中国 宗教書、メディアの検閲強化か

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【ANS】〔中国河北省〕中国共産党が、結党100周年にあたる7月1日を前に、宗教書、ビデオ、オーディオに対する検閲を強化した兆候が多く見られた。中国の迫害の実態を暴露し、虐待されている信者と連帯し、宗教の自由、人権、法の支配を促進するために活動するチャイナエイド(ChinaAid)が報じた。
最近、慶雲県にある承徳小学校から、一人の教師がメッセージアプリの微信(ウェイシン)のグループメッセージを保護者に送信し、中国共産党が、現在反動的な出版物として分類されている宗教書を、生徒が読むことを禁止している、と通知した。
チャイナエイドの特別特派員が書いた記事によると、その教師は保護者に次の通知を送ったと言う。「新華書店(注:中国国営の書店、出版社)の出版でないすべての書籍(およびビデオ、オーディオ)をチェックし、宗教書、反動的な本、外国の本(輸入された外国の本、輸入された外国の本のコピー、翻訳された外国の本)を特定するように」
その通知は、以下のことを保護者に求めている。「⑴学校の各学年の主任は、当該学年の教師を監督し、各クラスの担任が、クラスの生徒を監視するので、生徒が所持するすべてのものを徹底的にチェックし、違反を見逃さないように。 ⑵書棚や書庫は特に注意してチェックするように。 ⑶通知翌週までにこのチェックを完了し、この様式でこのグループメッセージに返信するように。 ⑷これは政治的任務です。特別に注意して行ってください」(2021年7月25日号掲載記事