[CSD]2005年12月18日《ヘッドライン》

[CSD]2005年12月18日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★聖歌隊とおして人間の本質描く——スウェーデン映画「歓びを歌にのせて」(12月17日公開)

 = 2 面 ニュース=
◎国会クリスマス晩餐会:永田町指導者へ福音を——北城氏、橋本氏らクリスチャン財界人が証し
★第6回国家朝餐祈祷会:イエスの光を照らす器のために
★平和をつくり出す宗教者ネット——自衛隊イラク派兵撤退求め祈りの行動
★イラクでキリスト教NGOメンバー拉致される——日本の関係団体が緊急アピール
★<落ち穂>ネパールの赤ひげ先生逝く

 = 3 面 ニュース・ルポ=
★沖縄戦の語り部・儀間良子さん青山学院で証言——「家族みんな自決した」
★ルポ・わたしたちはひとつ[2]:神戸西バプテスト教会?賛美も神様は喜んでくれる
★カンバーランド長老日本中会:戦後60年にあたって声明を採択
★平和遺族会:昭和天皇記念館の開館に抗議声明
★<召天>堀内 剛親氏(キングスガーデン三重理事長、46歳)
★<召天>岩村 昇氏(元神戸大学医学部教授、78歳)

 = 4 面 ニュービジネス特集=
★神のため「商売する」ベンチャー——「サンプル百貨店」の(株)ルーク19

 = 5 面 ビジネスパーソン=
★「地の塩」として働き「世の光」として輝く——青柳 泉さん[中]([株]興商大阪支店長)
★<クリスチャン自己表現方>[5]タラントを使い切ろう 記・佐藤 綾子

 = 6 面 神学・社会=
★<講演>米国キリスト教原理主義に見る、日本の福音派の課題[10:最終回]日本の福音派の課題は何か——聖書をどう解釈するかが鍵 関野 祐二
★米国:クリスマスツリーか祭日のツリーか
★<書評>『ローマ史のなかのクリスマス』保坂 高殿著(教文館、2625円)評・正木牧人

 = 7 面 関西だより=
◎心と信仰の修復祈る——聖神中央教会脱会者らが京都ニューライフ・キリスト教会を設立
★パキスタン地震:子どもたちに防寒具を——支援活動は長期化
★愛の証人イ・チソンさん講演会

 = 8・9 面 写真で見る1年=
★グラフ2005——戦後60年・ひと・アニバーサリー
★グラフ2005——災害・貧困・祈り・逝去者

 = 10・11 面 回顧と展望=
★自然災害:国内外で相次いだ被害
★憲法改定問題:国民に「愛と秩序」を説く錯誤と変質
★貧困問題:ホワイトバンド広まる——先進国の生活様式見直しを
★韓流ブーム:ヨン様もお気に入り——「きみは愛されるため生まれた」ヒット
★ビジネス伝道:ネットワーク力が強化——教派を超えフラットな関係

 = 12 面 牧会=
★<スピリチュアリティと心の援助>[5]キリスト信仰と「霊性」——「救い」受けとめる人間の主体的姿勢 講演・窪寺 俊之
★<オピニオン>本当の「平和」とは何かを識別する力 記・岡山 英雄
★<恵みのどんでん返し>いごっそう牧師の辞表 記・横山 幹雄

 = 13 面 教会学校=
★<教会学校教師のひろば>各地で相次ぐ誘拐・殺人事件 教会学校への影響は?——不安抱く父兄に配慮を
★<CS分級>手袋工作——かわいい手袋ベビー 記・石橋 えり子

 = 14 面 教会=
★<ちゃちゃチャーチ>教会で「アンニョンハセヨ!」——フェローシップ・ディコンリー福音教団・板橋キリスト教会

 = 15 面 家庭・あかし=
◎チャイルド・スポンサーは神様からの「天使」——ワールド・ビジョンが都内各所でセミナー
★癒しと祈りの場が充実——祈りの家 きぬがわオリーブの里に温泉
★万座温泉でクリスマス——多彩なゲストがお話
★外国人向けの共済会——18日に愛知の教会で開催
★<お母さんのための絵本のたび>[13]ぼうやは お母さんの心の光 記・澤谷 由美子

