クリスチャン新聞「祈り会」各地で継続開催 「祈りの必要を知らされた」の声も
クリスチャン新聞は初の試みとして、今年度より教会を訪れ、新聞の記事を紹介しながら祈りの課題を挙げて共に祈る「クリスチャン新聞祈り会」を行っている。4月12日、横浜市栄区のJECA・本郷台キリスト教会を皮切りに(4月22日号で既報)、既に5月23日アッセンブリー・新松戸リバイバルチャーチ(千葉)、7月18日ホーリネス豊中泉キリスト教会(大阪)、7月22日同盟基督・古河教会(茨城)、8月1日アッセンブリー・小岩栄光教会(東京、午前)、8月3日同教会(夜)と、5教会で6回開催された。「祈り会」の参加者からは「世の中で起きていることをクリスチャンとしてどう考え、いかに具体的に祈るべきか、改めて考える良い機会となった」などの感想が寄せられている。
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クリスチャン新聞の草創期を知る編集者の一人は、当時を回想する文章で「本紙創刊の目的は、福音の真理を、文字通りニュースとして報道するということにあったが、それは同時に、その時代にクリスチャンに与えられた祈りの課題として発信していくというビジョンでもあった。本紙の記事を読んだ読者が、ニュースの内容を祈りの課題として取り上げてくれることへの期待があった」(本紙4月29日号)と書いている。まさにその「期待」を実現するため、具体的に本紙記者が教会を訪問して、祈りの課題を共有することが、この取り試みである。
取り扱う記事の内容は、政治的な課題、社会問題に取り組む団体、災害支援、人物の証し、開拓教会の情報など多岐にわたり、具体的にどんな記事を扱うかは「祈り会」に参加する信徒の傾向や関心なども考慮しながら、事前に教会と相談しつつ選定している。その記事をもとに祈るときの祈祷課題も、同じ信仰を共有する者ならば、立場や主張を越えてともに祈ることのできる課題を設定している。「祈り会」の形式も、週日の祈祷会、日曜日の礼拝後の集まり、礼拝の中でなど、教会の要望に合わせて多様である。
7月22日古河教会で行われた「祈り会」は、日曜日の礼拝後昼食を取った後に行われ、28人が参加した。取り上げた記事と祈祷課題は、
①「道徳」教科化: 教科としての「道徳」が、戦前のような愛国主義教育の道具とならないよう、など。
②「ゴスペルチャーチみことば教会」:日本中で新たに生まれる教会を覚え、さらに福音が宣べ伝えられるように、など。
③東日本大震災後の教会形成:被災地の具体的な必要が満たされ、そこに置かれた教会が主の平和がもたらす器として用いられるように、など。
④別刷り「2018世界宣教データ地図」:迫害下のクリスチャンに主からの慰めと励ましがあるように、日本国内にいる外国の方々の良き隣人となり、そのことを通しても世界宣教が広がっていくように、など。
以下、参加者の声を紹介する。
▽普段、意識の届かない課題について考え、祈るきっかけとなった。
▽教会生活をしてはいても自分の身の回りのことや教団しかわからないことが多くあると感じた。情報があふれる中で、まずクリスチャンとして知るべきことを知ることが必要だと思った。
▽新聞記事を用いての話は、興味深かった。これからクリスチャンとしてどう考え、祈り、生きてゆくか考えるきっかけを与えられた
▽普段さっと読んでいた記事の中に、問題点、祈りの必要を知らされた。足元の信仰から世界へ視点が広がった。
▽キリスト教の観点からのニュースの解説は初めてで、新鮮だった。教会の中でも自主的に記事を用い、このような祈り会をしていきたい。
▽身の周りに起る事柄の一つ一つに、より一層祈っていきたく覚えた。
▽「クリスチャン新聞は祈祷課題の宝庫」という言葉が印象に残った。これからさらに日本のために祈りたい。
今後、クリスチャン新聞は同様の「祈り会」を各地の教会だけでなく、神学校などでも開催していく予定。問い合わせは、編集部宛にTel03・5341・6957、またはEメールcs-edit@wlpm.or.jp まで。