[CSD]2003年12月21・28日《ヘッドライン》

[CSD]2003年12月21・28日《ヘッドライン》
**今週号は12月21・28日合併号(クリスマス特別号)です。次回の
発行は2004年1月7・14日付(新年特別増大号、12月26日発行予定)となります。

 = 1面 第1部=
★クリスマスメッセージ:子どもの声に耳を傾けつつ 記・谷口 明法
◎届いた! イラクにサッカーボール——高校生が募金活動、牧師通じて子どもたちへ
★自衛隊イラク派遣——キリスト者どう見る
★青山学院大相模原キャンパスに初のツリー点灯祭
★<落穂抄>冬の軽井沢スポットは65000個のイルミネーション

 = 2 面 =
★カンバーランド:「教会の名簿見せない」——個人情報保護を規定「有事法」に非協力決議
★自衛隊イラク派遣に危機感——「行けば戦闘に」
★改革派:さらなる有事法制化にも反対
★長老教会:西部中会を設立し6中会に——宣教研修所設置へ
★<論説>クリスマスの意味——「地には平和」御旨実現のために 記・油井 義昭
★<今週の本棚>『主の祈り』W・H・ウィリモン、S・ハワーワス共著(日本キリスト教団出版局、2,200円) 評・後藤敏夫
★<今週の本棚>『「ロマ」を知っていますか』(解放出版社、1200円)
★<今週の本棚>『主よ、私を変えてください』ジェイムズ・マクドナルド著(生ける水の川、2100円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 =
★「君が代」伴奏拒否で初の司法判断——「教諭の処分撤回」の訴え東京地裁が棄却
★軍事費拒否訴訟1審で棄却——原告らイラク特措法違憲訴訟に切替か
★特養衣笠ホーム移転新築が完成——「住まい」と「ユニット」ゾーンに区分

 = 4・5 面 2003年の出来事をふりかって=
★名乗り出た「T・K生」——韓国民主化の陰に日韓教会の連帯
★戦争協力へ突入する国で聖書が求める平和とは?
◎なぜゴスペル?——ブームの背景を調査
★攻撃に反対する9・11テロ被害者遺族——自衛隊派遣に「ノー」を
★初の2000人規模 世界宣教青年大会——「すっと青山」その後
★スタッフ:若者文化に合ったプログラム手応え プログラム委員・大倉 寧さん
★スタッフ:信仰が試されたが「手ほどの雲」信じて 事務局会計・古波津 礼美さん
★参加して:海外邦人に福音伝えたい
★参加して:メッセージで献身決意

 = 6 面 =
★「JESUS ROAD」(イエスの道)を伝えるために——(株)ジェイ・アール社長 早川須賀子さんが歩んだ道

 = 7 面 =
★学生の性体験者3割 「若者は性に自己責任を」——安藤理恵子KGK主事がJEA宣教セミナーとPLJシンポジウムで警鐘
★全世界にアジア系離散住民が1億人——日系人に世界宣教訴える高田正博さん
★家庭・学校での教育に「生きる大切さ」を証し——「阪神女性の集いで」日野原重明さん講演
★<CDの時間>「きっと朝には」LYRE(ライフ・ミュージック、1500円)

 = 8 面 ビジネスのページ=
★<信仰人スピリッツ>おもてなしの心で会社再建——?資生堂代表取締役社長・池田守男さん
★<ミッションと起業>神と人に身をささげ社会奉仕——(株)ライオン創業者 小林 富次郎
★<ブックレビュー>『円の支配者』リチャード・A・ヴェルナー著 評・中野 雄一郎(草思社、2,000円)
★<私の信仰とビジネス>[16]パン屋という経営実践の場で・2——ヤマト福祉財団理事長 小倉 昌男

