ヘッドライン
[CSD]2003年10月19日《ヘッドライン》
[CSD]2003年10月19日《ヘッドライン》= 1面 =
◎「八王子の宣教を考える信徒の伝道会議」開く——相模原の結束が飛び火、仲良く共同トラクト作成から
★土肥隆一氏(民主党)総選挙へ——「政権」へ総決算の意気込み
★カナダ:聖句唱えると告発?——新法案成立するかも
★教界メルマガ「ROCK HYRAX」誕生——創刊記念キャンペーン実施中
★<恵みのどんでん返し>「語ってきたように生きてみよ」 記・浅野 直樹
★<落穂抄>人生を変える祈りの力
= 2 面 =
★29年ぶりに地元で「名古屋リバイバルミッション」開催——市内前句にトラクト配布
★第3回世界宣教大会に延べ4千人——トリーノ氏「信仰こそ鍵」強調
★濱尾文郎氏、日本人現職で2人目の枢機卿に
★世界福音同盟は「改宗」を否定0
★<論説>香港の教会と信教の自由——世界との連携を危うくする国家保安立法 記・油井 義昭
★<今週の本棚>『神に呼ばれて 召しから献身へ』日本キリスト教団出版局編(日本キリスト教団出版局、2,600円) 評・滝田 新二
★<今週の本棚>『神からの報い デボーションガイド』ブルース・ウィルキンソン著(いのちのことば社、1,500円)
★<今週の本棚>『マザー・テレサ 愛の花束』中井 俊巳著(PHP研究所、1,200円)
<情報クリップ>催し情報ほか
= 3 面 全面広告=
☆聖書66すべてを学び、神学する。——JTJ宣教神学校
http://jtj.gospeljapan.com/
= 4 面 建築特集=
★線路沿い騒音除去を工夫——群馬・館林キリスト教会
★木のぬくもりあふれる会堂——群馬・はるなキリストの教会
★2×4で冬もあたたか——大沢バイブルチャーチ
◎古材で教会建てませんか——東京・佐久田工務店
= 5 面 =
★「障がいは不幸じゃない」——留学中に左足切断の試練で伝道者になったアボアジェさん
◎ホームレス自立支援の人材派遣業開始——ディーケーシー代表取締役・熊谷達彌さん
★映画「ふうけもん」に韓国キリスト教界が注目——ソウルでの第2回日韓文化交流晩餐会に510人参加
★交通事故で大怪我、比のフレッド・カステリオ牧師に支援を——あどない・いるえが呼び掛け
★<CDの時間>「Touching Heaven」 ミクタムプレイズ&ワーシップ(ミクタムレコード、2,857円)
★<召天>飯坂 良明氏(聖学院大学学長、学習院大学名誉教授)10月3日(金)午前1時55分、すい臓がんで逝去、77歳。
= 6 面 ビジネスマンのページ=
★<信仰人>信仰と商売の両立を目指す——岩原 侑さん(<株>近江兄弟社 代表取締役)
★新連載<ミッションと企業>[1]小林富次郎——自殺を思いとどめたみことば 記・定家修身
★<BUSINESS BOOK REVIEW>『営業マンはつくられる』ロバート・ネルソン著(ダイヤモンド社、1,500円) 評・中野 雄一郎
★<私の信仰とビジネス>[14]経営を教える 記・小倉 昌男(ヤマト福祉財団理事長)
◎「八王子の宣教を考える信徒の伝道会議」開く−−相模原の結束が飛び火、仲良く共同トラクト作成から03
9月21日、東京・八王子市の片倉キリストの教会を会場に「八王子の宣教を考える信徒の伝道会議」が開かれた。同会議は、八王子で25回にわたって続けられた牧師・信徒のための「教会成長セミナー」で昨年、石川洋一牧師(基督聖協団相模原教会)がレポートしたことがきっかけ。信徒中心の諸教会協力が盛んな神奈川県相模原市の様子を受けて、八王子でも信徒による新たな教会協力が進もうとしている。 会議では木下重夫牧師(アッセンブリー・八王子シャロン教会)が、「八王子市民の救いは、長い道のりかも知れないが、見えるところに惑わされず、イエス様を見上げ、信仰に立ち、まず一歩を踏み出しましょう。千里の道も一歩から」と、力強く話した。その後、4教会の信徒から、ビジョンや報告、アイデアの提案などがあった。大畑貞雄さん(カルバリー・バプ・高尾キリスト教会員)は、「毎月2千部の手作りトラクト(キリスト教伝道文書)を配布している。受け取った方の中には、トラクトに温もりがあるためかファンがいて、毎月ファイルしている人がいる」と話した。
鈴木正弘さん(単立・暁キリスト教会員)は、「昨年の会議をふまえて」というテーマで、相模原市の諸教会協力と活動報告を受け、「(相模原諸教会の共同製作トラクトの)『Loveさがみはら』の教会案内地図は、受け取る立場から作られ、安心感を与える。今後の八王子の教会の取り組みとして、医療やカウンセリング、チャーチスクール、障がい者のサポートセンターなどがある。社会は幅広い働きを教会に望んでいるため、信徒間、牧師間、牧師と信徒間にもっとコミュニケーションが必要だ」と語った。
