[CSD]2008年4月6日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年4月6日号《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★◎横田早紀江さんの気持ち「痛いほどわかる」——脱北者の放送記者語る
★第1章にはない緊迫感楽しんで——映画「ナルニア国物語 第2章カスピアン王子の角笛」5月21日全国公開へ

 = 2 面 ニュース =
◎「福音の宣伝者になろう」——J+Passion Tokyo 2008 開催
★<カタール>最初のキリスト教会(カトリック)開設
★<米国>人権侵害10カ国から中国を除外——北京五輪に国務省が配慮か
★<逝去>舟喜 信氏(元JEA理事長、元聖書宣教会会長、79歳)
★<逝去>ジェイコブ・デシーザー氏(牧師。日本空襲で捕虜に、獄中で回心し日本宣教に従事、95歳)
★<落ち穂>宣教師と身内の介護

 = 3 面 教界ニュース =
★<教会の実情を知る:教会ルポ>[4]教会開拓に介護事業——福音を「語る]だけでなく「分かち合う」重要性
★<教会の実情を知る:集計データから>[8]礼拝者数とクリスチャンホーム——20人礼拝と3家族が自立の目安
★<オピニオン>お母さんたちの子育て支援、15年 記・有北 いくこ
 
 = 4 面 ビジネスパーソン=
★輝きを増す「夕暮れ時の光」——播 博さん[中](三好内外国特許事務所所長代理・弁理士)
★<セールスウーマンの楽しい伝道>[最終回]イエス様売り込みます! 記・渡辺明日香

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★戦争責任を検証する[1]:「女性国際戦犯法廷」とは何だったのか? 記・東海林 勤
★<米国>民主党オバマ候補、人種差別で問題発言の牧師と一線
★<精神障害と教会>[24]誰も疎外されない場所にするために 記・向谷地 生良

 = 6・7 面 特集/大阪宣教座談会=
★現代日本の教会の実像に迫る:世界に向け日本宣教を—教会協力は多様・日常的な伝道活動へ—

 = 8 面 チャーチ&ホームスクーリング特集=
★少人数制は全体に目配れる——横浜・グレース・インターナショナル・スクール
★池田小事件に衝撃覚えホームスクールに踏み出す——東京・桐藤夫妻

 = 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『わたしたちの祈り』越川弘英著(日本キリスト教団出版局、1,200円税込)
★CD:「OPPOSITE WAY」LEELAND([株]BMG JAPAN、2,548円税込)
★BOOK:『サーバントリーダーシップ入門』池田守男/金井壽宏著(かんき出版、1,575円税込)
★REVIEW:ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(ホームページhttp://www.yasukuni-movie.com/  記・辻子 実

 = 10 面 関西だより =
◎イエス・ビジョンで教会に仕える——近放伝で宣教師歓迎・派遣式
★5月にレーナ・マリア大阪公演
★一つになって世界のため祈る——グローバル・デイ・オブ・プレイヤー関西説明会

 = 11 面 クリスチャンライフ =
◎現地に広がる子ども伝道の波——MEBICインドネシアセミナー
★「雪山に福音伝えたい」——乗鞍高原でスキー&スノーボード競技大会
★新連載<弱い私の自慢ばなし>[1]きっかけは突然の家出から 記・斎藤 望

 = 12 面 ひと=
★等身大の自分で歌い続けたい——ベック・ユミコ(ゴスペル・ミュージシャン)

 = ?—? 面 第2回日本伝道会議=
★2009年9月21日~24日開催 札幌コンベンションセンター
★日本福音同盟40年の歩み
★お祝いの言葉
★座談会:09年北海道・札幌開催 第5回日本伝道会議に向けて
出席者:岡山英雄氏・倉沢正則氏・竿代照夫氏・佐々木望氏・原田憲夫氏・八尋勝氏

