東京メトロチャーチ隣家火災で再確認した地域社会への召し
2月16日午後0時半ごろ、東京都国立市北3丁目の日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団東京メトロチャーチ(林幸司牧師)の南側隣家から出火、同教会を含め周囲の5軒が壁などを類焼した。隣家は解体工事中で昼前に廃材の鉄骨をエンジンカッターで切る作業をしていた。
この火事で同教会は、南側外壁が焼かれ、看板が溶けるなどの被害を受けた。宣教師が宿泊していた3階の部屋が消火活動で水浸しになり、宣教師エリック・アベリットさんの荷物のほか、エアコン、デジタルピアノ、ソファなどの教会備品が使えなくなった。被害見積もり額は建物2千700万円、備品250万円。
この地域一帯は小さな商店街で高齢化が進み、2002年に同教会が築20年の中古ビルを購入して移ってきた際には街に若い人が増えたと喜ばれた。立ち消えになっていた商店会の夏祭りを教会が中心になって再興するなど、街の活性化に教会が一役買ってきた。今回の火災でも業者との交渉や善後策の相談に教会が頼りにされている。
翌日の礼拝で林牧師は、「神は火によってそれが本物かどうかを試されるが、土台はキリスト」とメッセージ。火事によって試されているのは会堂だけでなく信仰であることを説き、「それは私たちが自分自身の人生を守るだけではなく、地域を守るために召されていることを示していないだろうか?」と問いかけた。(根田祥一)