「スポーツはあらゆる垣根超える」 イムマヌエル堺キリスト教会牧師 蔦田聰毅さん
4歳から14歳の世代への伝道と信仰成長を推進する「4/14(フォーフォーティーン)の窓運動」。これを関西で進める関西フォーラムサーバントチーム主催の関西フォーラム2021「会いたかった! 君に!」が、10月30日に開催された(11月14日号既報)。多様な分科会の内容を伝える。
分科会2「スポーツミニストリー」 イムマヌエル堺キリスト教会牧師 蔦田聰毅さん
あらゆる垣根越える力ある
最初に、講師の蔦田牧師がこれまでどのようにスポーツミニストリーに関わって来たのか説明があった。
「日本国際スポーツパートナーシップ(JiSP)」が、日韓ワールドカップ開催から「スポーツネット」というスポーツ宣教の働きにより始まって、今のJiSPになったことや、最近の動きでは、東京オリンピック2020に向けて準備がされてきたが、コロナ感染拡大の影響で働きに多くの制限がある中、『スポーツバイブル』という伝道小冊子を発行し、配布することができたことなど。
また、個人としては、地域の少年サッカークラブや、小学校でボランティアでコーチをし、同時にプレーヤーとしても社会人のサッカーチームに所属している。それらのことで地域の方々と良いつながりを持っている。たいていの場合、直接に福音を語ることはできないが、スポーツはあらゆる垣根を越える力を持っているので、普段教会に足を向けることのない人たちと友だちになることができ、多くの人たちと良い人間関係を築くことが可能であることの経験を語られた。
他方で、キリスト教会では一般的にはスポーツはあまり歓迎されず、むしろ否定的に捉えられてきたような印象があることを指摘した。
たとえばスポーツイベントの多くは日曜日に行われることが多く、スポーツに熱心な人たちや、運動系クラブ活動に入っている子どもたちは、礼拝や教会学校に参加できないため、スポーツは神から人々を引き離す存在のように思われがちである。また、スポーツを通じての宣教は、人間関係づくりから入るため時間がかかり、すぐに実を結ばないことも多い。
けれども、スポーツは神が教会に与えてくださった宣教のための良き手段となり得るので、まず、自分が何かスポーツイベントやクラブに参加し、関係づくりに励むことから、その第一歩を踏み出すようにとの励ましをもって講義を結ばれた。(レポート=船橋誠)
(クリスチャン新聞web版掲載記事)