 
 = 9面 第2部=
★和解を求めて 台湾祈りの旅:知らなかった罪を認め——霧社事件の跡地をめぐる
★私たちは友達です——偶然であった牧師との和解

 = 10・11 面 クリスマス・スペシャル=
★中野シェフのとっておき:「クリスマスツリーのポテトサラダ」「トルティージャサルサソース」「フランスパンのお楽しみカナッペ」「手羽中のオリーブオイル炒め」
★キリストの香りがする朗読劇——J'S倶楽部の「とっておきのクリスマスVol.2」
☆クリスマスプレゼント当選者発表
★見るだけで楽しいオーナメントたち——銀座・教文館でドイツのクリスマス市再現
★有るようでなかった携帯用みことばカード「LOGOS」——アルミケースでプレゼントにもOK
★子どもに読ませたいクリスマス絵本:『クリスマスの真珠』(いのちのことば社、1600円)
★子どもに読ませたいクリスマス絵本:『ジョイのおくりもの』(いのちのことば社、1200円)
◎<もりべぇのへぇ~>「戦場のメリー・クリスマス」「裃姿のサンタクロース」 記・守部 喜雅

 = 12・13 面 特集・農業環境=
★雨を使うことは造り主への感謝——雨水利用は教会の課題
★水20トンで牛肉1Kgがやっと
★イエス様なら何を運転した?——車選びにキリスト者の目
★沖縄:牧師さんの「島バナナ」仰天栽培法——名護市・知念金徳さん
★ブラジル:有機栽培で人、地球を守る——「イバンさんの健康コーヒー」カイシェッタさん

 = 14 面 読書特集=
★『クリスマスの風景』賀来 周一著(キリスト新聞社、1,200円)
★『愛の祭典』山北 宣久編(教文館、1,800円)
★『シネマで読む旧約聖書』栗林 輝夫著(日本キリスト教団出版局、2,400円)
★『クリスマスの祈り』ブライアン・モーガン著、セルジオ・マルティネス画(いのちのことば社、1,200円)
★『朝夕のまごころの祈り』バジレア・シュリンク著(カナン出版、724円)
★『争いのない生活』ジョイス・マイヤー著(サムソン、1,600円)

 = 15 面 全面広告=
★近江兄弟社100周年記念
——第1回 ヴォーリズ建築探訪旅考(関西コース)——をたどる

 = 16 面 教会学校のページ=
★お兄ちゃん、お姉ちゃんを見て成長「あんなふうになりたい!」——クライストコミュニティ武庫之荘チャペル
★<先生 キラッ>子どもに見せかけは通用しない——足立 光さん
★<ゆっくり行こう!CS教師>[16]主の降誕思い祈り次世代に 記・福井 誠
★<オッフーの神様と出会っていますか?>[4]人となられた神様 記・藤田 桂子
★<まいまいのちょっと愛デア>[4]降誕劇でないクリスマス劇を 記・永井 真衣子

