トラックに車いすを詰め込む「希望の車いす」のボランティアたち

ロシアのウクライナ侵攻から11か月を過ぎた1月24日、NPO「希望の車いす」(谷雅史理事長)は、「ジャパン・ホイールチェア・プロジェクト・フォー・ウクライナ」の一環で、工房と倉庫がある聖書キリスト教会(東京・練馬区)からウクライナに向け、110台の車いすを出荷した。

今回のプロジェクトは、戦争で被害を受けたウクライナの人々を支援するために設立された財団「フューチャー・フォー・ウクライナ(FFU)」のオレナ・ニコラエンコさんからの要請を受けたもの。ウクライナではロシアのロケット攻撃により、車いすがないと動けない被災者が日に日に増加。医療機関では患者との日常業務で車いすが必要だが、ウクライナでは車いすは高価なもので、十分に調達できない。そこで、車いすを再生し海外に送ってきた、「希望の車いす」を含む日本NPO4団体をはじめ、海運会社や運送会社の株式会社商船三井、NYK(日本郵船株式会社)、株式会社三協がスクラムを組み、ウクライナに車いすを送ることになった。商船三井はコンテナ費用を、NYKはコンテナ輸送を、三協が国内輸送費用と通関費用などを無償支援する。当面の目標は500台だ。24日の出荷は第2便だ。

出荷された車いすは、3月14日頃にポーランドのグダンスク港に到着の予定。(詳細は本紙で)。

無事作業を終え記念写真
谷理事長(左)とFFUの日本におけるサポート役の木村史子さん