特集 コロナ禍で 進める福音宣教

コロナ禍で、教会に集まれない、イベントができない、人と会うことも制限される。そんな中、オンラインツールや配信メディアに活路が見いだされた。一方で「デジタル疲れ」も言われ、ぬくもりや手触りのある実物の体験も見直された。レコードやテープの再評価のように、あえてデジタルコンテンツを形ある物にして手近に置こうとい動きもある。そんなコロナ禍時代の宣教アイテムの取り組みや思いを聞いた。

鋭い感覚で制作された確かな手触りと品質 視覚障害者総合施設「東京光の家」のグッズ

写真=手すきのポストカード

手すきならではのほっこりした質感のカードに、小さなイラストと聖書のことばが書かれている。東京都日野市にある、視覚障害者を中心とした福祉総合施設「東京光の家」では利用者が紙製品をはじめ、様々なグッズを制作し、好評だ。

利用者が制作する作品・製品は陶芸、布製品、木工品など多種にわたるが「東京光の家はもともと点字聖書の出版からはじまった働き。紙制品や出版は大事な分野」と石渡健太郎理事長は言う。、、、

 

書の癒やし、離れた人にも 聖句とイラストで日めくり フェイスブック投稿を冊子化

愛知福音キリスト教会(愛知県春日井市)の宣教牧師で、書道師範でもある川口一彦さんが制作した「聖書ひめくりカレンダー」=写真=が、コロナ禍の「巣ごもり」状況で用いられている。カレンダーは31枚からなり、「主の祈り」を始めとして、川口さんが選んだ聖句を、自ら描いたイラストや写真とともに、1日分をB5判の大きさに収めた。、、、1部千200円で頒布。直接連絡を。〒486 ‐ 0927 春日井市柏井町7丁目2ノ6、TEL090・3955・7955、Email kei1951-6@xc4.so-net.ne.jp

 

動画書籍化で通読に“全集中” 『聖書プロジェクトBOOK』クラファンで制作 学校、刑務所に寄贈も

聖書を解説するアニメーションを配信する「聖書プロジェクト」は2019年から日本語版も制作され、YouTube再生数は計100万回を超えた。このうちイラストを描きながら聖書各巻を解説する「概観シリーズ」は今年9月に完結する予定だ。これを記念し、同シリーズで描画されるシートを書籍化するプロジェクト「『聖書プロジェクトBOOK』をみんなに届けたい! ~聖書を楽しく、深く読む時代へ~」(https://karashi-dane.com/2021/06/10/617bp/)が、7月18日まで実施中だ。

オンライン集金システムクラウドファンディング(クラファン)を利用し、当初の目標金額を超え、カバーの品質を上げた二次目標、ミッションスクール200校に寄贈する三次目標を達成し、刑務所に100冊寄贈をめざす4次目標の(480万円)に向け、参加を呼び掛けている(7月7日現在)。一般販売はしないが、オアシス・ライフセンター書店で受け取れば送料はかからない。、、、

 

簡単設置 高画質で福音番組を ディアスポラ、無牧、宣教師支援 ドリームオンプラス受信機無料設置キャンペーン

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写真=機器を利用する無牧の教会

写真=LANケーブルでテレビと受信機(写真)をつなげる

衛星放送やネット配信などを通し様々なキリスト教番組を制作、放送してきた日本CGNTV(パク・ドゥジン局長)は、昨年開発された新しい受信機を設置することで自宅、教会などで24時間365日、福音放送を視聴できる「CGNTVドリームオンプラス」キャンペーンを行っている。
◇  ◆  ◇
「ドリームオンプラス専用受信機は、視聴者がHD高画質で視聴できるよう韓国で開発されたもの。インターネットがつながる場所なら、LANケーブル、または無線Wi-Fiでテレビと受信機をつなぐだけでCGNTVの全チャンネル(日本語、韓国語、中国語)を視聴でき、世界各地に広がっている。日本では、よく見られる方の多くがテレビ視聴なので、3年で約3千台は広げたい」。担当者のキム・テフンさんは、そう語る。

受信機は1台1万5千円(教会割1万2千円)だが、以下のキャンペーンは受信機の無料、、、

 

真のレースを 五輪考えるトラクト・聖書

東京オリンピック・パラリンピック(オリ・パラ)はどこへ向かうのか。無関心やあきらめでもなく、無批判な追従でもなく、そもそものスポーツやオリ・パラの目的や本質を考えたい。


米国の宣教団体ゴスペル・パブリッシング・ミッションがオリ・パラ用に制作した二つのトラクト(大人用・子ども用=写真左上=)は、映画「炎のランナー」で知られるメダリスト、エリック・リデルの人生のストーリーを中心に紹介する。オリンピックやスポーツでの目標を超えた「人生の真の目的」を伝える。大人用はギリシア・ローマ、近代のオリンピックの起源にまで触れて、キリスト教の関連も伝える。子ども用はクレヨン付きでぬり絵ができる。1セット400冊(大人用・子ども用各200冊)から。新生宣教団サイト内の「ホープレース・プロジェクト」ページ(https://www.newlifeministries.jp/hoperaceproject/)で注文できる(在庫僅少)。


スポーツ宣教団体FCAジャパンは『スポーツバイブル─勝利よりも大切なもの─』=写真右=を制作。パラに出場する陸上選手で金メダル候補のジャリッド・ウォレス、NBAのスーパースターのステフィン・カリーなど、7人の現役・元プロスポーツ選手のストーリーを紹介。リビングバイブルの四つの福音書、「3Dコーチング」「アスリートの心」「金メダルへの道」などコーチやスポーツマン向けの六つデボーションガイドも収録。FCAジャパンのウェブサイト https://www.fcajapan.org/から申し込みできる。オリ・パラ期間中、1箱(100冊)以上注文の場合は、送料無料。献金も募っている。