届いた! イラクにサッカーボール−−高校生が募金活動、牧師通じて子どもたちへ0312210102

「人間の盾」として、今年の3月、4月にバグダッド北部の変電所に留まった木村公一さん(バプ連盟・伊都キリスト教会協力牧師)は、その時変電所敷地内に住むフセン君と「必ずサッカーボールを持ってくる」という約束をした。その約束を果たすために10月にイラクを再訪、イラクの子どもたちにサッカーボールを手渡した。このサッカーボールは、木村さんの話に共鳴した東京・港区の明治学院高等学校の生徒による募金活動によってまかなわれた。木村さんは「約束を守り、大人として誠実に生きることの大切さを学んだ。募金活動をした明治学院の生徒らの感受性には驚嘆した。主の平和はあらゆる領域に現されると思った」と述べた。  「おじちゃん、僕たちのチームにはゴムボールしかないんだ。僕たちの夢は本物のサッカーボールを蹴ること。今度来ることがあったら、持ってきてほしい…」。木村さんは、電気公社の社宅に住む5人の子どもらの1人フセン君から、こう頼まれた。「わかった。約束する」
 この話を木村さんは、帰国直後の4月22日、東京・目黒区のバプ連盟・恵泉バプテスト教会で開かれた帰国報告会で紹介。話を聞いた明治学院高等学校教諭の小暮修也さん(恵泉バプテスト教会員)は「高校生と何かできないか」と考え、生徒に話を持ちかけた。
 生徒たちからは「ひょっとしたら、私たちもそこに生まれていたかもしれない。そう考えると、人ごとのように思えない」「ぜひ、サッカーボールを贈る運動をやりましょう」との声が上がった。
 最初に10万円を立て替え、サッカーボール30個と空気入れ兼空気抜き5個を購入。街頭募金は6月8日、7月13日と2度、品川駅前で決行。参加した生徒数はそれぞれ約30人で、二手に分かれて「イラクの子どもたちにサッカーボールを!」と訴えた。
 その結果、集まった募金は合計16万円。「約500人が募金をし、300人がボールにサインをしてくれた。募金してくれた人は、幼稚園児や小学生くらいの子どもを連れた婦人が一番多かった」と小暮さん。立て替え分の支払いを済ませ、残り6万円は木村さんの旅費としてささげた。さらに生徒たちはイラクの子どもたちに英語で6通の手紙を書き、写真も入れて木村さんに託した。
 木村さんは10月6日、3人の同行者と共にイラクへ出発。9日にイラク入りし、10日にバグダッド北部の変電所へ。そこでフセン君らと再会。サッカーボールを手渡した。
 フセン君は「おじちゃんが『サッカーボールを届ける』と約束してくれたのは冗談だと思った。僕は自分に『あれは冗談なんだ』っていって聞かせてたんだ。でもおじちゃんは冗談にはしなかった。アラブ語にシュクラン(ありがとう)という言葉があるが、この言葉はちっとも僕の思いを伝えてくれない。でも言わせてもらう。おじちゃん、シュクラン」と涙を流しつつ感謝を表した。
 一方、木村さんはフセン君に「今度は君たちが約束を守る番だ。両親の教えを大切にし一生懸命勉強してほしい。そして、イラクに住むたくさんのクリスチャンと一緒に平和をつくる仕事をしてほしい」と願った。フセン君は「約束する」と答え、フセン君はじめ子どもらが木村さんに抱きついた。「この交わりの中に、確かな『平和』を感じ取った」と木村さんは言う。
 サッカーボールは変電所の地域の子どもたちに15個、バグダッドの長老教会の教会学校の子どもたちに15個手渡された。募金活動をした生徒たちに向けた寄せ書きには、「サッカーボールをありがとう。でも兵隊はいりません」とのコメントも。
 2人のイラクの日本人外交官が殺害された事件で日本が揺れ動く中、木村さんと同行した登家勝也さん(日本キリスト教会横浜長老教会牧師)は「イラク国民は軍事力でなく、電気やダムの技術援助でイラクとかかわってきた日本に良い印象をもっている。しかし自衛隊を派遣すれば、その印象は一挙に崩れてしまう。どこに派遣されてもテロの標的になる」と政府の自衛隊派遣の動きに警鐘を鳴らす。
 この話は、いのちのことば社から来年1月下旬発売予定のブックレット『望みの朝を待つときに―共に生きる世界を』(小暮修也著)で紹介される。

