西川重則氏逝去

20年間国会傍聴

政教分離、天皇制問い続け

2019年4月、国立市の自宅で本紙インタビュー時

 

自身の兄がビルマで戦病死したのを原点に、「靖国神社国営化反対福音主義キリスト者の集い」代表、「政教分離の侵害を監視する全国会議」事務局長などを歴任し、キリスト教会内外で、政教分離を監視し、天皇の戦争責任を問い続けた西川重則(にしかわしげのり)氏が、7月23日、静岡県熱海市の「熱海温泉すみれ」で老衰のため亡くなった。92歳だった。25日に家族葬の形での葬儀が、熱海市火葬場において、今井献(すすむ)氏(改革派・東京教会牧師)の司式により行われた。喪主は長男の西川純氏。

1927年、香川県生まれ。69年に靖国神社法案が国家に提出されたのを契機に「キリスト者遺族の会」が発足し、同法案反対の運動を展開、同法は74年に廃案。同会実行委員長。「昭和」から「平成」の代替わりに際しては、1990年参議院予算委員会で、参考人として、即位の礼・大嘗祭について憲法的根拠が無いことを指摘した。新教出版社勤務を退職後、1999年の周辺事態法、国旗・国歌法を機に、国会傍聴を2019年まで続けた。

「平和遺族会全国連絡会」代表、「日本キリスト教協議会靖国神社問題委員会」委員、「重慶大爆撃の被害者と連帯する会・東京」事務局長。著書に、『主の「正義」と今日の日本』、『靖国法案の五年』、『天皇の神社 靖国』、『平和を創り出すために』、『「新遊就館」ものがたり』、『わたしたちの憲法』、『これから戦争なんてないよね?自分がふつうじゃなくなる日』ほか。

 

5月5日号紙面:<憲法特集>前天皇代替わり時期に国会参考人  西川重則さんに聞く