6月7日号紙面:コロナ禍支援でオンライン学習 九キ災 セミナー、交流イベント開催も
「感染拡大も災害」支援開始 九キ災 コロナ禍支援でオンライン学習、セミナー、交流イベント開催
写真=オンライン学習 支援のようす
写真=サファテ選手
九州キリスト災害支援センター(九キ災)は、コロナ禍を受けて、4、5月の連休にオンライン動画などを利用した緊急支援活動を始めた。理事長の横田法路氏はあいさつの動画で、「コロナ禍の状況についても災害ととらえ、支援を開始した。少しでもリラックス、励ましとなることできたらと」と述べた。
九キ災発足のきっかけとなった熊本地震発生から4月で4年が経った。仮設住宅、災害公営住宅に住む人々は不安を抱える。予定していたイベントは中止したが、マスク配布の支援を実施中だ。
4月29日は、災害支援をするゴスペルシンガーらによる「Pray for All Japan」とコラボし、ライブを配信。神山みさ、小堀英郎、矢嵜風花、RAM’s Voice、竹下静、嶋田弥生(手話)が出演した。
4月29日〜5月6日には小学生から高校生までを対象にオンライン学習塾を実施。以前から災害支援でつながりのあったキリスト者学生会の学生が協力した。「今はあんまり人に会えないから話せてうれしい」「教え方が上手で楽しい」「わからないことがなくても一緒に話しながら宿題するのも友達と一緒に勉強しているみたいで楽しい」「勉強以外にもいろんな話ができてうれしい」という声があった。
親善大使のデニス・サファテ選手(福岡ソフトバンクホークス)による、子どもたちとのオンライン交流を5月4日に実施。それに先立つ動画メッセージも配信した。サファテ選手は、米国に帰国中の妻、娘3人と離れ日本滞在中だ。「福島、熊本、広島の災害の時も日本にいた。私たちは今まで仕事、学校や様々なことで忙しかったが、神様は偶像をすべて取り去った。今は立ち止まって、神様が私たちのために何をしようとしているのか耳を傾けるとき」と語った。動画では部屋でできる簡単なエクササイズも実演した。4日は子どもや家族30人が交流。「サファテ選手からの元気が出るメッセージと、参加者からの質問で盛り上がった」と言う。
6日には家族や結婚のテーマに取り組んでいる札幌市の益田良一、静子牧師夫妻(グレイスコミュニティー)による「家族セミナー」。日本各地から50人以上が参加。コロナ禍のみならず普段の生活の中でも生かせる内容だった。17日には、キリスト教支援団体ハンガーゼロを通じてフルート奏者のソン・ソルナム氏(同親善大使)から演奏とメッセージが送られた。
九キ災本部長の市來雅伸さんは「今後、豪雨や台風の時期になる。地震がいつ来るかも分からない。コロナ禍の中で避難所の感染対策問題がある。避難所に行くべきかどうかの優先順位なども啓発しないといけない。九キ災でも、様々な機関と連携して真剣に備えている」と語った。
支援先はゆうちょ銀行振込口座、記号17420、番号81598531、振替口座01720・5・169579、三菱UFJ銀行福岡支店
普通預金店番652 、口座番号2613361、口座名義人は「NPO法人 九州キリスト災害支援センター」。「コロナウィルス災害支援金」と明記。TEL&FAX092・873・6235【高橋良知】