天つ御国での再会の希望 当重茜姉をおしのびして 押方 恵
当重茜(とうじゅう・あかね)さん。東京声専音楽学校(現・昭和音楽大学)卒業、同オペラ研究科修了。1987~2007年、藤原歌劇団に在籍。1999年に受洗し、福音歌手としても活動。単立・藤井寺キリスト教会信徒。今年2月3日、がんにより62歳で逝去。

当重茜姉をおしのびして
記・押方 恵(日本アドベント・キリスト教団 金剛キリスト望み教会 牧師)
「我らの国籍は天に在り」(ピリピ3:20、文語訳)
当重茜姉の訃報に言葉を失ってしまいました。ただただ主の御前に伏して心をしずめ祈る中、多くの思い出が湧き上がってまいりました。
召される前の当重姉のフェイスブックの厳しい闘病記録の中でも主と直結された賛美の姿を拝見し、今も私の心に残り続けています。
病める時にも、健やかな時にも賛美を歌い続けられる信仰に私の心がふるいたち、力づけられました。
関西エヴァンジェリカルハーモニー(KEH)のボイストレーナーをしてくださっておりましたので訃報後すぐに連絡を取り合い、共有の悲しみを語り合いながらも、天つ御国での再会の希望に堅く立って、残された私たちが今なすべきことを話し合いました。
地上では、まさに旅人であり寄留者である私たちが、KEHでお出会いをいただき親しくさせていただき、賛美を通して宣教の働きに共に労させていただけたこと、賜物の分かち合いをさせて頂けたこと、ただただ神様に感謝しています。
「永遠の神の都(The Holy City)」、府民イースターでKEHが心合わせて賛美した曲です。山田律子姉、堀内善也兄、澤村悦子姉そして当重茜姉がご指導して下さり、団員一同、永遠への思いあつくされて歌いました。
大阪ケズィック・コンベンションでも音楽委員をしてくださり、毎年賛美のご奉仕をしてくださいました。歌うことのみならず書記、連絡発送係まで、本当に主に仕える忠実な器としてご労くださいました。
何事にも主に対してするように、忠実に、そしてきちんと整然となさいました。
藤原歌劇団で培われた歌声に、神様への信仰、希望、愛が増し加わり、多くの方々へのエールとなり喜びをいっぱい分かち合って、、、、
(2025年04月13・20日号 04面掲載記事)