東日本大震災が起きた後、世間には神を否定したり、頼るべきものはなく、政府や東電の説明は信じられない、といった絶望的な空気がみなぎった。
 船本弘毅氏(元東京女子大学学長、関西大学名誉教授)は、言葉への不信感が広がることに危機を感じていた。自身のつながりで87人による人生の中で出会った聖書のことばを語る証言集を出版した。戦後のキリスト教史、教育史の観もなしている。
  
 『希望のみなもと わたしを支えた聖書のことば』(船本弘毅編 燦葉出版社 400頁 千890円税込)

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 12月23、30日クリスマス年末合併号読書特集では、日本キリスト教詩人会20周年、現代中国の神学など読書の話題や、聖書物語、クリスマス物語、ファンタジー、ミステリーなど、年末ゆっくり読みたい本を紹介します。