スリランカの霊的指導者アジス・フェルナンド氏

国家的危機に「祈りの5つの道」を提言

 

宣教団体ユース・フォー・クライストのスリランカ代表で、同国の霊的指導者、講解説教者として知られるアジス・フェルナンド氏が、イースター爆破テロの後、祈りの5つの道をウェブサイト上で示した。

https://www.desiringgod.org/articles/the-bombs-on-easter-sunday

ユース・フォー・クライストの関係者にも犠牲者、負傷者が出た。爆破された教会の一つ、東部の都市バティカロアにあるシオン教会は、フェルナンド氏が何度か説教したことがある。同氏は「危機に襲われた時に祈ることなどばかげていると思われるかもしれないが、祈りは国家的な危機の中で神の民ができる最も力強いことだ」として、ユダの王ヒゼキヤが国家の危機のために祈った列王記第二19章を示した。

 

祈りの5つの道は次のとおり。

  1. きよい愛のために

教会が神の愛を反映して成熟した行動をとるように。一方では、捜査が成し遂げられ加害者が罰せられることを求めつつ、他方では、個人的にも共同体としても敵をさえ含めてすべての者に愛を示すこと。私たちの証しを鈍らせるような憎しみに機会を与えてはいけない。神は邪悪な者をさばかれるが、しばしばそれを社会制度を通してなさる。私たちの信じる審判の教理は、今回のような大きな罪による苦しみを除くだろう。

  1. 誠実のために

破壊的な状況の中で、教会が癒しの器として召しを実行することに誠実であるように。私たちがそれぞれ苦しむ人々に寄り添うことができるように。私はヒンドゥー教徒の隣人から爆発で妹を亡くしたと聞かされて共に祈ったが、私たちはさらに広い絆にも加わることができる。

  1. 癒しのために

傷ついた人々が早く回復するように。医療従事者が良い治療をすることができるように。

  1. 慰めと力づけのために

クリスチャンであるなしにかかわらず、愛する近親者を失い途方に暮れている人々が神の慰めと力づけを受けるように。

  1. 不安に抗して

過激派がこの事件を使ってこの国に不安を引き起こすことがないように。起こった出来事に怒りを覚えることがあったとしても、クリスチャンはそのために節度ある役割を果たすことができる。私たちは、歴史を支配しておられる正義の神は問題をはるかに超えてすばらしい方であると知っているのだから。

 

そしてフェルナンド氏は、次のように結ぶ−−−−私たちはきよい愛の神を信じる信仰のレンズを通して、すべてのものを見ることができる。神が悪者をさばかれることを知っているので、私たちは憎しみに満たされない。神が世を愛しておられ、私たちはその愛を代表するために召されていることを知っている。このことが私たちを行動へと駆り立てる。しかし、それを敗北主義者のようなさまでするのではない。神はご自身の国をお建てになっておられ、それはキリストの再臨によって成し遂げられる。私たちのすることは、その工程で石を積み上げることなのだ。

聖なる愛は最後に必ず勝利する!アーメン。主イエスよ、来てください(黙示録22:20)