なぜゴスペル?−−ブームの背景を調査0312210403

日本において一時のブームは落ち着き、根付いた感がある「ゴスペル」。ブームの前から現在に至るまで「ゴスペル」を感じ続けたゴスペルシンガーでプロデューサーの塩谷達也さんが、『ゴスペルの本』(ヤマハミュージックメディア、千700円)を出版した。
 カルチャーセンターや教会のゴスペルクワイアに居続ける数万人の人々は、何を感じたのだろうか。この本はその疑問に一つの答えを示している。興味深いのは日本各地、99のクワイアメンバーに聞いた「全国ゴスペルクワイアアンケートプロジェクト」。
 「あなたはクリスチャンですか?」という問いには約7割が「いいえ」と回答。「ゴスペルを歌おうと決めた理由は?」には「パワーをもらいたい」「癒されると思って」という回答が目立ち、ハーモニーの魅力を語る人も。著者の塩谷さんは「ハーモニーはまさに声を通しての人との一体感…同じ目的に向かっての一体感。神さまへの賛美としての一体感。ゴスペルは…ココロの解放」と語る。
 アンケート調査によって「クリスチャンじゃないと歌ってはいけないのか」と悩んだメンバーが多数いることが判明。塩谷さんは「必死で生きてたからと言う訳じゃなくて、Amazing Graceによって(神と出会った)」という。「クリスチャンになりなさいなどと言う気にもなりません。神さまを知って生きるってこんなにすごいことだよ。いいぜーと人に伝えたい。ゴスペルを喜んで歌っている人がこんなにたくさんいるんだから、みんなにとってゴスペルが生き方になったら最高だと思うんです」 
 ゴスペルに何を求めてきたのかや、歌う中で神を感じたメンバーのコメントなどがあり、教会の役割を考える上でも重要な調査だ。
 ゴスペルの歴史や全国クワイアのリスト、国外で活躍するアーティストを紹介。国内では、ゴスペラーズの黒沢薫さんや、m-floのラッパーVERBALさんとの、解説も交えながらの対談などで、知識としての「ゴスペル」を知ると同時に、本当の意味のゴスペル、イエス・キリストの救いを知るきっかけにもつながれば、と著者は願いをこめる。【古川真実子】

<もりべぇのへぇ〜>「戦場のメリー・クリスマス」「裃姿のサンタクロース」 記・守部 喜雅031221

◆戦場のメリー・クリスマス
 永禄9年、西暦では1566年の冬、商業の町として栄えていた堺は戦火に包まれていました。(ここは現在の大阪府堺市に当たります)。当時の内乱の模様を後に日本史に留めることになるルイス・フロイスは、血で血を洗う双方の陣営にはそれぞれに少なからぬキリシタンの兵卒がいるという情報をひそかに得ていました。旧暦の11月14日、すなわちカトリック信徒にとってナタラ(ラテン語でクリスマスの意、12月25日)に当たる日、思いもかけぬ出来事がこの堺の町で起こったのです。地元の住民が会合に使っていた大広間に突然、敵同士の兵卒が続々と集まり武器を納めお互いに親しみを込めてあいさつを交わしたのです。宣教師フロイスによって両軍から招かれたキリシタン将兵たちでした。その日、大広間でキリストの降誕を祝ったキリシタンのうわさはたちまち広がり、この世では敵同士であっても、なお、天の国籍をもつ存在としてお互いに愛しあえることを人々に証明したのです。それは、1549年、フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸後に祝ったであろうクリスマスから17年後のことでした。 ◆ 裃(かみしも)姿のサンタクロース
 イエス・キリストの降誕を祝う祭りとしてクリスマスが12月25日に定められたのはヨーロッパでは4世紀のことですが、その風習は16世紀に歴史上に現れるプロテスタント教会にも受け継がれました。1856年、安政3年、下田に上陸した初代駐日米国総領事のタウンゼント・ハリスは、その年のクリスマスは厳しい監視下でおおっぴらに祝うことも出来ず、ひとり祈りの時をもつに終わりましたが、翌年の待降節には、公然と書記官のヒュースケンと共に主日礼拝を守り、キリスト教公認を政府に求める誓いを新たにしたのです。
 日本のプロテスタント教会による初めてのクリスマスは、たぶん、横浜海岸教会でのことであると推測されるのですが記録にはありません。記録として残っている明治期初期のクリスマスで大変興味深いものとして1874年の東京第一長老教会のそれがあります。銀座に日本最初のキリスト教書店「十字屋」を開いた原胤昭(はらたねあき)によりますと、その日、日本人信徒が中心となって会堂を飾りつけクリスマス・ツリーを立て、余興を催し、裃(かみしも)をつけた殿様姿のサンタクロースが出現したというのです。ちなみに、この教会、現在の日本基督教団の芝教会と巣鴨教会のルーツに当たります。なお、「十字屋」は同じ銀座に今も健在ですが、浜崎あゆみやモーニング娘。などのCDも売っている楽器・レコード店に変身しています。