2025年、「団塊の世代」が後期高齢者に

 

終活セミナーを教会で実施

 

 

「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者となる「2025年」が迫る中、キリスト教葬儀社の立場で、株式会社ライフワークス代表取締役の野田和裕さんは力を込めて話した。「地域におかれた教会にとって〝終活〟がますます重要なテーマになります」

「寺との関係も薄くなり、墓地を持つ人も少ない。教会は墓地をもっているので、日本人の求めに合うのではないか。教会には温かいコミュニティーがある。教会はこのテーマで門戸を開けないだろうか。ある教会では毎月終活カフェを開いている。エンディングノートや、生前相続などについても語り合える場になっています」

団塊の世代ならではの関心も予想される。「日本でキリスト教式の結婚式が広まったのは、団塊の世代から。キリスト教式の結婚式を経験した人は、キリスト教式の葬儀にも関心をもつのではないか」と言う。

「教会の葬儀のマニュアル、葬儀の方法を見直して欲しい。時代にマッチしたものとなっているか。クリスチャンではない人だとしても、神様に与えられた命。その命にかかわることは、教会としての使命ではないか。保育園や幼稚園、キリスト教学校で聖書に触れている人は多くいる。その人たちが教会につながらないのはなぜだろうか。クリスチャンではない方から、キリスト教葬儀をしたい、牧師を派遣してほしいという声がかかることもある。終活や葬儀だけではないが、かつて教会に関心をもった人が再び、教会に集える機会をもちたい」とも話した。このような問題意識を共有する人々と「葬儀・終活から宣教につながる働きを考える会議2024」を6月22日に開催予定だ。

実際の葬儀、終活を迎えるに当たり大事にしていることは何だろうか。
「実感するのは、ほとんど準備をせずに、死を迎えてしまう人が多いこと、、、、、、、

2024年04月07日号04面掲載記事)