衛星放送やネット配信などを通して様々なキリスト教番組を制作し、放送してきた日本CGNTV(キム・チャンホ局長)は1月、東京・新宿区大久保の事務所があるマンション1階に新スタジオを設立した。キム局長に話を聞いた。(2月10日号で一部既報)
 スタジオ内に入ってみた。広さ48坪、高さ4・5メートルと広々とした空間で、しかも明るい。室内は防音処理がしっかりされており、すぐ近くにJR中央線、総武線が走っているにもかかわらず、ドアを閉めると外の音は一切入ってこない。スタッフも出演者も周囲の雑音や音漏れを気にすることなく、思う存分、撮影に臨める環境だ。
 日本CGNTVは開局して今年で13年目。これまでは、教会や宣教団体のチャペル、信徒宅の一室などを借りて番組撮影を行ってきた。だが、機材を運び込み、セッティングするための労力や時間がかかったり、撮影中、外からの雑音が入って収録を中断せざるを得ないなど、撮影には苦労が絶えなかった。「自前のスタジオを持つことは、開局当初からの念願だった。スタジオにふさわしい物件を都内でいろいろ探した。しかし、天井が高くゆったりした物件があったとしても、駅から遠かったりする。出演者の中には60代以上の方もいるので、駅から遠いのはふさわしくないと諦めました」と、キム局長はこれまでの苦労を語る。
 駅から1分以内の場所はないものか…。そう祈っていた矢先、事務所下の1階の倉庫が空いた。そこはビルのオーナーの仕事場で、看板屋だったところだ。しかし、看板屋の仕事を辞めたことで、その場所が空いたのだ。
 空いてまもなくの頃は、家賃が予算よりかなり高い金額だった。だが、半年ほど様子を見ていたところ、「1階、2階合わせて予算にぴったりの値段にまで下がりました」。
 そこは天井が高く、広さもゆったりあった。出演者の楽屋、機材置き場、撮影を行うオペーレーションルームになる場所もある。しかも大久保駅から1分、事務所もすぐ上で、スタッフがすぐに行き来できるなど、立地条件としては願ってもない場所だった。(2月17日号で詳細)