◎「福音の宣伝者になろう」−−J+Passion Tokyo 2008 開催=0804060201

 偏らない超教派を掲げ、クリスチャン青年らを励ますことを目的とした「J+Passion Tokyo 2008=全国青年宣教大会 東京大会」(同実行委員会主催)が3月20日、「以心伝神─ココロをもって神をツタエル─」をテーマに、東京・新宿区大久保の東京中央教会で開催。主講師に安藤理恵子氏(キリスト者学生会〔KGK〕総主事)、永井信義氏(福音の群・東北中央教会牧師)が立ち、若者に向けチャレンジした。

 大会は、教師を夢見てきたが「日の丸・君が代」問題で道が閉ざされた経験をもつ松尾献さん(東大和純福音聖書教会員)の証から始まった。「2年前、公立小学校の教師として働くことになっていたが大きな試練も待ち受けていた。私は『日の丸・君が代』の問題を聖書でどう扱っているか学び、考え、祈ってきた結果、『君が代』は立つことも歌うこともできないと確信し、その旨を赴任する学校の校長に伝えた。校長は親身に聞いてくれたが、教育委員会との話し合いで結局、辞退という形で教師を辞めざるをえなくなった」。だが、「自分の決断に後悔しなかった」。「命をかけても信仰を守りたいとの思いが与えられた時、校長の前でも『歌えません』と言えた」と語った。
 証を受け、安藤氏は「私たちが本気でクリスチャンとして生きていこうとしたら『何でこんなことが』ということが起こってくる。テサロニケの人たちもそんなストレスの中にあった」とし、・テサロニケ4・1~11から「神様の命令を思い出し従うこと」について述べた。特に「不品行を避け」(3節)に力を込めた。「不品行は、結婚した男女1対1の性的関係以外のこと。性的誘惑は自分だけの経験なので『各自わきまえ』るしかない」。「結婚前の性的関係は、創造主が与えられた祝福に満ちた男女関係を決して与えない」とし、「聖書に従う者に約束されている深い男女関係、お互いを尊敬し合え、お互いのために命を捨てられ、自分を隠さずありのままで性的関係をもてる快楽、奥深いすばらしさにもっと憧れてください。聖書が禁止している結婚前の性的な関係は潔くやめてください」と語りかけた。
 また、「兄弟愛」(9節)にもふれた。「私たちが愛を学べるのは荒れた人間関係の中において」だとし、「神様はストレスを与えられる。『どうして、何で?』と思う。でも、そういう中で神を見上げ、キリストがどのような受難の道を通られたかを思い浮かべ、キリストに従おうと決意する時だけ、神の愛を学ぶことができる」。「この命令に忠実な人には、神様が『よくやった。良き忠実な僕よ』と声をかけてくださる」と結んだ。
 永井氏は・テモテ2・4~7からメッセージ。「クリスチャンは、福音を伝えるというなすべきことが与えられている。だがそれをしないのは不作為だ」と述べた。
「宣伝者」(7節)という言葉にも注目。「今大会のテーマは以心伝神(心をもって神を伝える)。私たちは信仰を分かち合う責任がある。パウロは自らを宣伝者、どうしたら神様を伝えられるかを一生懸命考える広告マンだと言っている」
 「世界に必要なのは愛を与え義をもって臨まれる神、救い主イエス・キリスト。皆さんは神様を信じた時、伝えるべきものをいただいている。私たちは自信をもってそれを伝えていくべきだ。一人の魂が救われたら天では大きな歓声が起きる」
 「皆さんの中で宣伝者として用いてほしいと願う人は前へ」との招きに応じた参加者と、会衆一同は「私を宣伝者として用いてください」と声を出して熱心に祈った。
 そのほか、同大会では8つの分科会が行われ、賛美ゲストとしてアン・ソンジン氏、TVOPが出演。長沢崇史氏(カナンプレイズチャーチ国内宣教師)とゴスペル音楽院の学生らが賛美リードをした。

