9月20日号紙面:コロナ禍の在日ベトナム人 家族亡くなっても祖国戻れず
コロナ禍でベトナム語礼拝の在日ベトナム人は 家族亡くなっても祖国戻れず
コロナ禍で日本在住の外国人が苦しい状況に置かれている。彼らはこのコロナ危機の中でどんな状況に置かれているのか。記者は8月9日、東京・荒川区日暮里の東京日暮里国際教会で毎月第2日曜日に行われているベトナム語礼拝を取材し、参加者に話を聞いた。
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当日は新型コロナ感染を避けるため、オンラインで行われた=写真下=。ベトナム人参加者は25人。その多くは、日本で仕事をしている20、30代の若者だ。
説教は同礼拝を手助けしている日本人の長谷川与志充さん(三浦綾子読書会顧問)で、通訳は同礼拝メンバーのグェン・ティ・クィ・ナーさん。ベトナム語礼拝を担当するトラン・ニー牧師がアメリカに1年間の予定で帰国中のため、長谷川さんが担った。メッセージでは、三浦綾子の小説『氷点』から「人生の目的」、「自分の存在価値」、「罪の赦し」、「将来の希望」という四つの「なくてはならぬもの」を挙げた。「私たちはこれら四つのものが分からない者だったが、御言葉を知り、イエス・キリストを救い主と信じるなら、この四つのものを知ることができる」と長谷川さん。「これらは三浦綾子が体験したことであり、私たちも体験することができる」と語りかけた。
賛美とメッセージの後、共に分かち合い、祈る時をもった。その祈りの課題の一つが、メンバーのタンさんのことだった。ベトナムにいるタンさんの父が数日前に亡くなったが、このコロナ禍のため帰国できず、葬儀に参列できなかった。「心が痛かった。妹もアメリカにいて帰れない。、、、、、、