[CSD]2008年10月5日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年10月5日号《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★第5回日本伝道会議プレ青年大会:次世代の宣教協力へ
★米国:「宗教の自由改善せず」——国務報告書で北朝鮮に言及

 = 2 面 ニュース =
◎女性リーダーの意義、指針に言及——WOGA JAPANリトリートでキム・サンボク氏
★<逝去>鬼頭 梓氏(建築家、82歳)——図書館設計に好評
★<教会の実情を知る:ルポ>[26]市単位で超教派イベント——「教会協力は必要」54%が認識
★<落ち穂>「為政者のために祈る」こと

 = 3 面 教界ニュース =
★「私たちが『地の塩』として社会の腐敗を阻止する」——サンデー・アデラジャ氏関東・関西で講演
★宣教150年を見据え資料保存を研さん——神学校図書館フォーラム
◎インド・オリッサ州キリスト教迫害——シン首相「国家の恥じ」
★インド・オリッサ州キリスト教迫害——教会焼き討ちの指導者逮捕
★<オピニオン>危機と変化の時代に立つ教会 記・小山 大三

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★エルサレムストーンの日本初輸入に尽力——三宗 司郎さん[中]([株]アトリエ ベー代表取締役社長)
★<つながりのデザイン>[8]「ココロ」とのつながり発見 記・小川 巧記

 = 5 面 牧会/神学/社会=
◎韓国クリスチャントゥデイ元広告局長 脱会証言[上]——「私は張氏を再臨主と信じていた」
★クリスチャントゥデイ問題:「原理講論に異端説を組み合わせた構造」——米・北加州教会協議会神学調査会神学調査会が中間報告
★<精神障害と教会>[36]存在受け止め「つながり」回復  記・向谷地 生良

 = 6・7 面 読書特集=
★『希望の数字』マックス・ルケード著(いのちのことば社、1,470円税込)
★『朝鮮人伝道者 織田猶次』柳 大河著(新幹社、2,100円税込)
★『神声人語』ユージン・ナイダー著(イーグレープ、1,575円税込)
★『賜物に気づく、幸福に気づく』平野耕一著(リヨン社、1,365円税込)
★『強い人と弱い人』ポール・トゥルニエ著(日本キリスト教団出版局、2,730円税込)
★『イエス・キリストって信じていいの?』リー・ストロベル著(CS成長センター、840円税込)
★『ありがとうのてがみ』ソフィー・オールソップ絵、ベス・ハーウッド編(フォレストブックス、1,890円税込)

 = 8 面 全面広告=
☆第23回 関東聖化大会 10月19~21日 東京:淀橋教会
☆第21回 東海聖化大会 10月23日 愛知:インマヌエル名古屋教会
☆第54回 大阪ジョン・ウェスレーに学ぶ会 10月24日 大阪桃谷教会
☆第4回 備前聖化大会 10月26日 岡山:香登教会
☆第19回 九州聖化大会 10月28日 福岡:基督兄弟団福岡教会

 = 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『聖書に見られる賛美歌の源泉』神谷聰子著(いのちのことば社、1,299円税込)
★BOOK:『新約聖書よもやま話』伊藤明生著(いのちのことば社、1,260円税込)
★BOOK:『私の愛する小雀草子』田中光春著(ロバ通信社、900円税込)
★REVIEW:『福音と諸教会~信条学教本~』W・ニーゼル著(教文館、3,675円税込)評・橋本昭夫

 = 10 面 関西だより =
★命より大切なもの伝える——京都の大殉教が聖劇に
★希望に満ちて1世紀——現役100歳の大嶋常治牧師
★「すすめ☆ゴスペル号」発信——KBS京都で新番組

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★ハンセン病者とともに歩み「和解の福音」を実践——藤原偉作没後10年記念会
★「メビック育ち」が奉仕し信仰の継承を実証——MEBIG台湾セミナー 記・内越 努

 = 12 面 ひと=
★女性の働きの可能性果てしない——キム・サンボクさん(アジア福音同盟議長)