◎イエス・ビジョンで教会に仕える−−近放伝で宣教師歓迎・派遣式=0804061001

 約70の地域教会連合体である韓国の「イエス・ビジョン宣教会」を通して派遣されてきた2人の「宣教師歓迎・派遣式」が、3月13日午後4時から、大阪市天王寺区にある近畿福音放送伝道協力会(近放伝)事務所で開かれた。今回の派遣は近放伝・教会形成支援プロジェクトの一環。
 近放伝の山口登久実行委員長がルカ15・1~7からメッセージ。「日本は伝道が難しいところかもしれないが、決して実を結ばない場所ではない。一人の魂を愛し、追い求めて、働きにのぞんでほしい」と語った。
 関西に派遣されてきたのはボリさん(22)、さん(19)の2人。ともに韓国大学外国語学部の学生で、今回大学を休学し宣教師として派遣されてきた。
 式には近放伝前委員長の鈴木義明氏、イエス・ビジョン宣教会の代表、福岡CCC宣教センターの宣教師なども駆けつけ激励した。
 鈴木氏は「派遣される青年たちは牧師子弟が多く、教会形成の苦労を肌で知っている。地域教会にぜひこの働きを紹介してほしい」。趙氏は「日本宣教という夢がある。そのは、地方教会のリバイバルだと確信している」。具氏は「手をつないで楽しみながら日本宣教を進めたい。私たちにあるものすべてを提供します」と語った。
 尹さん、崔さんは、「イエス様のビジョンで日本の教会に仕えます」、「聖霊の働きを進めていきます」と笑顔で決意表明した。
 すでに昨年、近放伝を通じてMB・尼崎キリスト教会とFKK・高石聖書教会に2人の青年宣教師が派遣されているが、今回は、野崎キリスト教会(神田牧師)を拠点にして働きを進めていく予定。
 教会形成青年宣教支援プロジェクトの問い合わせ先は、関西=野崎キリスト教会Tel072・879・2175、中部・関東以北=上田福音自由教会の鈴木義明牧師Tel0268・36・3505。

◎現地に広がる子ども伝道の波−−MEBICインドネシアセミナー=0804061101

 北海道札幌市にある単立・愛隣チャペルキリスト教会(内越言平主任牧師)では毎年、全国各地、また海外にまで出かけてセミナーを行い、「MEBIG」(教会学校活性化支援プログラム)の働きを広めている。同教会が2月6日から3月1日にかけてインドネシアで行ったMEBIGセミナーの様子を、同教会の内越牧師にレポートしてもらった。

 今年のインドネシアでのセミナーは、2月6日~3月1日の約1か月間、ジャワ島のジャカルタ、バンドン、スマトラ島のパレンバン、ボルネオ島のポンティアナック、スラウェシ島のマナドの計5か所で開催した。どの地域のセミナーも、お友だち(子どもたち)のための献身者が多数起こされ、祝福のうちに終えることができた。
 ジャカルタやバンドンでのセミナーには、それぞれ約100人の参加者があり、既にあちこちの教会がMEBIGを取り入れ始めている現状が報告された。セミナー直前には、突然クリスチャンラジオ局のインタビューが決まり、MEBIGのインタビューが生放送で、1時間もの間インドネシア全土に流された。
 5回目となるスラウェシ島マナド市でのセミナーで、会場を手配して下さったのはスラウェシ島知事秘書室の秘書長ヴィッキー氏。マナドは「クリスチャンが人口の90%」いる街らしく、多数の参加者があった。
 スマトラ島のパレンバン、ボルネオ島のポンティアナックでは、神学校での授業としてセミナーが開催され、近隣の教会の方々も参加した。中にはマレーシアから訪ねて来たグループもおり、セミナー終了後には言平牧師と団体のリーダーとで来年度のマレーシアでのセミナー開催に向けての話し合いをもった。
 またインドネシア滞在中には、空いた日にもあちこちの教会から要請があり、実際的にお友だち礼拝の指導を執り行った。
 インドネシアでMEBIGセミナーが開催されて既に12年目になるが、開催する度にほかの地方、団体、教会からの開催の要請が増えきている。これは、MEBIGのプログラムがインドネシアの教会に適応し効果を上げており、それゆえに広範囲にわたって広がっていることをうかがわせる。言平牧師は「神様がMEBIGの働きを導いておられることを、また新たに実感させられた」と語った。