[CSD]2008年2月15日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年2月15日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
★「卞在昌宣教師の性的不祥事を憂う超教派の牧師会」が緊急声明——セクハラ問題に教派を超えて危機感

 = 2 面 ニュース =
★定額給付金は外国人労働者支援に——外キ協全国集会「共生の天幕広げよう」
★「例外」なく人間回復を——死刑執行に2団体抗議
★ガザ被害にNCCが緊急支援呼びかけ
◎卞在昌氏支援を一切廃止——韓国・サラン教会 国際弟子訓練院が公表
★小牧者出版の責任も追及——性的不祥事を憂う超教派牧師会
◎「セクハラ判明していない」——国際福音キリスト教会代表牧師会が反論
★<落ち穂>ヘボンらの宿舎になったお寺

 = 3 面 教界ニュース =
◎「卞在昌宣教師の性的不祥事を憂う緊急声明」——(宗)小牧者訓練会代表役員
★「卞在昌宣教師の性的不祥事に関する声明文」——国際福音キリスト教会 信徒有志
★<オピニオン>2・11を迎え元号を意識する 記・水谷 潔

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★昔の和訳聖書に現代訳つける——浜島 敏さん(四国学院大学名誉教授)
★<信仰の中の日本語>[8]シボレテ 記・尾崎 善光

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★「現代日本における伝道の神学」——総括者の耳に聞こえてきたこと 記・市川康則(福音主義神学会全国研究会議準備委員長)
★<精神障害と教会>[45]人間と問題を分ける(2)  記・向谷地 生良

 = 6・7 面 建築特集=
★ステンドグラス:営業から納品まで印鑑した流れで——武蔵野工房
★ステンドグラス:地域性と教会ビジョンを1つに表現——川口福音自由教会
★ステンドグラス:イエスの復活と宣教のイメージを——改革派・坂戸教会
★セキュリティー:安全で便利なデジタルキー——新生デジタルキ[株]
★コンサルタント:苦悩の日々から「主の宮」立てる喜びへ——沖縄の大見謝恒信さん
★今に生きるヴォーリズ建築——70年前の洋館が延岡市都市景観優秀賞を受賞

 = 8 面 結婚特集=
★二人の大切なものをくんで本物の結婚式をサポート——わたぼうし委員会
★結婚は前向きな選択 「祝福」は教会の使命

 = 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『福音書の中にイエスを「見る」祈り』来生英俊著(女子パウロ会、787円税込)
★BOOK:『パピルスのかご』キム・ヨンエ著(DURANNO、1,850円税込)
★CD:「GOSPEL RADIO STASION Vol.1」オムニバス(japan alive、2,100円税込)
★REVIEW:『動乱の中国にキリストの愛を携えて』ステファン・フォートシス、メアリ・グラハム・リード著(いのちのことば社、2,100円税込)評・守部喜雅

 = 10 面 関西だより =
★日本聖書宣教会発足——エバンジェリスト第1号に岡田信常氏
★「経営判断の基本 聖書に」——チェチェアンナ・バイブル・フェローシップ
★<召天>仁科博雄氏(神戸中央教会元主管牧師、79歳)
★「魅力を分かち合いたい」——三浦綾子文学講座・関西
★イベント情報

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★神に人に仕え続けて——産婦人科医・石黒妙子さんの逝去に寄せて 記・小西直也
★<痛みの中に生きる人たち>子育て編[4]若者vs大人が腹割って語り合い
★<僕の子育てライフスタイル>[最終回]神の大きな愛 記・堀井洋二

 = 12 面 ひと=
★日本全国トラクト伝道の遺志を継ぎ——金 仁鉉さん(韓国・新中央教会派遣宣教師)

