ウクライナの船越真人宣教師から現地の情報が5月2日(現地時間5月1日)に編集部あて寄せられた。

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4月23日に攻撃された現場。28日に船越氏撮影

いつも お祈り、ありがとうございます。

今日、私たちはオデッサの教会で礼拝しました。 礼拝には、オデッサに残っている私たちの教会の教会員たちに加えて、避難民の人々(その中にはニコライエフから避難して来た二児の母で、最近夫をこの戦争で失った女性もいました)、アメリカから医療物資を届けに来てくれたクリスチャンたちのグループなども参加し、祝福された礼拝となりました。 礼拝後、私たちはパランカの国境を越えて、キシニョフに戻ってきました。明日、ベリカ・ビーガンに向けて出発し、火曜日の夜、ベリカ・ビーガンに到着の予定です。

オデッサでは昨日、空港へのミサイル攻撃があり、また、私たちが今日いた数時間の間にも二度の空襲警報と一度の迎撃ミサイルの爆発音があり(そのような爆発音は昨夜、三度あったそうです)明らかにオデッサへの攻撃は徐々に頻度を増してきています。

明日5月2日は、2014年の5月2日にオデッサ市で40名の親ロシア派の人々がウクライナの民族主義過激派に殺害された日で(プーチン氏はしばしばこの日の事件をネオナチの文脈で言及しています)明日、プーチンがこの事件への報復としてオデッサに何らかの攻撃をする可能性が懸念されており、今日の夜9時から火曜日の朝6時まで外出禁止令(戒厳令)が出されています。オデッサの愛する兄姉たちが守られるように、どうかお祈りください。

そして、5月9日(ロシアでの戦勝記念日)には、ロシア軍の戦果が讃えられる形で一旦戦闘状態が終息するのではないかという楽観的な見方もありましたが、最近は逆にこの日を境にこれまでの「特殊軍事作戦」から「戦争」へ切り替わり、ロシア国民を総動員する形でさらに規模の大きい戦争状態へと突入するのではないかという強い懸念へと変わりつつあります。どうか、1日も早く戦争が終息し、ウクライナでの復興がスタートするように、お祈りください。

船越真人・美貴