十字家紋、洞窟礼拝堂、サンチャゴの鐘、聖ヤコブ像、地下礼拝堂 “隠し”キリシタンの郷 竹田
キリシタン大名大友宗麟ゆかりの地大分県。県内にはあちこちにキリシタンの史跡が残る。その中でも、特に興味深いのが竹田市だ。竹田はキリスト教の日本八大布教地の一つで、書物によれば1万5千人以上のキリシタンがいたのではないかと見られている。その信仰は宗麟の孫、志賀親次に始まり、江戸時代の岡藩主中川氏まで引き継がれた。中川氏が、自らサンチャゴの鐘(中川神社に伝わる銅製の鐘。竹田以外に4つしか存在が確認されていない貴重なキリシタン遺物)などの聖遺物を城中に隠したため、竹田には謎の聖遺物や遺跡が残されているという。記者は10月末、このキリシタンの郷竹田市を訪れ、キリシタンの遺跡に触れた。(24面に関連記事) 【中田 朗】