政府は今年4月から特定技能による外国人労働者の受け入れを開始。だが、日本の在留外国人数はすでに264万人に上っている(法務省在留外国人統計2018年時点)。そんな中、多くのクルド人難民が住む埼玉県蕨市で講演会・スライド上映「外国から来た人とともに生きる〜クルド人難民はどこから、なぜ日本に来たのか〜」(クルドを知る会、日本クルド文化協会、クルド人難民Mさんを支援する会共催)が3月16日に開催。トルコ政府の迫害で日本に逃れざるを得なかったが、これまで一人も難民として認定されておらず、不安定な生活を強いられている在留クルド人難民の現実が紹介された。
収容者の面会、就労支援など、19年にわたり多くの難民の支援に当たってきた難民・移住労働者問題キリスト教連絡会(難キ連)事務局長の佐藤直子さんは、 「仮放免、非正規状態の彼らが、日本社会に貢献できるうちに、過労と疾病で倒れないうちに、ビザを与えてほしい、正規滞在をさせてほしい、共生できる力を与えてほしい」と語る。(4月28日号で詳細)