[CSD]2008年4月20日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年4月20日号《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
◎無牧教会に「福音」——日本CGNTVがアンテナ設置無料の支援
★ロシア:「終末は今年5月」——カルト団体立てこもる
★満開の桜の下で賛美——空手道場と教会が交流

 = 2 面 ニュース =
★牧師の性的加害再発防止を決意表明——セクハラ防止・相談室を開設
◎プロテスタント宣教150周年大会を09年7月開催予定——記念行事実行委員会発足
★復活信仰のメッセージと賛美響く——東京イースターのつどい
★<落ち穂>福音を分かち合う宣教

 = 3 面 教界ニュース =
★<教会の実情を知る:教会ルポ>[6]福音を共に生きる——伝える手段は多様「ホッとスペース中原
★<教会の実情を知る:集計データから>[10]定期集会と重点活動の有無——増加傾向の日曜以外の礼拝
★<オピニオン>なぜ、人の命は尊いと言えるのか 記・高木 実

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★忘れられない「心のとげ」——石丸 武史さん[上](神戸バイブル・ハウス事務局長)
★<コミュニケーションのヒント>[6]「伝える集中力」の質的効果 記・森宗秀敏

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★戦争責任を検証する[2]:なぜNHKを訴えたのか? 記・東海林 路得子
★バチカン:イスラム教徒数がカトリック超す
★サウジアラビア:国王が宗教対話を提唱
★<精神障害と教会>[25]教会の連帯?——現実を担うために 記・向谷地 生良

 = 6・7 面 アーティスト特集=
◎夢は武道館ライブへ 「ただ、前に進め。」——神山みささん(シンガー)
★「面白い」と好評の日本発ゴスペル演歌——演歌フレンズ(ユニット)
★受講する予定だった夫から「あなたがしなさい」と——春風みやこさん(ゴスペル腹話術師)
★「温かみある絵を」——藤本四郎さん(イラストレーター・絵本画家)

 = 8 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★CD:「また会う日まで」神山みさ(BLC RECORD、1,500円税込)http://kamiyamamisa.com/
★CD:「幸い小唄」演歌フレンズ(HISWILL、2,625円税込)http://hiswill.info/enkafriends.html
★BOOK:『いま伝えたい大切なこと』日野原重明著(NHK出版、1,155円税込)
★REVIEW:『アジア・エキュメニカル運動史』山本俊正著(新教出版社、1,680円税込)評・大津健一

 = 9 面 聖書特集=
★言葉の立体感をつかむ——聖書翻訳比較 ?コリント1:21
★BOOK:『せかいのはじまり』絵・藤本四郎(日本聖書協会、1,000円税込)
★BOOK:『少年イエスと洗礼者ヨハネ』絵・杉田幸子(日本聖書協会、1,000円税込)
★BOOK:『聖書学用語辞典』樋口進・中村実監修(日本キリスト教団出版局、7,560円税込=6月30日まで特価期間:6,825円税込)
★聖書フェア開催中——いのちのことば社

 = 10 面 関西だより =
★要介護者の心晴れる住宅——やすらぎの介護シャローム・晴れる家 今秋開設へ
★やさしくて大きな会堂——在日大韓・京都教会創立80周年に献堂
★中部地区牧師会主催で教会形成連続セミナー——講師に堀越暢治氏
★熊本バンドに学ぶ——4月22日に大阪クリスチャンセンターで

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★「50年の感謝を手渡そう」プロジェクト——バプ教会連合・大野キリスト教会
★<弱い私の自慢ばなし>[2]きっかけは突然の家出から? 記・斎藤 望

 = 12 面 ひと=
★フィリピンで6年目 一番の戦いは「貧困」——佐藤晴美さん(ニュートライブミッション宣教師)

◎無牧教会に「福音」−−日本CGNTVがアンテナ設置無料の支援=0804200101

 今、日本では無牧化する教会が増えている。本紙「閉塞感」アンケートを見ても「専任牧師がいない」、「牧師が引退」、「後継者がいない」を「閉塞感を感じる」理由に挙げる教会があった。365日24時間キリスト教番組を届ける日本CGNTV(ハ・ヨンジョ理事長)は、そんな日本の教会の現状を覚え、牧師が常駐していない教会に限り同番組を受信できる衛星アンテナの無料設置サービス「無牧教会ドリーム・オン・キャンペーン」を展開中だ。3月19日には、同キャンペーンのサイトもアップした。

