「付け根」の教会が起点に 能登ヘルプ・酒井氏「関キ災第10回懇談会」で
関西キリスト災害ネットワーク(関キ災)主催の第10回懇談会が5月13日、オンラインで開かれ、酒井信也氏(聖書教会連盟・内灘聖書教会牧師、能登ヘルプ副代表=写真=)が「能登半島地震─その後、何が起きたのか─」をテーマに講演。石川県諸教会による現地教会ネットワーク「能登地震キリスト災害支援会(能登ヘルプ)」設立の経緯などについて話した。【中田 朗】
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酒井氏は、発災時をこう振り返る。「毎年、元旦礼拝後に妻と一緒の写真を撮り、絵葉書にして年賀状を送っていた。ちょうど印刷しようとした時に大きな揺れが来た」。幸い教会に被害はなかったが教会員数家族が被害に遭い、元旦夜は約20人が教会に避難した。
2日に安否確認の取れなかった門前聖書教会へ。主要道路ががけ崩れで通れない中3、4時間かけてたどり着き、トラス宣教師夫妻の無事を確認。また、能登半島の「付け根」にある内灘聖書教会に連日支援物資が届くようになり、各地のキリスト教災害支援ネットワークの牧師や支援団体スタッフの訪問などもあって、支援活動の起点になっていった、という。
5日には、近隣の牧師たちが集い、災害支援団体・ネットワークのスタッフ、牧師らも交えて会合が開かれ、県内唯一の超教派団体である石川県放送伝道協力会を母体に能登ヘルプが設立。支援物資の配達や、炊き出しなどの活動が始まった。
これらの体験を踏まえ、、、、、、
(2024年06月30日号 02面掲載記事)