 = 16 面 ひと=
★岸 義紘さん(ミッション2001伝道者)——巡回伝道者として30年

 = 17 面 クリスマス・メッセージ=
★クリスマスを「待ち望む」——導きによる出会い 記・渡真利 彦文

 = 18 面 クリスマス・スペシャル=
★子どもオペラ・ワークショップで生き生き自己表現——NPO音楽工房のあ
★<書籍紹介>『とっておきのクリスマスキャロル』ジョニー・エレクソン・タダほか共著(フォレストブックス、1995円)

 = 19 面 クリスマス・スペシャル=
★クリスマスカードに平和への願い込めて——イラストレーター・三輪義也さんの作品
★ラテン系料理を和で味わうクリスマス——和風トルティーヤロール・あんきもパエリヤ

 = 20・21 面 ヒューマン・ヒストリー=
★生涯キリストを証しし続けた実業家——(株)リンレイ代表取締役会長・竿代 靖

 = 22・23 面 読書得集=
★絵本『ルカのクリスマスケーキ』編集者・翻訳者インタビュー——盗人を包むあたたかさ
★<書評>『人間になる』ジャン・バニエ著(新教出版社、1995円)
★<書評>『パーフェクトペアレント』佐藤綾子著(講談社、1200円)
★<書評>『ナルニア国物語ガイド』クリスティン・ディッチフィールド著(CS成長センター、1575円)
★<書評>『わたしが経験した魂のストーリー』日野原重明著(キリスト教視聴覚センター、1365円)
★<書評>『レンブラントの聖書』海津忠雄著(3990円)
★<書評>『アメイジング・グレイス』村田美奈子著(原書房、1890円)

 = 24 面 ザ・鼎談=
★日本民族総福音化運動協議会発足の意義と今後——起こせ、キリストによる精神革命
鼎談者:奥山 実氏・手束正昭氏・行澤一人氏

 = 25 面 全面広告=
☆教会・キリスト教団体・企業各社


 = 26・27 面 アーティスト特集=
★クリスチャン・アーティスト30年を見て——「証し」「礼拝」から「メッセージソング」へ 記・伊藤 治哉
★路上ライブ、学園祭、スペイン映画挿入歌…「いい出会いがいっぱいあった」——シンガーの神山みささん
★コンサート・集会情報
★同じ目線、共感できる歌を——重延 勇矢さん
★作曲家の信仰に平和の願い重ねて——コントラバス奏者・内山 和重さん

 = 28 面 世界=
★<宣教まっただ中>ルーマニア発[3]出稼ぎに出て行く若者ら 記・川井 勝太郎
★カッティング・エッジ・リポート[4]子どもの独自性と尊厳——神の目的と召しを底辺に 記・中台 孝雄

 = 29 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報、放送伝道ハイライトほか
★SHOP:食工房 ぶどうの木舎——人と地球にやさしい店
★SHOP:オーガニックレストラン グレイス——料理は土壌から始まる

 = 30・31 面 環境特集=
★地域ぐるみで環境問題考える拠点に——フェリス女学院エコ・キャンパス
★現代人にとっての自然——世界管理の視点から 記・正田 眞次
★地球温暖化について知ろう