◎女性リーダーの意義、指針に言及−−WOGA JAPANリトリートでキム・サンボク氏=0801005

 「WOMEN OF GLO-BAL ACTION」(=WOGA、エミリー・ヴォーヘイス代表)は、祈りのネットワークをつくる世界組織をもつ女性の働きとして、2000年に設立された。日本でその働きを担う「WOGA JAPAN」(=WJ、ボーマン・ルリ子代表)は9月18、19日、お茶の水クリスチャン・センター(=OCC、東京都千代田区)で「WOGA JAPANリトリート」を開催。教職者、リーダー、信徒らが集い、講師のキム・サンボク氏(韓国・ハレルヤ教会主任牧師、アジア福音同盟=AEA=議長)のことばに耳を傾けた。
   ◇
「リーダーたちがどのように働きを進めていけばよいか、励ましたいと願って来た」というキム氏。まず、ヨハネ14・12縲18からメッセージ。「人々は、本当は何か信じるものをもちたいと願っているのです。しかし、信じるものによって内面が変わってくる。何を信じるかはとても大切です。私たちは、イエスによって罪赦され、永遠の命を与えられました」として、イエスにある信仰の価値について語り、「しかし、私たちは本当にクリスチャンとして生きているでしょうか? どのようにすればそれがわかるでしょう」と問題提起。マタイ4章から、「イエスがなさったこと」として、教えること、宣べ伝えること、癒すことの重要性を語り、「これらを行っていくために必要なこと」として、祈りと聖霊の働きについて語った。「祈りは力です。私たちがすべきことは、神に願い求めること。また、もう一人の助け主、聖霊がどんな時でもいてくださり、力を与えてくださる。イエスが私たちに残していかれた働きを、共に担っていきましょう」と参加者を励ました。
 また霊的指導者に不可欠なものとして、リーダーシップの重要性を強調。必要な要素として(1)神の似姿として、(2)自分の思いではなく聖書に根ざす者として、(3)聖霊の賜物が土台としてあること、(4)二心でなく一心で主に仕える、(5)人々を救いへと導く、を挙げ、「神が私たちを有効な働き人として育ててくださいます。その働きによって、教会も広げられていくことでしょう」と語った。
 19日には祈りの必要性をメッセージ。主と対面すること、神への賛美、感謝、罪の告白、願いなど、祈りの要素について解説し「祈りの中で神を体験する人生を送ってほしい」と締めくくった。
 リトリートでは、ボーマン・ベアンテ、ルリ子夫妻による「賛美(祈り)と聖書の集い」も。集いは、夫妻の演奏による賛美の合間に祈る時をもつもので、参加者は心に浮かんだことを自由に祈ったり、また夫妻の祈りに共に心を合わせていた。
 「WJの場合は、ガラテヤ3・28から、女性に限定されない、祈りの基地づくりを示されました。ですので、WOGA本来の働きとは異なりますが、WOGA北東アジア代表の承諾のもと、東京及び5県7か所で集会をもっています」とボーマン氏。WJ集会の問い合わせはTel.03・3949・2450、Eメールruriko.b@guitar.ocn.ne.jp

◎インド・オリッサ州キリスト教迫害−−シン首相「国家の恥じ」=08010050303

 インド・オリッサ州カンダマール地区で8月25日発生した、ヒンズー原理主義者らによるキリスト教迫害に対し、マモンハン・シン首相は8月28日、オリッサ東州の閣僚にヒンズー教とキリスト教間の宗教闘争を終わりにするよう要求したとブルームバーグ通信が伝えた。シン首相はインド・カトリック神父協議会の代表者に「インド国政府は州政府に連絡を取り、あらゆる努力を尽くして州を正常に戻すよう指示した」と首相官邸の報告で述べた。同日、インドの全国紙「ヒンズー」は、オリッサでの暴動が継続していることを、シン首相が「国家の恥だ」と述べたと報じた。9月19日、オリッサ州を始め暴動が各地域に広がっていることを恐れ、インド政府はオリッサ、カルナタカの2州に対し、暴動をやめさせる処置をとらなければ、憲法第355条(州政府の強制解散、大統領の委任統治)を発令して暴動を止めさせるとIANSが報じた。この法律が施行されると、オリッサ、カルナタカとの間に決着をつけることになる。この政府の対応に、インドにいるキリスト教関係者らは一つの希望を見ているという。ドミニクインマヌエル神父は、中央政府の行動は少なくとも全国民の2・3%にあたるクリスチャンに平安を与えるものと述べた。

