災害支援やる?やらない? JEA女性委員会「かたりば」で伊東綾さん
日本福音同盟女性委員会主催第8回「かたりば」が、1月18日オンライン開催された。講師は仙台福音自由教会会員で、元ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)職員の伊東綾さん=写真=。テーマは「災害発生! 被災地支援やる? やらない?」【藤原とみこ】
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伊東さんは東日本大震災を機にハンガーゼロの現地スタッフとして支援活動に従事。その後も全国の被災地で被災地支援運営に携わっている。多発する自然災害に教会はどう備えるか、クリスチャンとしてどう行動すればいいのか、参加者と共に考えるときとなった。
伊東さんはまず参加者に向けて、災害への備えをしているか質問を投げかけた。半数ほどが何らかの備えをしていると回答。教会に水や食料等を備蓄したり、避難訓練を行っている、会堂建築の際は耐震を重視した、地域の避難場所として貢献したいなどの声があった。
伊東さんは東日本大震災前、東北の教会の多くが災害の備えをしていなかったと振り返った。
「まさか被災者になるとは、思ってもいませんでした。教会が地域に対して支援活動をするということも、考えていなかったことでした」
震災でライフラインは止まり、沿岸部は約3か月間日常生活に戻れなかった。多くの牧師が、教団からのサポートや、神学校時代の恩師や先輩後輩からの声に励まされた。
「何かできることはないか」
このことばに押し出されて、ぼう然としていた教会は動き始めた。
「一人ではできなくても、多くの手が集まると何かできます。クリスチャンでもそうでなくても、困っている人を助けるのは人道上当たり前のこと。災害支援はもちろん、日常であっても、困っていれば手を差しのべる。それを推奨するみことばはたくさんあります」
(さらに伊東さんは「行動通して神を伝えて」と語ります。クリスチャン新聞2022年2月20日号掲載記事)