 = 32 面 クリスチャン議員=
★歴代のクリスチャン国会議員たち

国会クリスマス晩餐会:永田町指導者へ福音を−−北城氏、橋本氏らクリスチャン財界人が証し=051218

 「クリスチャン国会議員たちと共に、イエス・キリストの御降誕を祝おう」と、国会クリスマス晩餐会(同実行委員会、インターナショナルVIPクラブ主催)が11月30日、東京・千代田区永田町のキャピトル東急ホテルで開催された。メインスピーカーは日本アイ・ビー・エム代表取締役会長で経済同友会代表幹事の北城恪太郎氏とドイツ証券会社東京支店会長で元富士銀行会長の橋本徹氏。呼びかけ人は石破茂、土肥隆一、末松義規各代議士、木俣佳丈、羽田雄一郎、ツルネン・マルテイ各参議院議員と藤田幸久前代議士の7人。末松氏はクリスチャンではないが、趣旨に賛同して呼びかけ人となった。全国から集まった約350人の参加者のうち約3分の1がクリスチャンでない人たちだった。  音楽ゲストである双子のデュオ「たまりの」のクリスマスソングから始まった晩餐会。司会は2人とも今回が初めてという木俣佳丈参議院議員、日本大学芸術学部研究所教授佐藤綾子氏の初々しいコンビだった。
 北城、橋本両氏はクリスマスの思い出と信仰について講演。北城氏は大学を卒業し社会人1年目のクリスマスに妻とともに洗礼を受けたこと、3年前のクリスマスの牧師のメッセージに導かれ経済同友会代表幹事になる決意をしたエピソードを披露。自身の信仰とビジネスについて語った。 橋本氏も洗礼を受けた経緯、困難なビジネス状況の中で支えとなった信仰について証しするとともに、クリスチャンでない人たちへキリストの十字架と復活、クリスマスの本当の意味を伝えた。
 議員では呼びかけ人を代表して土肥隆一代議士があいさつ。石破茂代議士が乾杯の音頭をとった。
 会場には羽田孜、伊藤信太郎、大島敦各代議士、カトリックの北村誠吾衆議院議員の政策秘書加藤優子氏、先の総選挙に立候補した牧師の子どもである柴橋正直氏、参議院神奈川選挙区補欠選挙に立候補したカトリックの牧山ひろえ氏も出席した。また、イスラエル大使、ロシア公使、ノルウェー公使、スウェーデン公使ら各国在京大使館員、全国からも地方議員たちが集まった。
 主催のインターナショナルVIPクラブ代表の市村和夫氏は、「政治家をはじめ日本のトップリーダーに福音を伝える機会となったと思う。この会を通して、パウロのようなリーダーシップをもった人が起こされ、日本だけでなく世界の救いのために用いられる人が生まれてくれればと願っています」と感想を述べた。    【藤岡竜志】

心と信仰の修復祈る−−聖神中央教会脱会者らが京都ニューライフ・キリスト教会を設立=051218070

 聖神中央教会事件から半年余り。救済活動によって助けられた人々による新しい教会ができた。11月23日に創立礼拝を行った京都ニューライフ・キリスト教会(ジャン・ドウゲン牧師)には、脱会を決意した信者ら約30人が集い、本当の神による癒しと再出発を祈った。
 ◇  ◇  ◇
 「この1年は天地がひっくりかえるほどの苦しい日々でした。しかし本当のイエス様を知り、新しい場所を得て、今は喜びにたえません。ここで本当のイエス様の御心を実行していきたい」
 賛美しながら涙が止まらなかったという中村さんは、過去の重荷はまだぬぐいきれないが、新しい教会でこれから未来に向かって生きていきたいと再出発のビジョンを語っていた。
 17年間、聖神中央教会に通ったという伊藤さんは「今日を出発の日として、真実のイエス様の愛を伝えていきたい。心残りは今もあの教会に残っている人や離れていった人のこと。会う機会があれば、本当のイエス様の愛を伝えたい」と、傷ついた人々に思いをはせた。
 「今まで間違ったところを歩いていました」と、かつての自分を振り返った工藤さんは「新しい教会で礼拝をささげられることを感謝します」と、涙を流していた。
 元信者の救済に尽力し、教会設立を導いてきたドウゲン牧師は、ネヘミヤ記1章から「修復の神」と題して次のようにメッセージした。
 「神は修復の神であり、聖書はまさに修復の物語。だから救いを体験でき、希望をもって生きていける。聖神中央教会の事件によって、私たちは本当にそのことを信じているかと問われたと思います。事件後クリスチャンの中でも、脱会者がうちの教会に来ては困る、問題にかかわりたくない等、拒否的な対応がありましたが、それはイエス様の御心にかなうものではありません。ネヘミヤは民の事実を認め、民の罪を自らの罪として、神との修復を祈りました。罪人と神の間に自分をおいて、神にすがって懇願するとりなしの祈りがなされたのです」
 「この日を迎えられたことは夢のようです。1歩1歩ここまで来ました。キリスト教史の中で最低最悪の事件とまで言われたけれども、どんなに破壊し尽くされた物事でも、神は修復される。心に傷が残っている人々は、そのことを確信してほしい。この教会がみわざの証しとなり、これから来る人の心を癒せる場であるよう祈ります。ここから世界中に福音を伝える働き人が起こされると確信しています」
 聖神中央教会は今も西山務新代表の元で活動を続けている。脱会者には、残った人々を置いて出てきたという複雑な思いがあるという。今後脱会する人々のためにも受皿が必要だと感じたドウゲン牧師の先導で、新しい教会は設立された。
 中村さんは「あの教会を出るのは勇気がいる。出たら死ぬ、災いにあうと言われているからです」と人を恐怖で縛るカルトの実態に触れた。
 「本当は教会を出るのではなく変えたかったのです。でも、牧師が変わらないと教会は変わらない。あの教会にいる牧師たちは、自分たちが教わったことしか語らないので、また元にもどっている状況です」
 「特殊な人がカルトに入るのではなく、誰でもカルトにひっかかる可能性がある」と言うドウゲン牧師は、キリスト教界のカルト問題への無理解と偏見が、被害者の救済を遅らせていると指摘している。ドウゲン牧師は「この教会を日本全国の見本にしたい」と、教会のめざすべき姿を明文化した。長年かけてじっくりと成長する大木のように、健全な成長を遂げる教会となるビジョンが盛り込まれている。
 12月4日には脱会宣言した24人が、正式に新教会に入会した。脱会者らは、聖神中央教会の信徒総会で新代表に意見書を提出して、最後の内部抗議をした。これで元信者らと聖神中央教会との関係は完全に切れたことになる。
 京都ニューライフ・キリスト教会では、脱会者の癒しと今後の教会の歩みのために祈りと献金を募っている。
 献金の振込み先=郵便振替00920・4・132638口座名ニューライフミニストリーいやしの会
 京都ニューライフ・キリスト教会=京都府宇治市大久保町北ノ山65ノ43F

