[CSD]2006年 2月 5日号ヘッドライン

[CSD]2006年 2月 5日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★関西一円に福音を——深夜にゴスペル&トーク「Gaspel Freek」(ラジオ関西)

 = 2 面 ニュース=
◎ドイツ・ワールドカップで伝道——地元教会との交流会も企画
★日米地位協定の不当性訴え——NCCが米大統領、米軍に抗議声明
★石田勝子宣教師3ヶ月以内に再赴任へ——一時帰国し手術成功
◎バチカン:文書秘蔵館の資料をネットで公開
★紀元1世紀の教会の姿をフィクションで——RACネットワークがホームページに公開
★<教界ニュース>ブリュッセル日本語プロテスタント集会ほか
★<落ち穂>教会で語り合った「介護」

 = 3 面 ニュース・ルポ=
★ネパールで深刻な栄養不足に直面——チャイルド・ファンド・ジャパンが支援要請
★米国:キリスト者の迫害10大ニュース
★米国:フリーの宗教記者W・アーサー氏死去
★<青年の今、これから>[1]若者たちのたまり場を演出
☆祈りのガイド

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★「起業家」としての——西川 芳彦さん[上]([株]ブイエスシー代表取締役)
★<ミッションと起業>[最終回]相馬愛蔵・黒光(中村屋創業者) 記・塩入 隆

 = 5 面 牧会=
★<スピリチュアリティと心の援助>[10]「恵み」によって生かされているー——病の意味についても深く知る 講演・近藤 勝彦
★<オピニオン>性犯罪の続く社会、その根底にあるもの 記・有北 いくこ
★<恵みのどんでん返し>思えば遠くに来たもんだ 記・千葉 仁胤

 = 6・7 面 2・11特集=
★「権力乱用」指摘できる環境づくりを——亀谷荘司氏(信教の自由・人権と政治学会代表)
★「改正」の誤り示す世論形成を——正田眞次氏(学座・とうごまの葉の下代表)
★映画情報:スピルバーグ監督作品「ミュンヘン」(2月4日公開)
★2・11集会情報

 = 8 面 関西だより=
★身も心も温かくなる教会——日本イエス・押部谷教会が献堂
★<関西クリスチャンショップ巡り>心やすまる教会の喫茶店——ゴスペル喫茶エクレシア
★父が生きると家庭が生きる——関西父の学校

 = 9 面 教会学校=
★<教会学校教師のひろば>室内キャンプ体験にワクワク——単立・東名古屋キリスト教会:キッズクラブ
★<先生集まれ>カーラ・ブレニマンさん(単立・恵みの森キリスト教会)
★<CS分級>パズルに挑戦——12弟子を捜せ 記・矢吹 博

 = 10 面 全面広告=
☆CISセミナー(2月20日:お茶の水クリスチャンセンターで)
☆ラブ・ジャパン「祈りの祭典」(4月19—21日:大阪国際交流センターで)
 http://lovejapan2006.client.jp/

 = 11 面 世界=
★<宣教まっただ中>エチオピア発[4]教会の働きが鍵 記・森田 哲也
★カッティング・エッジ・リポート[9]「小さな大人」ではない——「子どもの神学」の確立を 記・内田 みずえ
☆祈りのガイド

 = 12 面 神学・社会=
★「霊性」——福音主義神学会第12回全国研究会議報告[3] 記・根田 祥一
★<書評>『逆境に働く信仰』ビル・ウィルソン著(いのちのことば社、1575円)評・永井信義

 = 13 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報、放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『きょうも幸せです』イ・チソン著(アスペクト、1365円)
★BOOK:『バイブルに見るビジネスの黄金律2』マナブックス編(いのちのことば社、1050円)

 = 14 面 教会=
★<ちゃちゃチャーチ>高齢者とふれあい、奉仕活動——基督聖協団・清瀬グレースチャペル
★<奉仕する恵み>手話でいっしょに賛美——村田幸枝さん(単立・北本福音キリスト教会)

 = 15 面 家庭・あかし=
◎息子の遺作とおして信仰へ——残されたフロッピーに収められていた童話「虹色の約束」を出版
★曲に込められたメッセージの強さ——ジョン・チャヌ氏にゴスペルCCMベストアルバム大賞
★教文館が一部改装——エインカイムは3月中旬まで9階で仮営業
★<暮らしの中の信仰>通勤ラッシュで学んだこと 記・東後 勝明

