当初Y教会では、宗教法人で福祉事業の起業を検討したが、教会会計と分離した方が誤解も少ないと考えた。そこで、NPO法人格を採用することを総会で決定した。しかし、準備を進める内にE牧師の胸中には、「伝道のためにするわけではないとしても、NPOでは、祈り、みことばに聴き、神を中心としたかかわりのモデルをめざすということに制約がかかるのではないか」という思いが去来した。法人は別でも、教会の共同体としての在り方を崩したくなかったのである。

 祈り、思案の末にあるクリスチャンとの出会いから「会社でやった方が良いですよ。会社は何でもできるのです」という話を聞いた・・・

9月3日号で掲載します。
井上貴詞=東京基督教大学国際キリスト教福祉学科キリスト教福祉学専攻准教授

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