松谷氏

 

改革派・長老派教会の視点で考える

習近平体制続投に加え、コロナ禍で統制が強まる中国。このような中、市民、信仰者の歩みに注目が集まる。講演会「中国における信教の自由〜改革・長老主義の過去・現在・未来~」(日本キリスト教会カルヴァン・改革派神学研究所主催、2022年12月9日、東京・新宿区の日キ教会・柏木教会とオンライン)で、松谷曄介氏(金城学院大学准教授・宗教主事)は、改革・長老主義の視点で、中国の教会の在り方を語った。【高橋良知】

この日は中国で改革・長老派の教会形成をしていた成都・秋雨之福聖約教会(家庭教会/非公認教会)が一斉取り締まりを受け、主任牧師の王怡牧師が逮捕(後に国家政権転覆扇動罪で禁固9年の有罪判決)された「一二・九事件」から4年の日だった。

19世紀以降、欧米の改革・長老主義の各教会はそれぞれ中国宣教を進め、合同する動きもあった。日本の教会も日本軍にかかわりながら、中国で宣教した歴史がある。これらはキリスト教が「外国勢力」と警戒される一因になった。

1950年代以降、愛国を前提とした「公認宗教」化が進み、教派は、10年ほどかけて、「自然解消」した。文化大革命、天安門事件などの試練を経験したが、キリスト者は増加した。2000年代の経済発展の中で、政府は宗教との協調を示したが、習近平政権になり、弾圧は強まった。

非公認の「家庭教会」は農村で小規模の集会で広がったが、やがて都市型のエリートが集う中大規模の教会も形成された。その中で改革・長老主義に注目が集まった。「かつて家庭教会は初代教会にたとえられ、理想化されたが、実際の初代教会も教理論争があった。数が増え、持続しようとするとき、教理、神学が必要になった」

ゆるやかな改革・長老主義の北京・守望教会は、法律の専門家の信徒らが主導して、公認教会と別に、合法的に活動する方法を模索した。しかし当局が認めず、礼拝場を失い、小さなネットワークで活動している、、、、、

(クリスチャン新聞2023年01月22日号掲載記事)