世界的なキリスト教伝道者ビリー・グラハム氏が21日午前7時46分(日本時間午後9時46分)、米国ノースカロライナ州モントリートの自宅で逝去した。99歳だった。

ビリー・グラハム伝道協会が伝えた。

生涯400を超えるクルセード伝道、ラリーなどを通して185の国と地域で2億1500万人の人々に福音を語った。

またテレビ伝道など映像による伝道にも取り組み、34冊の著作があった。

世界の福音派指導者との協力関係を進め、宣教の必要と包括的な宣教理解の認識を新たにした、国際ローザンヌ運動に貢献した。

大統領の助言者をドワイト・アイゼンハワー氏からジョージ・W・ブッシュ氏まで務め、大統領就任式で祈祷などをしてきた。

《以下本紙50周年記念号2017年5月28日号より》

写真=1994年1月23日号 東京国際大会記事

「教会宣教に新時代 総決心者一万五千余 グラハム国際大会勝利のうちに終わる 宣教の戦いはこれから」

1967年10月、東京で開催されたビリー・グラハム国際大会の様子を伝えた本紙11月5日号1面の見出しだ。会場となった後楽園球場の写真説明には、「大会最終日は嵐のあとの快晴。スタジアムに集まった大会衆は、新たな歓喜にひたり、神の栄光をそこにみた」との文字が躍る。日本宣教に対する当時のクリスチャンたちの高揚感が伝わってくる。

創刊時の標語の一つ、「宣教のビジョン」を語る上でまず挙げられるのが、ビリー・グラハム国際大会をはじめとする大挙伝道だろう。

創刊の年、本紙は準備段階からビリー・グラハム国際大会を毎号のように報道している。しかも大会が、財政面でも伝道計画でも日本側の立案と実行にゆだねられた、日本人自体の責任で行われる超教派運動だという点を強調する。

ビリー・グラハム国際大会は1980年、1994年にも開催されたが、「収穫の時代は始まった」(80年11月2日号)、「単純な福音 2千人を決心へ」との見出しで、どちらも1面で大きく取り扱っている。息子のフランクリン氏の時代では、2年前の2015年11月に東京・千代田区の武道館で開かれた「セレブレーション・オブ・ラブ」が記憶に新しい。この時は開催期間中、集会の様子を号外を配って伝えた。

このように「教派を超え、教会同士が互いに協力し合って行う大挙伝道」について、その都度報じてきた。

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