402
戦時下のキリスト教主義学校・青山学院がその時代、どう政治権力に抵抗・挫折・妥協したか——第342回キリスト教教育研究会(財団法人日本キリスト教教育センター主催)が2月2日、氣賀健生氏(青山学院大学名誉教授)を講師に招き、東京・渋谷区青山の青山学院大学で開かれた。題は「天皇制とキリスト教主義学校—青山学院大学の場合—」で、氣賀氏は1941年から45年の5年間、戦時下・天皇制絶対主義の下で、青山学院は何を体験し、何を、どう苦闘したかについて語った。 氣賀氏は戦時下、青山学院に起こった重大な出来事として、寄付行為の変更と神学部の消滅を挙げる。寄付行為とは、1906年青山学院が財団法人として初めて設立・認可を受けた当初に宣言された「青山学院の憲法」を、そのまま忠実に継承・再現したもので、27年に青山学院と青山女学院が合同した後も守られてきた。その第1章第2条には「青山学院の教育は永久にキリスト教主義」とうたわれている。ところが1942年、この憲法の改定に至った。建学以来守り通してきた教育目標の「永久にキリスト教主義」は「教育勅語ノ聖旨ヲ奉戴シ」に改訂された。
翌43年には第1条の「神学部ニ於イテハ基督教の教師タルヘキモノヲ養成センカ為メ」の部分が削除された。「日本の宣教を日本人伝道者・教育者に委ねるために開学した青山学院の使命の部分的放棄だった」と氣賀氏は言う。理事会が神学部条項を決定し、文部省に申請後2週間以内という異例の速さで「寄付行為」変更が認可されたことにもふれた。
当時の理事会の議事録を綿密に調べたが「文部省の検閲の可能性があった時代のこととて、首脳部が経験したはずの苦悩の片鱗を見いだすことは極めて困難だった」とも。「生き残るためには当時の文部省が次々に要求する非常処置をクリアしなければならない。あの手この手を使って何とか青山学院を残そうとした理事会の苦労の痕跡だけが印象的だった」という。
氣賀氏は、戦時下に青山学院が経験した対権力の一番のポイントは、建学以来よって立つものを放棄、変更したことに尽きるとし、「キリスト教主義学校の教育への国の干渉の強化など、『やむをえなかった』という条件を考慮に入れても、青学を愛する者にとってそれを認めることはつらいことではあるが、歴史の事実はこれを認めなければならない。『妥協』を責めるのでなく、涙を飲んで屈辱的な変更をせざるをえなかった当時の責任者の苦悩を知ることが大事だ」と語った。第342回キリスト教教育研究会(財団法人日本キリスト教教育センター主催)が2月2日、氣賀健生氏(青山学院大学名誉教授)を講師に招き、東京・渋谷区青山の青山学院大学で開かれた。題は「天皇制とキリスト教主義学校—青山学院大学の場合—」で、氣賀氏は1941年から45年の5年間、戦時下・天皇制絶対主義の下で、青山学院は何を体験し、何を、どう苦闘したかについて語った。
信仰生活助ける本を−−東京・神田神保町に「古書 ちいろば」オープン0202240502
東京・神田の古本屋街の一角にキリスト教古書店「古書ちいろば」がオープンした。店名は、三浦綾子さんの作品『ちいろば先生物語』に登場する故榎本保郎牧師にあやかり、イエスを乗せ、エルサレムに向かったロバの子のように、クリスチャンの信仰生活に良い本を安く提供したいと付けられた。
昨年6月に開店した店内には、約4千冊の蔵書があり、約半分がキリスト教関係の書籍。中には、明治17年に出された新約聖書など珍しいものもある。
店主の水島明さん(42)=単立・日本キリスト会川崎教会員=は、長く建築関係の新古書店村山書店に務めていた。3年前に、山本書店店主で評論家だった故山本七平さんの著作『山本家のイエス伝』と『細く静かなる声』を読み、キリスト教に出会う。作品を読み進める中で、山本さんの考え方の中心にあるキリスト教に強くひかれ信仰を持った。そして昨年のイースターに洗礼を受ける。
「遠方のクリスチャンの方から本の問い合わせがきます。探していた本が見つかると大変喜ばれます。その喜ばれ方がこれまで経験したことのないものだったので驚きました。商品として古本を見ていましたが、今はクリスチャンの信仰生活にかかわる、大変な仕事をしているんだなと感じています」
営業時間は午前10時~7時(午後1時~3時は留守)。しばらくの間、日曜の午前中以外は年中無休。
〒101-0051東京都千代田区神田神保町1ノ41安野ビル1F。TEL&FAX.03・5283・5510。