 = 16 面 ひと=
★イム・ミジョンさん(ゴスペルシンガー・宣教師)——あらゆる面で神の前に「礼拝者」でありたい

ドイツ・ワールドカップで伝道−−地元教会との交流会も企画=0602050201

 今年の6月から7月にかけて、世界中から地域の予選を勝ち抜いた国のチームが集まって開催されるサッカーのワールドカップドイツ大会(ドイツW杯)。この世界的イベントの舞台を伝道の場にしようと、日本でスポーツ伝道を推進する団体、ネットワークによるスポーツ伝道ツアーが企画されている。  スポーツ・アウトリーチ・ジャパン(SOJ)=姫井雅夫代表=はドイツW杯に向け、東京・千代田区のお茶の水クリスチャンセンター内に「ゴール2006」事務局を開設した。
 その一環として開催期間中にあたる6月19日から29日まで、ドイツW杯の伝道窓口「キック・オフ2006」を通じ、W杯会場がある都市で伝道する。
 特に1次リーグF組で戦う日本対オーストラリア戦(12日)の会場カイザースラウテルン・スタジアム、クロアチア戦(18日)会場のニュンベルグ・スタジアム、ブラジル戦(22日)会場のドルトムント・スタジアムでは、観戦ツアーに来ている日本人にトラクトや聖書を配布する。
 宿泊はどの会場にもアクセスの良いボーフム市で、この町にあるインマヌエル教会が迎えてくれる。同教会員との親善試合も行われる予定。教会員宅にホームステイも可能。
 申し込み締め切りは3月31日まで。問い合わせは、Eメールmiyamoto7@aol.com、宮本まで。
 スポーツネット(米内宏明代表)も「キック・オフ2006」を通じ、6月9日から7月9日までの開催期間中、ドイツを始め、世界中のクリスチャンとのネットワークを築き、ドイツにおけるワールドカップ伝道の計画を進めている。
 現在、検討されているのは「チャプレンの派遣」「伝道用ワールドカップ・ガイド(日本語)の作成」「サッカー交流チーム派遣」「日本語教会への奉仕」など。
 詳しい内容は、ホームページhttp://www.sportsnetjapan.net/sports/kickoff2006/index.htmで順次紹介。 問い合わせは、Eメールinfo@sportsnetjapan.net

バチカン:文書秘蔵館の資料をネットで公開=0602050204

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)文書秘蔵館の資料がインターネットで調べられるようになった。(http://www.vatican.va/)
 今回ネット上で見ることができるようになった収蔵品の中には、教皇クレメンス5世がテンプル騎士団を赦免したことを記した14世紀のシノンの羊皮紙や、ガリレオ・ガリレイの審判記録もある。
 文書館には一国の歴史に関する重要なものも含まれており、「いくつかの国に関しては、バチカン記録が国史としては最古のものである」という説明もつけられている。同館の資料棚の総延長は85 Kmに達する。
 最古の資料は8世紀のものだが、資料が継続的に収集されるようになったのは1198年から。
 同資料はこれまで教皇とバチカン当局が使用してきたが、1881年に教皇レオ13世の決定により収蔵資料の一部を学究調査に公開されたことがあるだけだ。

息子の遺作とおして信仰へ−−残されたフロッピーに収められていた童話「虹色の約束」を出版=060205

 04年8月24日、40歳で交通事故により急逝した野津俊博さん(キリスト宣教団・峰町キリスト教会員)。作家になることが夢だった俊博さんに代わって両親が出版した遺作『虹色の約束』(イーグレープ発行 千575円税込)が、読者の静かな反響を呼んでいる。  「優れた作品でした。ストーリーの展開や、登場人物が知らず知らずのうちにキリストの摂理に従って行動していく姿が、まるで映画を見ているようでした。人間の心に対する著者の洞察力が、非常に優れていると感じました」(30代 公務員)。(有)イーグレープ(穂森宏之代表取締役社長)に寄せられた読者からの感想だ。『虹色の約束』は、父親に反発して家出をした主人公トーワが、次々と襲いかかる危機の中で、神の存在や、自分が罪人であり、救いが必要であることに気づかされていくという冒険物語。その根底には、「どんな人にも可能性があり、一人ひとりが尊い存在」だという俊博さんのメッセージが込められている。童話としてはドラマ性に富み、また心をうつメッセージ性のゆえに、子どもだけでなく大人の読者も多いという。
 俊博さんは04年8月24日深夜、自宅から4キロほど離れた交差点を自転車で渡ろうとした際、信号を無視して暴走してきた車にはねられた。即死だった。幼いころからマンガや作文を書くのが好きで、作家の夢を捨てきれずに家庭教師などをする傍ら、自宅で執筆活動を続けていた。活動の合間の気分転換にと、日課にしていた散歩の最中の事故だった。
 葬儀の日、父益男さんは、俊博さんの知人から遺品として1枚のフロッピーディスクを受け取った。俊博さんが生前書き上げた『虹色の約束』が収められたフロッピーだった。益男さんと母暢子さんは、そこで初めて息子の作品を読み、俊博さんの夢をかなえたいと俊博さんが通っていた峰町教会の安食弘幸牧師に相談。牧師が出版社を紹介し、事故からちょうど1年後の昨年04年8月24日、刊行に至った。両親は出版前の8月21日、俊博さんの納骨式に合わせて洗礼を受けた。安食牧師は同書巻末の「推薦文」で、俊博さんの生き方と福音とが結びついていたからこそ、家族の救いという実が結ばれたとして、「彼の最良の作品は、彼自身の人生だったのです」と書いている。俊博さんが、同書を通して伝えるメッセージは、これからも多くの人の心をうち続けていくことだろう。
【藤野多恵】