◎卞在昌氏支援を一切廃止−−韓国・サラン教会 国際弟子訓練院が公表=0902150204

 小牧者訓練会の創始者卞在昌氏の性的不祥事の情報を受けて、小牧者訓練会を支援してきた韓国・サラン教会の元老牧師、国際弟子訓練院院長の玉漢欽氏は1月25日、日本の教会の牧師・信徒に宛てた書簡を関係者を通じて発信し、2月3日記者会見(1面参照)で公表された。
 玉氏は、諸情報から「その信憑性の高いことと事案の深刻さを改めて認識するに至り、驚愕を禁じ得なかった」として、被害者や家族の怒り、信徒たちの嘆き、弟子訓練の働きに尽くしてきた日本の牧師たちの失望や戸惑いを想像して「言葉を失うほど」と表明。性的な不祥事は卞氏個人の過ちであり弟子訓練とは何ら関係ないとして、「サラン教会自体もまたこの事件による大きな被害者であることは確かであるとは言え、卞牧師の犯した不祥事による害悪が広まってしまったことについて、私たちは彼に対する監督責任を十分果たせなかったという責めを、免れることはできないでしょう」として、痛みを負った被害者たちやその家族、信徒らに「心から深くお詫び申し上げたい」と謝罪した。
 書簡によると、サラン教会は89年、小牧者訓練会からの強い要請で日本の牧会者のための弟子訓練指導者セミナーを始めた。それ以来、小牧者訓練会を「カウンターパートナーとして、破格的な財政支援をしつつ…甚大なエネルギーを注いできた」という。とはいえ、サラン教会は卞氏の宣教母体ではなく、宣教支援は「あくまでも彼を一人の友人として信じる次元で行ってきたもの」であり、法的責任をとるべき人々は別にいるはず、とも述べている。
 同教会は小牧者訓練会との関係を03縲06年に漸進的に整理し、06年以降は弟子訓練セミナーや弟子訓練体験学校など日本の教会のためのすべてのミニストリーを、小牧者訓練会を通さず国際弟子訓練院が直接主管するようになった。そして今回の不祥事に鑑み、06年以降も一定額だけ継続してきた卞氏への宣教支援献金を、今年から一切廃止し、卞氏と小牧者訓練会を支援していたMIM理事会も解散させ、一切の関係を完全に絶つことを明らかにした。
 卞氏は90年代末に十二使徒共同体セミナリーを開設、共同生活しながら訓練する体制を始めた。閉鎖的な共同生活が、性的加害行為の温床となったと、緊急声明は指摘した。玉氏は、共同体セミナリーはサラン教会の弟子訓練の理念と違うとして、距離を置くようになったと伝えられる。

◎「セクハラ判明していない」−−国際福音キリスト教会代表牧師会が反論=0902150205

 国際福音キリスト教会サーバントカウンシル(代表牧師会)は5日、超教派の牧師会の声明に対してコメントを出した。今まで卞在昌宣教師のセクハラ問題に対する訴えの中で明確な事実として判明されたことは一つもない、と疑惑を否認した。超教派の牧師会の声明が、1990年代後半から卞氏のセクハラ行為が行われたと指摘したことに対して「事実無根」と否定。うわさを広めた2人と張本人を面談させた結果、「全く根拠のないうわさに過ぎない」ことが判明し、「彼らの直筆の証言文」を現在も保管しているという。
 その後も卞氏から被害を受けたと主張する人たちが増えていったことについても言及し、国際グループはマタイの福音書18章15縲17節のみことばに従い、卞氏とセクハラを訴える人が対面し、互いの主張に対して本人同士がまず話し合うように再三勧めてきたが、被害者が卞氏に会おうとせず外部で主張を広めたと説明。具体的な内容を知らされていないことを事実として認めることはできないとして、FOEのメンバーや外部の牧師チームに再三具体的な証言・陳述書を提出するよう求めたが、いまだ正式に陳述書は提出されていない、と釈明した。
 これについて支援者らは、被害者らは卞氏に直接被害を訴えてきたにもかかわらず事態が改善されず、教職者らから非難され二次被害を受けてきたと指摘。父親同伴で卞氏に会うと告げた被害者に教会側から返事がなかった例もあり、被害者と加害者が1対1で会うことはPTSDやフラッシュバックの危険が高く、あり得ないとしている。
 国際グループとしては、もし卞氏に関するセクハラ疑惑が明確に事実であることが確認された場合は、何らかの対応を考えているとしつつ、被害を主張する人たちの話は今は「可能性があるかもしれない」という段階で、明確な事実と言える段階ではないと判断。「それ(被害陳述書)をベースにして、公正な調査と判断をすることを約束します」とした。卞氏からも具体的な陳述書の提出を求めているという。
 また卞氏夫人の愛欄宣教師が後任の代表になったことに関しては、卞氏が緊急辞任を表明した時リーダー不在による混乱を避けるための「緊急処置」と説明。できるだけ早く代表の立場から退き、今後グループ全体を導ける人を立てる準備をしているとし、「卞氏が代表として復帰することはありません」と明言した。

