FHBコチャバンバ事務所で食料を配布(写真提供=ハンガーゼロ)

南米では、新型コロナウイルスの感染が急激に拡大している。中南米のボリビアでは、3月22日時点の感染者27人が、7月15日には感染者5万2千218人と急増している。ボリビアに派遣されているハンガーゼロの小西小百合スタッフのレポートを届ける。

「サユリ、COVID-19であの人が亡くなった!」「今朝パブロさんも亡くなった」。その翌朝、私の友人の兄がコロナで死亡、そして別の知人が感染したとの連絡が立て続けに入ってきました。今年初頭には予想もできなかったウイルスが猛威を振るい、現在ボリビアではこのような状況が毎日のように起こり、ブラジルやペルーほか、南米ではコロナの感染者が爆発的に増加しています。

国境完全封鎖を継続中

感染者の急増で、ここコチャバンバ市でも現在、死者を埋葬するスペースが不足して大変困っています(基本的に火葬せず埋葬する習慣)。またコチャバンバ市の路上で亡くなるホームレスの人たちが、以前は1日6人程度だったのが7月に入り14~16人にもなる状態です。
外出禁止令や感染防止のルールを守らない人が多く、警察、軍隊や医療従事者の方たちが次々と感染し、亡くなる人が後を絶ちません。そのために現在も国境完全封鎖(ロックダウン)状態で、県や地域別に外出禁止令が継続され、特に日当仕事の方々は仕事ができなくて経済的に困難を極めています。私の知人や国際飢餓対策機構ボリビア(FHB)スタッフの家族・知人で死亡した人々、感染して受け入れ病院や血漿(けっしょう)を求める人々の情報が毎日のように入ってくるため、心が痛むと共に常に緊張状態にあります。「血漿を2千米ドルで売る」という人々まで出てきました。私たちはお互いに祈ると共に個人的にもできる限りの支援協力に努めています。

アサワニセンターの保健診療所へコロナ予防対策の物資を支援(写真提供=ハンガーゼロ)

支援地域での食料不足87%

私たちスタッフが支援地域の人々を励まし、彼らの現状・必要・課題等を知るために携帯でのインタビューを実施した結果、87%の人々が食料不足状態であることがわかりました。そこで4~6月にFHB支援地域の極度の貧困家庭2千22戸に基本食料品の緊急支援とコロナ感染予防の講習会を実施しました。しかしこの資金も底をついてきたため、6月からボリビアで募金集めのキャンペーンを行っています。

また、ハンガーゼロが支援しているアサワニセンターの保健診療所へコロナ予防対策の物資を支援したほか、今後の活動計画の見直しも早急に進めています。コロナが一刻も早く収束するように、さらに私たちスタッフの健康が守られ真に現地の人々の必要に応えることができるように、お祈りとご支援をよろしくお願いいたします。

FHBコチャバンバ事務所で食料を配布(写真提供=ハンガーゼロ)

ハンガーゼロは、新型コロナウイルス感染拡大の影響下にある人々のために「緊急救援募金」を募っている。送金方法は郵便振替またはウェブサイト(URL https://www.jifh.org)からのクレジット決済で。郵便振替00170・9・68590 日本国際飢餓対策機構(記入欄に「緊急救援募金」と明記)。