[CSD]2003年5月11日《ヘッドライン》

[CSD]2003年5月11日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★釣れなくても笑顔は大漁——教会が父子プログラム
★新型肺炎・香港教会レポート:教職者に感染者も——関係者が祈りの要請
◎横田早紀江さんの手記、実名でTVドラマ化——テレビ東京から5月14日放送予定
★新連載<復活——中嶋常幸プロ>[4]夜中12時、男たちは泣きながら励ました
★<落穂抄>情報源としての出版物の価値は・・・

 = 2 面 =
★再び軍事費拒否裁判へ——有事法制反対に焦点
★北朝鮮問題も非暴力解決を——JFOR総会表明
★イラク国内で救援活動へ——WVJ、緊急援助隊
★イラク:各国際援助団体イラク国内入り
★イスラエル:聖地の復活祭ひっそり
★<教界の動き>神戸中央教会、日本キリスト教会海外医療協力会ほか
★<論説>「聖戦」「正戦」の正当化——アメリカ市民宗教の危険 記・稲垣 久和
★<詩>五月の庭——T師夫人の思い出に 作・中山 直子
★<今週の本棚>『マルコ福音書講解説教 [下]』奥村修武著(いのちのことば社、4000円) 評・鍋谷 堯爾
★<今週の本棚>『愛と信仰に生きる』三浦綾子著(日本キリスト教団出版局、2000円)
★<今週の本棚>『勝利を呼び込む戦う信仰!』万代英嗣著(日本伝道出版、1200円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 企画特集=
★ジョン・ウェスレー生誕300年——その今日的意義をめぐって 記・岩本 助成
★各地の記念集会・企画イベント

 = 4 面 母の日・父の日特集=
★息子が語る:父を背負い祈る母、痛む心理解する父 三橋与志哉(越谷福音自由教会牧師)
★父子の釣りキャンプ——浦和福音自由教会
★母の日・父の日プレゼント指南

 = 5 面 =
★2本の弦で賛美歌も奏でる——胡弓奏者:スザンヌ・シューさん
★音楽の祈り、イラクへ届け——ユーオーディア初の関西公演
★<北から南から>栃木:峰町キリスト教会 BSデジタル放送でゴスペル番組
★イエスの視点で現実を——国立市議に関口 博さん当選(2期目)
★「放送は種まき」に徹した臼村治子さん——ラジオ「福音の光」の収録終える
★<恵みのどんでん返し>主の語り掛けに従い袋を開ける 記・長谷川 与志充(東京ミレニアムチャーチ牧師)

 = 6 面 ゴスペルのページ=
★<インタビュー>物井 洋介さん——子どもが本気で歌えるゴスペルを
◎ユース・クワイアの魅力——子どもの能力最大限に生きる場
★ユース・クワイアの魅力を知るための2枚
★NEW RELESE:「THE BEST OF AZUSA CYET HOLDIN' ON」BISHOP CARLTON PEARSON WITH VARIOUS ARTISTS(WORD/CURB/WARNER)
★NEW RELESE:「NO DISTANCCE」KENOLY BROTHERS(DIAMANTE)
★<北嶋和之のゴスペルトーク>God Gets The Glory
★<いまさら聞けないゴスペル用語>HOLY SPIRIT
★コンサート・ワークショップ情報



横田早紀江さんの手記、実名でTVドラマ化−−テレビ東京から5月14日放送予定0305110103

北朝鮮によって娘めぐみさんを拉致された横田早紀江さん(写真下=JECA・中野島キリスト教会員)。めぐみさんの救出運動の日々を描いた手記『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』(草思社)がテレビドラマ化され、5月14日午後8時54分からテレビ東京で放送される。
 ドラマでは早紀江さんを竹下景子さん、夫の滋さんを加藤剛さんが演じる。77年にめぐみさんを拉致された当時から、現在までを描く。
 横田さん夫妻は「金正日総書記にも見てもらいたい」と話しているという。

ユース・クワイアの魅力−−子どもの能力最大限に生きる場0305110602

10歳にも満たない女の子が、嘘かと思うようなリズムとスピードでタンバリンを打ち鳴らし、14歳の少年たちのベースとドラムスが強靭なビートを叩き出す。クワイアの子どもたちは何より楽しそうに、手拍子を打ちながら叫ぶように歌い踊る。みんなゴスペル音楽が好きで好きでたまらないという感じだ。とにかく聞いていて気持ちが良く、大人のクワイアがかすんでしまうほどの迫力がある。
 幼児からティーンまでを対象とするユース・クワイア(YOUTH CHOIR)。アフリカ系アメリカ人によるユース・クワイアを実際に一度でも目の当たりにした者なら誰もが驚嘆してしまうに違いない。日本との音楽環境の違いを痛感させられる瞬間だ。日本の子ども合唱の考え方からは見い出しにくい、より自由な子どもの心がそこにはある。なぜ、彼らはゴスペル音楽を通してこれほどまでにポジティブな感動を生み出しているのだろうか。
 米国のポピュラー音楽市場は「教会の聖歌隊で歌い始めた」アフリカ系アメリカ人の音楽家たちが、米国のポピュラー音楽市場を席巻してきた。その商業的成功は日本の市場にもはっきりと影響を与えている。
 子どもたちの音楽性に大きな影響を与える聖歌隊の存在。現代のユース・クワイアに集う子どもたちには、本人のやる気、才能に加えて、それを受け入れる環境があることが、実り豊かな結果を引き出している。例えばユース・クワイアのソングライターたちは「子ども向けに」という意識ではなく、自分の持てるすべてのパワーを出し切ろうとしているような複雑な構成を持った曲も目につく。それが結果的に子どもたちの能力を最大限に生かしてしまうようだ。
★ユース・クワイアの魅力を知るための2枚
THE BEST OF GMWA YOUTH MASS CHOIR VOL.1
 ブラック・ゴスペルのワークショップとしては米国最大規模のゴスペル・ミュージック・ワークショップ・オブ・アメリカ(GMWA)。ユース部門は毎年800人から千人以上にものぼる参加者を集める。わずか3日間で10曲の課題曲を練習し、レコーディングと最終日のコンサートに望む。そのGMWAユース部門で99年から01年にかけて収録された、マス・クワイアの初のベスト盤。時代の空気を吸収した「かっこいい」課題曲を歌う子どもたちの屈託のない歌声が最大の魅力。ユース・クワイアの魅力を伝える絶好の入門盤。(HOLY ROLLER/DIAMANTE) THE SOUND OF HOPE(THE BOYS CHOIR OF HARLEM)
 ボーイズ・クワイア・オブ・ハーレムはクワイア以外にも多彩なパフォーミング・アートからアカデミック系に至る、幅広い学校機能や社会奉仕などを行うニューヨークのアフリカ系アメリカ人少年少女の向上のための総合的な組織。68年にニューヨーク、ハーレムで結成されたゴスペル・クワイアを母体とする。ポリシーは「すばらしきミュージシャン」のみならず「立派な人間」へ導くこと。映画『天使にラブソングを』の音楽プロデューサー・マーヴィン・ウォーレンはじめ豪華スタッフ陣で制作された名盤。(ELEKTRA/ワーナー・ミュージック・ジャパン)