野路和之さん(アッセンブリー・めじろ台シオン・チャペル教会員)は、「地域の教会が協力した新たな活動の可能性について」というテーマで話した。「いきなり施設をつくれないが、教会の一室を借り、専門知識や技術をもっている信徒でミニデイサービスをしたらどうか。社会的弱者やホームレスの方たち、要保護母子の緊急避難場所としてのコーポラティブハウス建設にも取り組みたい」と語った。家庭や教育崩壊の原因にも触れ、「子どもをしかれない親父がいる。親父の権威回復のため『八王子キリストおやじの会』といった会が必要ではないか」とユニークな発言もあった。
薄井恵美さん(聖協団・相模原教会員)は、相模原のシンポジウムの様子と、トラクト作りから配布までの流れ、各教会による配布と全教会が参加して行われた共同配布の模様を語った。「一緒にトラクト配布をすると、主の恵みによって、全員にさわやかな満足感があふれてくる」と話した。
参加者は4人の発言を受け、7、8人のグループ、8つに分かれディスカッションの時をもった。八王子の福音化のための中長期のビジョンとともに、まず第一歩を踏み出すには何ができるかといったことが検討された。「地域の教会が仲良く一致していることを表す共同トラクト配布がまず必要。これができなければほかのことは難しいのではないか」とトラクト配布に対し、積極的に発言が出た。
最後に今回の事務局を務めた荒井隆志牧師(JECA・八王子キリスト福音教会)が、「語るだけでなく、具体的なことを決めたい」と提案し、トラクト作りと配布を諸教会が一緒に実行することを満場が大きな拍手で賛成した。藤田正牧師(高尾キリスト教会)が仮の実行委員長として選ばれ、最初のトラクト作成と配布のための実行委員会の日取りを協力者と決めた。
上原和雄牧師(めじろ台シオン・チャペル)は、「人の救いということよりも、自教会の拡大ということにとらわれていたのではなかったか」と、祈りをささげ閉会した。(記・石川洋一=基督聖協団相模原教会牧師)
古材で教会建てませんか−−東京・佐久田工務店0310190404
群馬県吾妻郡高山村にある古民家が、今年4月、丁寧に手作業で解体された。長年、かまどやいろりからの煙でいぶされ、すっかり黒かっ色になった150年前の柱や梁。それら「古材」の中には300年前に切り出されたものもあったという。古民家を解体した東京・清瀬市の有限会社佐久田工務店統括工事部長の大山利行さん(東村山福音自由教会員)は、「古材を教会建築に使いませんか」と提案する。 「いい木はたたいて音を聞けばわかります」と大山さんはいう。過疎化が進む北関東では古い家を壊してしまう傾向にある。家は人が住まなくなり、手入れをしないとどんどん傷み、木が腐ってしまう。「これまでは解体後、残念ながら燃やしてしまうだけだった」という。その現状を憂えた同工務店では、古材を現代建築に利用できるように、加工した。すでに住宅利用の実績があり、現在店舗向けにも計画が進められている。100年を超える年月にわたって大きな家を支えてきただけあって、その丈夫さは折り紙付き。ケヤキやスギ、ヒノキの柱、マツやクリなどの梁が主だ。古材の魅力は、昔の人が手作業で製材した手斧や槍鉋の跡があり、素朴でいてダイナミックな味わいがあることだ。「今、こんな大きな木を手作業で加工するのは時間がかかって無理。古材という長年生きてきた木を目の前にすることで、神様の永遠性を感じられるのではないでしょうか」と大山さんはいう。
古材は煙でいぶされているため、シロアリなどの防虫効果があるという。さらに、壁をしっくいや自然素材の珪藻土で作れば、シックハウスにもならない。コスト的にも新しい木を使うよりも割安で、環境にも配慮できる。古材を柱や梁として使うことはもちろん、教会のシンボル十字架や講壇、聖餐卓などにも利用が可能だ。「古民家は1軒が大きいので、材料は十分にある」と大山さん。また、屋根組みに使った古竹や雨戸、障子、古ガラスなども利用できる。
「古民家を解体してみて、くぎ1本使っていないことや、複雑な木組みで1度組むと抜けなくなるようになっていることがわかった。都市部では高層ビル、高層マンションが建てられるが、それに反比例して人の心が低くなる。日本古来の建築方法で、昔の人が削ったあとが残る日本人が育てた木を教会にぜひ」と大山さんは語る。
佐久田工務店の連絡先は?0424・95・2772。ホームページはhttp://www.sakuta-com.jp/。【藤川 義】