チャイルド・スポンサーは神様からの「天使」−−ワールド・ビジョンが都内各所でセミナー=0512181

 「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」をキャッチフレーズに、世界の飢餓、貧困、災害、紛争に苦しむ子どもたちを支援する特別非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ=片山信彦事務局長)。WVJが進めるチャイルド・スポンサーシップを多くの人に知ってもらおうと、11月末から12月にかけて都内各所でセミナーを開催した。子ども時代に支援を受けていた女性がゲストとして話した。  「神様が私に送ってくれた天使だと思う」。ビンドゥモル・ジョセフさんは、自身のスポンサーだったアメリカ人女性をこう表した。インド南部ケララ州の貧しい村に生まれ、12歳のときから支援を受けたジョセフさん。両親は5人の子どもを抱え、農業を営んでいた。ワールド・ビジョンの働きによって地域の農地開拓が進み、生活は向上した。チャイルド・スポンサーシップは単に子どもだけの支援ではなく、子どもを取り巻く環境も改善していくという。「スポンサーが私を通して村に変化を与えてくれた。スポンサーを誇りに思う。もらった手紙やシールなどの小さなプレゼントは今でも私の宝物。今もスポンサーのことを祈っている」と語った。「さまざまな支援プログラムに積極的に参加した。そこでは能力や技術だけでなく人格も育まれた」とも。
 現在ジョセフさんは、ワールド・ビジョン・インドでチャイルド・スポンサーシップのコーディネーターとして、スポンサーと子どもたちとの手紙の翻訳などをしている。「自分が支援を受けていたことを思い出し、神様から与えられた仕事」と話す。また、ワールド・ビジョンのスポンサーとして1人、個人的に村の子ども2人を経済的に支えている。「人生の秘訣は、自分が受けたものをほかの人に渡すこと。私はスポンサーにどれだけ愛されてきたかを知っているので、その愛を今、子どもたちに注いでいます」とうれしそうに語った。
 セミナーではWVJのスタッフが、映像やデータを交えてチャイルド・スポンサーシップについて説明。スポンサーでWVJ親善大使のジュディ・オングさんや女優の岩下志麻さん、西武ライオンズの伊藤勤監督が、「何かはきっとできる」とスクリーンから語りかけた。
 セミナーに家族で参加し、今回ケニアの女の子のスポンサーになった岡田えり子さんは、「スポンサーシップは人と人のつながりがある。成長を支えることで私たちも学ぶことができるのでは」と話した。娘のやすきさんは「子どもの支援だけだと思ったが、地域やいろんな人に貢献できることがわかった」と、意義深そうに感想を話した。
 ワールド・ビジョン・ジャパンの問い合わせ先はTEL:0120・465・009(フリーダイヤル)。
 ホームページ=http://www.worldvision.or.jp/
【藤川 義】