多中心が反映されていたか ローザンヌ世界宣教会議からの共同の旅⑬
第四回ローザンヌ世界宣教会議(昨年、9月)の参加者に聞く。今回は前回に続き、岡谷和作さん(英国ダラム大学神学・宗教部博士課程在学中)の寄稿から翻訳・要約・補足する。
同寄稿は、本会議参加者らによって、ウェブマガジン「Church Leaders」に開設されたフォーラム(URLchurchleaders.com/lausanneforum)に掲載された論稿の一つ(URLchurchleaders.com/voices/exchange/497826-lausanne-and-the
-voice-of-the-flies.html)。
非西洋諸国の視点から表明されていた懸念点6点のうち、今回は2点目から。
前回
経済活動の可能性と注意 ローザンヌ世界宣教会議からの共同の旅⑫
美化や勝利主義で現実をごまかさず
②非西洋指導者の遺産の消失
ローザンヌ運動50周年は、その多様性と私たち全員を結びつける福音の力を祝う日であるはずだった。
しかし、主要な物語は、ビリー・グラハムの遺産と宣教の結集だった。ローザンヌ運動全体の形成の基礎となった多くの非西洋リーダー(ルネ・パディラ、サミュエル・エスコバル、クワメ・ベディアコなど)の遺産は軽視された。
これは、非西洋世界の多くの人々によって認識されているローザンヌの遺産(例えばアル・ティゾンによる『ローザンヌ後の変革』など)とは異なるものだった。西洋リーダーの遺産を中心とした物語にすべてを当てはめようとするのではなく、ローザンヌ運動の多様性と多中心性がもっと認識されるべきだったのではないか。
③賛美における世界的な表現の欠如
今回賛美を担当した、ゲッティー夫妻と韓国のイザヤ61バンドは素晴らしかった。しかし、、、、
(2025年03月16日号 07面掲載記事)