 同キャンペーンは、礼拝をささげられなかったり、巡回牧師や信徒、ビデオによるメッセージで礼拝を守っている教会を対象に、専任の牧師が赴任するまで日本CGNTVの番組を通して国内外の牧師のメッセージ、多彩なプログラムを届けようというもの。これまでに30の日本の無牧教会にアンテナが設置された。
 設置教会からは「06年7月から07年6月まで、無牧の道を歩まされましたが、07年2月にアンテナを無料で設置してくださいました。私たちが無牧の中でも神様から離れず、堅く信仰に立って歩めたのはCGNTVのお陰です」(同盟基督・富川福音教会)など、感謝の声が届いている。
 「ここは日本で一番早く日が昇り、日が沈む北海道道東の中標津。釧路から月1度ずつ牧師が来てくださり、農作業を終えた夕方から礼拝をもちますが、霊の養いを受ける機会がほとんどありません。今はCGNTVが田舎の酪農地帯での伝道と証のためのすばらしい助けです」(単立・シオンの家の教会)
 サイトでは、キャンペーンの紹介と共に、峯野龍弘氏(ウェスレアン・淀橋教会主管牧師)によるアンテナ設置の勧め、アンテナ設置で喜ぶ無牧教会の信徒の様子などを、映像と写真で見ることができる。
 無牧教会に関する情報交換を目的とした「掲示板(Q&A)」もある。すでに「長崎に無牧教会があるので、その教会にこのキャンペーンのことを知らせたい」という書き込みがあった。
 同サイトからアンテナ設置申し込みも可能。申し込みボタンをクリックし、無牧申込書に入力すると、日本CGNTVから直接連絡が来る。その後、工事業者と工事の日程を決め設置するという段取りだ。さらに、無牧教会アンテナ設置のための献金の受け付けもしている。
 日本CGNTVのキム・キョンフン本部長は「今年の目標は200台」と語る。「一番大事なのは牧師が赴任されること。その時まで、番組を通して無牧教会信徒の皆様を信仰的に守ってあげることが、日本CGNTVの果たす役割です。日本の教会と一緒にこのキャンペーンを進めていきたい」と語った。
 ホームページ=http://japan.cgntv.net/sub.asp?gubun=0111

◎プロテスタント宣教150周年大会を09年7月開催予定−−記念行事実行委員会発足=080420020

 1859年、プロテスタントの宣教師が日本宣教のために来日してから150年となる09年を、プロテスタント宣教150周年として記念し、諸派の一致協力を深める時としようと、準備が進められてきた。約1年間討議を重ね、4月1日、「日本プロテスタント宣教150周年記念行事実行委員会」が発足。第1回実行委員会を東京都新宿区のウェスレアン・淀橋教会で開催した。実行委員長は大川従道(大和カルバリーチャペル主任牧師)、峯野龍弘(淀橋教会主管牧師)、山北宣久(日基教団・聖ヶ丘教会主任牧師)の各氏。
 第1回では、記念行事の開催期間を7月8、9日、開催場所をパシフィコ横浜(横浜市西区)とすることを決定した。今後、賛同者を募り、総務、企画、広報、地域推進などの委員会と顧問団を設置する予定。
 次回委員会は4月25日午後1時から、淀橋教会で開催予定。同実行委員会では、記念事業に賛同・協力を希望するプロテスタント教派、団体、学校、神学校、出版社などを募っている。問い合わせ先=protestant150thanniv@bible.or.jp (宣教150年事務局担当 ベランド・エミ)

◎夢は武道館ライブへ 「ただ、前に進め。」−−神山みささん(シンガー)=0804200601

 「夢は日本武道館(以下・武道館)のステージに立つこと」。そう語るのはクリスチャンシンガーの神山みささん(30)=福音伝道・宇都宮キリスト教会員=だ。年齢的にも、状況的にも、人間の目からすれば無謀に思える夢…。しかし、「これは神様が与えてくれた夢」と信じ、コンサートごとに自分の夢を語るという。3月1日には、夢の実現へのステップとして、東京・渋谷区のライブハウス「渋谷O―West」で500人目標のワンマンライブ「Happy Geek VOL. 10~ただ前に進め。~」を開催した。

 ライブには422人が駆けつけた。目標には届かなかったが、ミュージシャンとバンド、会衆との強い一体感を感じさせるライブだった。オープニングにはテーマソング「ただ前に、進め。」を熱唱。武道館に向け、ひたすら前へ進むという強い意志が伝わってきた。
 夢をもつきっかけは、06年12月に行われた女性シンガー、アンジェラ・アキの武道館コンサートを聞きに行ったこと。「『自分の音楽で神様の素晴らしさを伝えるために…と思って歌ってきたけれど、今、自分が向かうべき場所はどこなのか』と、その頃神様に祈っていました。そんな時武道館コンサートに行き、『私もあのステージに立ってみたい』と素直に思ったのです。アンジェラ・アキは『夢を口に出すことでその夢に一歩近づく』と言いましたが私もそう思い、年が明けて07年からは『武道館に行きたい』と勇気をもってライブで語り始めました」
 武道館の収容人数は約1万5千人。ライブハウスなどでの活動を続けてきた神山さんには気の遠くなるような数字でもある。だが、「目標が定まって落ち着いた」という。「自分の力では無理だけれど神様の計画があると信じ、失望しないで頑張ろうと思った」
 夢を語り始めてから「周りも変わってきた」。「私の夢に賛同してくれる人がどんどん増えてきました。『夢は絶対叶う』、『みささんがステージに立つ夢を見た』、『一緒に武道館に行こう』など、サポーターの応援度も熱くなりました。私以上に信じている人もいて、今では『みんなで夢を見ている』という感じです」
 昨年11月、長年所属してきた音楽事務所から独立。不安もあったが、「むしろ独立したことで、バンド仲間などいろんな人たちが集まってきてくれて、結果的には良かった」。今、武道館への夢を叶えるべく、プロジェクトチームもできたという。
「びっくりするぐらいに、みんなが応援してくれるから不思議」と神山さん。「この夢は本当に神様がくださったもの」と確信している。
 神山さんのセルフプロデュースによるCD「また会う日まで」(RLCレコード、1,500円税込、全5曲)を発売中。詳細はホームページ http://kamiyamamisa.com/cd_again.htm