「なんとしても福音を伝えなければ」

3年前に役割を終えたとして幕を閉じた大阪レディーズランチョンが、今年まったく新たな形でスタートすることが決まった。
「イエス様を伝えるのに男も女もない。私たち女性は手をこまねいていてはいけない。なんとしても福音を伝えなければいけません」
この強い信念のもと、1969年から2019年まで50年間続けられてきたレディーズランチョンは、コロナ禍を機に100回目を終えた翌年に閉幕した。
半世紀前、女性が主体となって企画運営する伝道集会の誕生は、それまで主に裏方での働きを担ってきた教会の女性たちにとって画期的なものだった。しかも、ホテルで昼食を共にして福音に触れるという華やいだ集会は、クリスチャンが友人を誘いやすい大きな利点があった。
ランチョンをアメリカ留学から持ち帰り、創立に尽力したのが、長年委員長を務めた古林寿真子氏。当時家庭の主婦が夫の許可をもらって教会に行くのは難しい時代だったが、昼食会なら参加できると人気を呼び、最も多い時で約1600人が現在のリーガロイヤルホテル大阪(大阪市北区)の会場を満杯にした。もちろん背景に関西圏約80の教会協力があったことが大きい。
伝道効果があり、信徒の成長にもつながる働きとして、ランチョンは大きな成果を残した。閉幕を惜しむ声に背中を押された古林氏の祈りに呼応するように、今こそもう一度超教派で集まって共に伝道しようという声が上がり、2024年10月8日に同ホテル「光琳の間」で、新たな組織のランチョンを開催することが決まった。今後年1回行う。名称は「秋、みんなでランチョン」。当日のメッセンジャーは、全日本リバイバルミッション代表の有賀喜一氏。音楽ゲストはソプラノの工藤篤子氏と、ソングライターの3人兄弟ユニットEYS。参加費は以前と同じ5,500円。対象は女性に限らず老若男女すべての人々だ。
実行委員会が立ち上がり、有賀氏が名誉会長に就任。会長はCCNZ大阪教会の高田義三氏。副会長はカリスチャペルの村上好伸氏。実行委員長は古林氏。副実行委員長はエレベートチャーチの佐々木拓也氏、武庫之荘チャペルの大橋謙一氏。事務局長は神戸キリスト栄光教会の菅原亘氏、主イエス・キリスト教会の大久保みどり氏。実行委員は大阪弟子教会の金沢泰裕夫妻、蛍池聖書教会の森田悦弘夫妻、国分福音教会の富浦好之夫妻他、信徒の森重ツル子氏ら、牧師信徒合わせて約40人が協力する。
古林氏は「私も病気回復途中ですが、主のおことばに背中を押されています。参加者は500人の予定。必ず成功すると確信しています。やっぱり伝道しなくちゃいけません。この働きに協力したいという方は、ぜひご連絡ください」と、意欲を燃やしている。問い合わせは℡090・3659・3601(古林氏)。

1973年10月。第10回レディースランチョン

2024年06月02・09日号 06面掲載記事)