安倍首相の靖国神社への真榊奉納に抗議する
                        2014年4月19日
                         日本宗教者平和協議会

 安倍晋三首相は、21日からの靖国神社春季例大祭に、「内閣総理大臣 安倍晋三」名で供え物である真榊を奉納する意向と報じられています。私たちは、靖国神社参拝はもちろん、真榊奉納に対して抗議し、ただちに取りやめるよう強く要求するものです。
 昨年12月、安倍首相の靖国神社参拝が米国の「失望」表明をはじめ、アジア諸国や欧米諸国、国際機関からも厳しく批判されたのは、靖国神社がA級戦犯を合祀し、日本の過去の侵略戦争を「自存自衛」と美化し正当化する施設であるからにほかなりません。
 首相の靖国神社参拝・美化は、日本がポツダム宣言と東京裁判を受諾して国際社会に復帰した戦後の日本の出発点を根底から否定し、国際秩序へ挑戦するものにほかなりません。
23日にはオバマ米大統領が来日しますが、来日を前に新藤義孝総務相は12日、「私的な行為」を強調し靖国神社参拝を強行しました。
 安倍政権は、「河野談話」や「村山談話」の見直しに言及し、過去の侵略戦争の現実を直視しようとしないばかりか、近隣諸国の「軍事的脅威」を煽って軍備増強と戦争準備をすすめています。
過去を真摯に反省し、心を開いてアジア諸国と対話と友好を深めることこそ、国際社会の信頼を勝ち得る道であり、本当の意味での戦没者の追悼になると信じるものである。