難民に新型コロナ追い打ち 「クリスチャンも支援の輪に」 難民支援協会 石川さん、藤代さんに聞く

 紛争や人権侵害などで故郷を追われ日本に逃れてきた難民たち。だが、日本での難民申請者はほとんど認定されず、出入国在留管理庁の施設に長期収容されるケースは後を絶たない。そんな彼らに新型コロナウイルス感染拡大が追い打ちをかける。彼らは今どんな状況に置かれているのか。1999年から20年間、70か国7千人以上の難民を支援してきた認定NPО法人 難民支援協会(JAR)の石川えり代表理事と、広報の藤代美香さんに話を聞いた。

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 「新型コロナで特別何か問題が出てきたというより、難民の方々はもともとぜい弱な立場に置かれていた。弱い立場に置かれた人たちにさらに影響が出ていると感じています」。石川さんは、開口一番こう語る。

 収容施設は感染リスクが高い状況にあると言う。「密閉空間で、多くの方が収容されている。24時間医師常駐を義務付けられているが、それがなされておらず、緊急対応などの懸念がある。収容者のみならず、対応される職員の方、関係者にも波及してくる問題だ。収容者が感染しない環境を整えること、そして難民の方々が収容から解かれることが必要です」、、、、、

2020年6月7日号掲載記事