◎韓国クリスチャントゥデイ元広告局長 脱会証言[上]−−「私は張氏を再臨主と信じていた」=08010

 韓国ソウル市の長老会女性伝道センターで9月11日、「張在亨問題記者会見」が開かれ、「再臨主」疑惑が追及されている張在亨氏=ダビデ張=(大韓イエス教長老会合同福音牧師)から按手を受け、同派の中心的教会であるアンテオケ教会副牧師やクリスチャントゥデイ広告局長を務めた脱会者イ・ドンジュン氏(31)が、組織内で秘密裏に教えられた教義や活動の実態を証言した。疑惑の組織の中枢にいた人物が、実名を明らかにして、自身が体験した事実を公開した点で注目される。

再臨のキリストは
地上に来ている
 イ氏は「私は張氏を再臨主と信じていた」と明言し、入信から脱会に至る経緯を詳細に記したプレスリリースを発表。会見には韓国基督教総連合会(CCK)異端対策委員会の張在亨牧師統一教関連再調査委員会メンバーら4人の異端専門家が同席し、CCKに対し張氏に関する調査研究の再開を求める意見書を上程すると明らかにした。
 プレス発表によるとイ氏は02年8月ごろ、合同福音の幹事から聖書講義を受け、同派の教会に通い修練会に参加した。キリストが雲に乗って再臨するのではなく、キリストの使命を継ぐ人が来ると聞いて衝撃を受けたイ氏は、「今教わっているものこそ本当のキリストの教えだと信じた」。
 「私は『80講義』と『歴史講義』(『終末論』『時と時期』『新しいイスラエル』などを合わせた呼称)を全部聞いた結果、堅信するに至りました。すべての聖書講義は最終的に、再臨主はこの地上に来ているという結論を出します。私が聞いているこの講義が黙示録の言う『永遠の福音』であり、この講義を説き明かした方(張在亨牧師)がその方だと思うようになりました」
不正と嘘が横行
 堅信から3か月後、春川にあるボムネ教会伝道師の任命を受け、翌年には江原中会の中会長に任命された。ここでイ氏は、傘下の教会の家賃滞納をクレジットで肩代わりした際、関連会社ベレコムが融資金の目的外使用や不当に高い手数料を取るなど、組織に嘘や不正が横行している実態を知った。組織内では、ユダヤ教から区別された者がキリスト教を始めたように、キリスト教から区別された者が啓示を受けた14万4千人の新しい団体をつくらなければならないとして、自分たちこそその14万4千人だから、神の国を建設する過程で外部の人たちが物質的・精神的に被害を受けても、神様がそれを返済して下さると教えられたという。

外部と内部向けで
説明を使い分け
 イ氏は、張在亨氏が設立した諸団体は徹底的に対外部用の顔と対内部用の顔を分けていると証言した。内部では統一原理に似た独特の年代計算による聖書解釈で、本来はイエスが42年間の使役を果たして地上に神の国を完成しなければならなかったのに、準備されていた者たち(洗礼者ヨハネとその弟子たち)がイエスを救い主として迎えず3年後にイエスが没してしまったので未達成な歴史が生じ、張在亨牧師がこの歴史を始めた92年から42年間にわたり歴史を導いていかなければならないと教える。だが対外的には、張氏は「徹底的にイエス・キリストと十字架を前面に出さなければならない」と教えていた。そうした中でイ氏は、「たとえ口では『イエス様のお名前で祈ります』と言っていても、頭では張在亨牧師を思い浮かべながら祈っていました」。    (つづく)