「久米小百合さんと行く 大塚国際美術館と小豆島を訪ねて 2泊3日クリスチャンツアー」(旅行企画:ライク・クリエイション/実施:(株)トラベリオ)が4月13~15日に開催された。音楽宣教師の久米さんとともに、瀬戸内でキリスト教絵画や友愛・平和の歴史に触れた。(4月28日号、またはオンラインで既報)

そのツアーレポートを紹介します。

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デビューソング「異邦人」のシングル・レコードの総売上枚数は、144.4万枚という記録を持ち、現在は音楽宣教師として活躍する久米小百合さんが、オリーブオイル・アドバイザー(日本オリーブオイルソムリエ協会認定)として活動していることをご存じだろうか。聖書とオリーブオイルの関係を分かりやすく解説してくれる彼女の講演は、教会をはじめカフェレストランや健康福祉を扱う企業、YMCAや被災地の支援施設でも好評だ。

小豆島のオリーブの原木

一方、小豆島は、亜熱帯気候と豊かな自然環境を持ち、オリーブの栽培に適しているため、オリーブオイルの生産で有名な島だ。

クリスチャンも、聖書に出てくるイエスの足を涙と香油(香料をオリーブ油で希釈したもの)を塗った女性の話は知っていても、オリーブ油について知らないのではと、本場の小豆島に行って、久米小百合さんから、オリーブオイルのバイブルトークとテイスティングツアーをしようということになった。しかも、この近辺には、キリスト教関連施設や最後まで棄教しなかった高山右近が一時期潜んでいたキリシタン灯籠のある多聞寺もある。

鳴門市賀川豊彦記念館で

飛行機で徳島に着いた後最初に訪問したのが「賀川豊彦記念館」。賀川豊彦の名前を知っていても、彼の実績は知らない人が多い。友愛互助平和のために、生涯を捧げ、シュバイツアー、ガンジーと並ぶ、世界三大聖人と呼ばれていた賀川豊彦のことを初めて知った参加者は、イエスキリストの愛の実践を行った彼の業績に深い感銘を受けていた。

大塚国際美術館で

次に訪問したのは、陶板名画美術館として世界的に有名な絵画の複製画を原寸大で1000余点の展示している「大塚国際美術館」。徳島にいながらミラノ、ローマ、パリとヨーロッパ一の美術館を体験できるのはここだけだ。あのミケランジェロのシスティーナ礼拝堂を模写したシスティーナホールで、以前ライフ・クリエイションと美術館との共催で、『名曲で描く聖書の世界』のCD完成コンサートを行ったことがある。

今回、解説をお願いした、美術家でもあり、牧師でもある吉田実牧師は、その画の背後に隠された信仰的な側面を分かりやすくお話ししてくださった。美術が苦手な参加者の方も、満喫できたと思う。久米小百合さんも「ダビンチの修復後の最後の晩餐、この修復作業の途中でユダが金袋を持っているのが分かったようだ!」と驚いていた。

オリーブのテイスティングと久米さんのバイブルトーク

さて、次の日にフェリーで小豆島に渡って、二十四の瞳映画村、マルキン醤油を見学した後、いよいよ皆さんが待っていた「オリーブオイル講演会とバイブルトーク」。小百合さんが、オリーブオイルと聖書のつながりを解説し、効能や美味しい食べ方なども教えた。テイスティングでは高級オリーブオイルはどちらか、推測する時間もあり、参加者は、大満足だった。

そして、夜には、「久米小百合ミニコンサート」。今回は彼女のファンなのでと参加した未信徒の方もおられたので、彼女の声を生で聴き、しかも、あの名曲をそっと歌ってくれたので、心が開かれ、彼女の証も素直に聴いてくださっていた。

小豆島の恵み豊かな自然と美しい海、そして聖書の世界から、癒しと恵みが与えられた2泊3日だった。

瀬戸内海

小百合さんは、帰りのフェリーの中で、未信徒の方から「今回テーブルを共にしたクリスチャンの方々から、とても豊かな生き方、人生の歩み方を聞いて、今後の自分の人生を考えるヒントをいただいた」と言われたそうだ。

(レポート・ライフクリエーション)

 

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