2018年11月18日号 03面

松任谷

写真=「何回も見たほうがいい」と語る松任谷氏

 映画「パウロ 愛と赦しの物語」(アンドリュー展ハイアット監督・脚本)が11月3日から、東京・渋谷区のヒューマントラストシネマ渋谷で始まった。初日第1回目の上映後には、公開記念トークイベントを開催。音楽プロデューサーの松任谷正隆さんが登壇した。聞き手は波多康さん(ビサイドチャーチ東京牧師)。

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 松任谷さんは、映画を見た後、以下のような感想を寄せている。「僕はキリスト信者ではありません。ですから、この映画については、どうせ啓蒙的なものであるという先入観もあった。しかし、いくつかのシーンでは不覚にも涙を流してしまった。信者でない僕には分からない。けれども、リアルなことが一つだけある。それはその教えが今まで続いていて、それを信じている人が大勢いるということ。そのことが僕を感動させ、涙させたのだと思います」

 トークショーでは、ユーミンこと妻の松任谷由実さんのことにも触れた。「うちの妻がミッションスクールの立教で育っていて、結婚式は教会での4回の学びをしてキリスト教式で行った。わが家は食事の時に主の祈りをしている。クリスチャンであるフィリピン人のお手伝いさんがいる時は彼女が、いない時は妻がする。それが20年以上続いている。映画の最後のところで、クリスチャンたちがライオンの餌食になる前に主の祈りを祈っているシーンが出てくるのを見た時、『あっ、ご飯を食べている時と同じだ。これってつながっている、あまりにリアリティーだよな』と」

 「キリスト教を信仰しているという方々が世の中にたくさんいるという事実がある。僕も宗教を持っていないと言いながら、どこかで神様を信じている自分がある。何か信じていないとやっていけないという時がある」

 波多牧師との出会いは、ユーミンのクリスマスディナーショー。「祈りに始まり、賛美があり、聖書の言葉が読まれ、聖書のメッセージが語られる」正式なクリスマスをやりたいとの願いで波多牧師を招いたという。「クリスマスが変なふうになっていくのは嫌じゃないですか」と松任谷さんは話す。

 「この映画を2回観たけれど、何回も観たほうがいい。2回では足りない。3、5、7回と奇数回がいい」とニコニコしながら語る松任谷氏。しかし、こうも付け加えた。「でも、あんまり押し付けないほうがいいかも。パウロの台詞にあったでしょ。『信じろと、誰が言った?』」

 「もうじきクリスマス。敬虔な気持ちでクリスマスを迎えたい」と、今の心境も語った。オフィシャルウェブサイトShttp

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