事件報道を受け、東京・世田谷区にある玉川聖学院では1月21日、朝の礼拝で、拘束された後藤さんと湯川遥菜さんの無事と解放のため、祈りの時をもった。
 玉川聖学院では、10年前から毎年春、総合学習の時間に後藤さんを講師に招いてきた。後藤さんは平和や人権をテーマにアフリカや世界各地の子どもたちの実態などについて講演したという。
 水口洋校長は「終礼の時も祈っている。祈ることしかできない」とし、「今の現状に危惧を感じている。いたずらに憎しみや宗教対立を煽るのではなく、世界の現状に目を向け、平和をつくる働きが進んでいくように祈ることが大切だ」と語った。(中田 朗)