3月6日号6面

かつて、感染すれば100%死ぬと恐れられていたHIV感染症(進行すればエイズ)。しかし、今では1日1錠薬を服用すれば、天寿を全うできる疾患となった。病原体ウイルスのHIVは、1984年に発見された。
現在、感染症コンサルタントとして活躍する青木眞さんは、その年に臨床感染症学を学ぶため渡米。以来30年間、HIV感染症と向き合ってきた。現役の日本人医師としては、いちばん長くHIV感染症と共に歩んできた医師の一人だ。
青木さんは現在、週1回、東京・新宿の病院で外来診療の仕事に携わると共に、各地の大学病院、教育病院で主に若手医師の教育に力を注ぐ。また講演活動も積極的にこなす。NHKの病名推理エンターテインメント番組「総合診療医ドクターG」にも、総合診療医として2度出演している。
「遠回りや挫折が人一倍多かった。日野原重明先生(聖路加国際病院理事長)など、たくさんの人に助けられてきた」と語る青木さんは、「道に迷っている若い医師を手助けしたい」と語る。【中田朗】
日野原Tierney眞記念写真
(写真上:写真提供=医学書院)

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