キリスト者の社会的使命と責任 〜小さないのちを守る会の働きを通して〜 賛同するNPO法人みぎわ
奈良市の日本バプテスト連盟・奈良キリスト教会(松原宏樹牧師)は、第2種社会福祉事業 特定非営利活動法人(NPO法人)みぎわを併設して、現在「命をつなぐ働き(特別養子縁組)」、ホームホスピスみぎわ、みぎわ訪問介護を行っている。さらに教会の働きとして自閉症の人々を中心に集う「みささぎ伝道所」、教会付属こども園「リトルファンファン」を運営して「ゆりかごから墓場までクリスチャンが寄り添う活動」を、教会内はもちろん、他教会の協力も得て進めている。昨年から着手した「命をつなぐ働き」は、約20万人と言われる、中絶されて闇に葬られる赤ちゃんを救って家庭につなぐ働きだ。中でも障がいを持って生まれた赤ちゃんをもらう家庭は少ない。法人理事長を務める松原牧師は「障がいを持っていて親に捨てられる命を、温かな家庭につなげたい」と、奔走している。同時に、どうしても家庭につながらない重度の障がいを持つ子どもたちも安心して暮らせる子どもホームの設立をめざしている。
「小さないのちを守る会」(辻岡健象代表)は、このNPOみぎわの働きに賛同し、協力を依頼している。1984年以来、中絶防止と養子縁組の相談、聖書に基づく「いのちと性の大切さ」の啓発教育、中絶体験者のケアを続けてきた。
辻岡代表は「みぎわの働きは神に対する責任と社会に対する責任を果たすべく、しっかりとした組織を作って活動しておられる。教会はこれまでことばの宣教をしてきましたが、ここには愛の実践を通した宣教の力がある。これから養子縁組に関する法律が変わり、建物や設備や有資格者のスタッフも必要となる。みぎわはまさにそのために整えられた場所と言えます」と、期待している。(2019年1月6、13日新年合併号で詳細)