東京基督教大学(TCU)神学部国際キリスト教福祉学科で教える介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門員の中澤秀一さんは、元東京読売巨人軍の選手だ。だが1度も1軍には上がれず、3年で自由契約に。挫折を経験したが、寝たきりの高齢者を訪問し、入浴介助をしたことをきっかけに介護福祉士の道に進むことになった。「介護の仕事は、プロ野球選手のように勝った負けたで多くの人々を一喜一憂させる仕事ではない。スポットライトも浴びないし、地味な仕事とも言える。しかし、『あなたも行って同じようにしなさい』とイエス・キリストが命令された仕事は、プロ野球など足元にも及ばないほど社会に必要であり貢献する仕事である」と話す。
2017年3月5日号6面