望さんとMEBIGくるくる体験セミナーに参加した中高生が廊下、壁、天井を使って描いたスプレーアート。遠くから見ると、ハートと十字架が浮き上がって見えてくる

教会堂の渡り廊下にお友だちと一緒に描いたハートの絵、階段の壁に描かれた、壮大な天地創造の絵の数々…。教会学校刷新プログラムMEBIGで知られる愛隣チャペルキリスト教会(内越努主任牧師、北海道江別市)は昨年1月、錆(さび)やスプレーで表現してきたアーティストの関戸望さん(日基教団・坂城栄光教会員)を招いて、「MEBIGくるくる体験セミナー」を開催。望さんの指導で中高生のお友だちが、チャペルの渡り廊下や階段の壁にスプレーで絵を描いた。
「最初はびくびくしていたけれど、1回スプレーが顔にかかると『ワーッ!』とスイッチが入って大はしゃぎ。『コレコレ!』みたいな感じで、本当に楽しそうに絵を描いていた。汚れると解放されるのです」と関戸さんは振り返る。
望さんを呼ぶきっかけについて内越さんはこう話す。「毎年、セミナーで何をやろうかと考えた時に、お母さんを通じて、スプレーアートをしている望さんのことを知った。もともとここは廃校なので壁はいっぱいある。スプレーアートがいいかなと思って、望さんにお願いしたら快く引き受けてくました」
最初は購入したばかりの壁に中高生がスプレーをかけている光景に、教会員も不安がった。だが、「トリックアートでハートが現れてくるとみんな喜んで納得していました」と笑顔で言う。
1階から3階までの階段と壁は、望さんの作品。6日間の滞在中、望さんは天地創造をモチーフにした絵の数々を黙々と描いていった。(4面につづく)