写真=除菌液の入ったポリタンク。右は除菌水を入れているところ

オペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ)は、新型コロナウイルスにおける緊急事態宣言が4月7日に発令された東京、大阪、千葉、兵庫、福岡、埼玉、神奈川などの都府県、それに準ずると自主的に宣言した県・行政を中心に、身体接触を伴う福祉・医療現場等へ、除菌液、マスク等の備品を配布している。現在、介護・養護施設や、就労支援、ホームレス支援の事業所から続々と要請が入っているという。
特に医療現場と同様、トイレ介助や体位交換といった身体接触も多く、現場の人々の精神的負担が大きい介護現場の人々のために、OBJはコロナウイルスの除菌に効果があると考えられている除菌水「次亜塩素酸水」の生成配布プロジェクトを開始、展開している。
次亜塩素酸水とは、多くの福祉施設や幼稚園、飲食店などでも利用され、塩水と希塩酸を電気分解することで生成される微酸性電解水で、その殺菌力は次亜塩素酸ナトリウムと同等、かつ食品や器具の除菌・殺菌に使用できるほど安全性が高い。この除菌水(次亜塩素酸水)をタンクに詰め、要請のあった事業所に無料で配送している。
「アルコールの品切れが続く現場では、電解水と併用することで使用量をセーブできる」と喜ばれており、利用者からは「なかなか入手できなくなってきているこの時期に助かります」「休むわけにいかないグループホームでは、備蓄も底をつき、困り果て、各事業所で融通しあっていたので、除菌液の提供は夢のようです」「前線におります事業所として救われる思いです」「事務所、ご利用者宅、また地域で必要な時にすぐ使える状態であれば事務所も安心です」などの声が寄せられている。この支援プロジェクトは、SAFジャパン株式会社の助成協力とホシザキ東北株式会社の技術協力により進められている。
OBJでは、特定警戒都道府県を中心に除菌水使用を希望する医療関係施設、福祉施設を募っている。希望者はウェブサイト(URL www.objapan.org)の問い合わせフォームから。「お問合せ内容」に、法人名(複数事業の場合連絡)、住所、電話番号、窓口担当者、事業種別、利用者数(受益者数+職員数)を記入。寄付の受付も同サイトからしている。問い合わせはOBJ事務局Tel 022・779・6579(営業時間午前9時~午後6時)。Eメールinfo@objapan.org 寄付の受付はURL www.objapan.orgから。