◎「卞在昌宣教師の性的不祥事を憂う緊急声明」−−(宗)小牧者訓練会代表役員=0902150301

1.私たちは、小牧者訓練会(宗教法人代表役員・卞在昌)及び小牧者出版との関係を断ちます。またその組織の清算を勧めます。
 宗教法人小牧者訓練会の代表役員の卞在昌(ビュン・ジャーチャン)宣教師は、現在判明している限り、1990年代後半より継続的に性的加害行為を行っていることが判明しました。私たちはこの問題を数年にわたり沈黙し、隠蔽してきた小牧者訓練会及び小牧者出版を中心とした国際福音グループの教職陣に抗議し、その関係を今後一切絶ちます。またその組織の清算を勧めます。特に「十二使徒共同体セミナリー」は、卞宣教師の独裁的支配を若者たちに受け容れさせる、閉鎖的な共同体生活を強要する場であり、卞宣教師の性的加害行為の温床でもあるので、解体を求めます。

2.私たちは、卞宣教師と国際福音グループの教職陣に対して、性的加害行為の全体と経緯を明らかにし、被害者の方々に対して、すみやかな謝罪と償いを求めます。
 卞宣教師は国際福音グループを中心とした小牧者訓練会の活動を通して、恥や恐れを克服して訴え出た者だけでも数名以上の女性たちに対し性的加害行為を続けてきました。卞宣教師と国際福音グループはこの事実を認め、神に対しては真実に悔い改めることと、被害者に対してはすみやかに謝罪と償いをするように求めます。この問題は卞宣教師の辞職で解決するものではなく、国際福音グループの教職陣の責任で明らかにすべきものです。まして、国際福音グループの信徒たちに対しても説明責任を誠実に果たさぬまま、卞宣教師夫人の愛欄宣教師を小牧者訓練会の代表及び国際福音グループの責任者に代えて何らの悔い改めもしないままに、組織の保全を図ろうとすることは許されるものではありません(信徒の前では「辞任した」と言いつつ、1月26日現在、謄本では宗教法人代表の変更は、いまだ変えていない)。教職者の一人ひとりは、これらの組織的な欺瞞から勇気を持って離れて、神の前の真理に立ち、新しい悔い改めの実を結ぶ人生を始めることを勧めます。私たちは新しい出発のために援助を惜しむものではありません。

3.私たちは、多くの教職者や信徒の方々に、小牧者訓練会及び小牧者出版、国際福音グループとの交流や行事参加、雑誌購読などを勧めてきたことを、心から謝罪し、また被害を受けた方々の癒しと回復のために、可能な限りの支援をします。
 私たちは卞宣教師と交わりのあった牧師として、姉妹たちのこれほど酷い性的被害について、長年察知することができず、その結果こんなにも救出が遅れてしまったことを、深く恥じ、心からお詫びします。また被害者のご家族や関係者の方々、傷ついた国際福音グループの信徒の方々にも、同じ意味で深くお詫びします。日本の教会のリバイバルに渇望する多くの教会や信徒たちを、小牧者訓練会や国際福音グループとの交わりに導いて、その結果多くの痛みを与えてしまったことに対しても、謝罪し、許しを乞う者です。
 性的被害を受けた姉妹たちの、癒しと回復のために、最善を尽くして支援をするのはもとより、心に深い傷を負った国際福音グループの信徒の方々にも、主が願われる仕方でキリストの身体に新しく組み込まれて、幸いな信仰生活を新しく始められるように、聖霊の導きを共に祈りつつ、最大限の支援を致します。

4.私たちは、弟子訓練とディボーションの基本に立ち戻り、今まで小牧者訓練会がこれらについて設定した枠組みを解消し、日本における弟子育成を新たに再構築する必要性を訴えます。
 卞宣教師と国際福音グループ及び小牧者訓練会が行なってきたミニストリーによって、聖書が教会に対して命じている弟子訓練そのものが日本で誤解され、非難され、やがて受け容れられなくなることを、私たちは危惧します。そのために性的加害行為を生んだ、小牧者訓練会及び小牧者出版と国際福音グループの小牧者養成の思考と行動(神学と実践)を構造的に精査し、その誤りの根源を解明し、新しい弟子育成を再構築することに努めます。

〈本声明を出すに至った経緯〉以下略
 2009年2月3日
卞在昌宣教師の性的不祥事を憂う超教派の牧師会(18人連記=省略)