中南米のボリビアでは4月14日現在、感染者398人、死者28人、回復者7人と感染者数が増加傾向にある。ボリビアでは、(1)全国で週日外出禁止令(隔離措置)を実施し、すべての公的及び民間の活動を停止する、(2)国境を完全封鎖し、例外なく出入国を禁止する、(3)国際便、国内便含め、すべての国内交通機関を停止する(当局の事前許可を得る場合は除く)、という「緊急衛生戒厳令」を実施しているが、アニュス暫定大統領は14日、4月30日まで終日外出禁止令を延長することを発表。今後7日間で地域または経済分野に応じて同措置を柔軟適用することが検討されている。ボリビアに派遣されているハンガーゼロの小西小百合スタッフは、緊急衛生戒厳令に従い、すでに40日に及ぶ在宅勤務が続いているという。
国際飢餓対策機構ボリビア(FHB)のコチャバンバ事務所は、すでに都市近郊の支援地の中で最も必要を覚えている数十家族に、基本的な食料パックを配布。現在すべての支援地の今後の緊急対応の構築と既存のプログラムの再構築を進めている。
また、各支援地担当者が携帯で該当地域のリーダーや複数の家族に対し、ウイルス感染防止の情報や政府発表の重要事項を説明。地域の他の人々にも情報提供に努めている。外出禁止令解除後、速やかに必要な行動に移せるよう、地域の現状把握も続けている。
ハンガーゼロは、新型コロナウイルス感染拡大の影響下にある人々のために「緊急救援募金」を募っている。送金方法は郵便振替またはウェブサイト(URL https://www.jifh.org)からのクレジット決済で。郵便振替00170・9・68590 日本国際飢餓対策機構(記入欄に「緊急救援募金」と明記)。


写真=リオカイネの子どもたちと。
後列右端が小西スタッフ
(写真提供=ハンガーゼロ)