仕える経営で立て直し 元資生堂社長 池田守男氏逝去
株式会社資生堂元代表取締役社長で、社長が販売の第一線を支えるサーバントリーダーシップを掲げ注目を集めた池田守男氏(いけだ・もりお)が5月20日、腎臓がんで亡くなった。76歳。葬儀は近親者のみで行った。後日、お別れの会を開催の予定。
1937年、香川県高松市生まれ。18歳の時受洗し、牧師になるために59年、東京神学大学神学部に編入学した。しかし、時は60年安保でキリスト教界にも大きな対立があった。牧師になる決心ができず、「自分に偽らず、誠実に生きたい」と、牧師から企業人への進路変更を決断。卒業後、61年に資生堂に入社した。以後40年間、一貫して秘書、総務の管理部門を歩み、5人の歴代社長に仕えてきた。(中田 朗)