新幹線車内で油かぶる男性 そこに乗り合わせた牧師夫人の証言
6月30日午前11時半頃、JR東海道新幹線東京発新大阪行き「のぞみ225号」が新横浜―小田原間を走行中、先頭の1号車両デッキのトイレで乗客の男性が頭から灯油のような液体をかぶり、火を付けた事件で、たまたま2号車にキリスト伝道隊・信楽キリスト教会牧師夫人の冨由姫ウイリアムスさんが乗り合わせていた。
新幹線のぞみ225号の突然の出来事から帰宅後、多くの皆さんが私に連絡を取り、私のために祈っていたことを知って、その日何が起こったのかを書くのは大切だと考えました。 私は在欧日本人宣教会(ヨーロッパにいる日本人宣教師を支援し、日本にいる帰国者を援助する会)の会合を終え、のぞみ225号に飛び乗りました。のぞみ225号は11時に出発しました。私は自由席車両まで駆けていかなければなりませんでした。私は1号車と2号車の間の乗車口に乗り込んで、2号車の前から3列目の席に座りました。 列車が新横浜を出発後、1号車から大勢の乗客が、2号車へ移動して来たので、女性客の一人に1号車で何があったのかを尋ねました。彼女は「男の人が自分の頭に油をかけて、叫んでた。すごく怖かった」と言いました。まもなく1号車から黒煙と熱が入ってきました。私の前に大勢の人がいたので、逃げられませんでした。息が出来なくて、両目も痛くなってきました。何人かの人たちが「助けて! 窓を割って。息が出来ない」と叫んでいるのが聞こえました。私はすぐに屈み込んで、主に祈りました。「主よ、助けてください。私は生きて、あなたに仕えたい」。(続きは本紙で)